東京国立博物館は10月1日~11月10日、秋の恒例企画として「博物館でアジアの旅」を、東洋館で開催する。

  • コート 濃紺ヴェルヴェット地花卉文様金銀糸刺繍

今回のテーマは「アジアのおしゃれ」。アジア各地の仏像や工芸品、絵画作品に見られるおしゃれな姿や、華やかな衣装や装飾品から、それぞれの時代の美や風情、遊び心が感じられる内容となっている。

注目の展示作品は、真珠・ルビー・エメラルドなどがふんだんに用いられた、インドのマハラジャ(藩主)のコート「濃紺ヴェルヴェット地花卉文様金銀糸刺繍(のうこんヴぇるヴぇっとじかきもんようきんぎんしししゅう)」(19~20世紀)。

エジプトの新王国時代(第18王朝)・前15世紀の「婦人頭飾断片(ふじんあたまかざりだんぺん)」は、金製のロゼット文様の土台に色ガラスや宝石を嵌(は)めこんだジュエリー。

  • 婦人頭飾断片

三国時代(新羅)・6世紀初頭の「頸飾(くびかざり)」や、中国 清時代の「如意形時計(にょいがたとけい)」、朝鮮時代の女性が婚礼の際に着用した「円衫(えんさん/ウォンサム)」なども展示する。

  • 円衫(ウォンサム)

観覧料は、一般1,000円、大学生500円。