昨年は『だが、情熱はある』(日本テレビ系)のオードリー春日役をはじめドラマ13本と映画4本に出演し、今年も、8月時点でドラマ7本と映画4本の出演が発表されているなど、今まさに引っ張りだこの俳優・戸塚純貴。現在は、恋愛に興味のない年下絶食系男子“青島くん”(Snow Man渡辺翔太)と、恋愛から離脱した35歳干物系女子“雪乃さん”(中村アン)の小さなウソから始まる“協定恋愛”を描くテレビ朝日系ドラマ『青島くんはいじわる』(毎週土曜23:00~)に出演中。青島の大学時代の同級生で仲の良い職場の同僚、かつ雪乃と同じ総務部の後輩・谷崎真司を演じている。

ムードメーカーのように明るい谷崎同様、本記事のスチール撮影では、体を斜めにしたポーズでキメ顔をしたりと、お茶目な一面をのぞかせ現場を盛り上げてくれた戸塚。今回は、『青島くんはいじわる』の撮影現場の雰囲気や同い年の渡辺の印象、そしてNHKの朝ドラ初出演となった『虎に翼』の反響や、俳優としての目標も聞いた。

  • 戸塚純貴

    俳優の戸塚純貴 撮影:泉山美代子

ラブコメの“コメ”担当

――ドラマ『青島くんはいじわる』は現在4話まで放送されていますが、どんな作品だと感じていますか。

『青島くんはいじわる』はポップなラブコメディですが、その明るい世界観が反映されているような現場で、日々、楽しく撮影しています。

――中村さん、秋元(真夏)さんとの、3人のオフィスシーンからも、楽しい雰囲気が伝わってきます。

僕は、はっきりと「ラブコメの“コメ”を担当してください」と言われているので(笑)。3人のシーンはお仕事ドラマとしてのパートも担っていますが、皆キャラクターが強いので、それぞれの役どころで遊びを交えて演じています。

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――戸塚さんから見て、演じている谷崎はどんなキャラクターですか。

谷崎くんは、とにかくおめでたい人。自分では空気を読めると思っていて、最悪、読めていなくても物事が成立するという。何をやっても許される……許されているかは分からないですけど(笑)、まわりに愛されるキャラクターだと思います。

――3話では販促資材を送り忘れるミスもありましたが、なんとかなりましたよね。

谷崎のミスのあとの切り替えというか、リカバー力というか。なんとかなっちゃうところが谷崎の魅力なのかなと。

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渡辺翔太は敬語で話す礼儀正しい人

――青島くんの親友役ですが、青島くんを演じる渡辺さんとは同い年とか。

そうなんです。しょっぴー(渡辺)は、最初はすごく人見知りが出ていた気がします。穏やかで明るくて、とても礼儀正しい方。クセなのか、今も敬語で話してくれていて。

――お互いに敬語で話しているんですか?

僕は敬語ではないです(笑)。でも敬語だからと言って、しょっぴーとの距離を感じることはなくて。最初は、こういった役の経験がないからと、難しさを感じているようでした。僕ができることはないかもしれないけど、親友とのシーンで描かれる関係性から自分の役をつかめることがあるから、一緒にシーンを作れたらと撮影に臨んで、徐々にお互いの役どころが噛み合っていったと思います。

――これからの『青島くんはいじわる』の見どころを教えてください。

コメはいいんですよ(笑)、ラブがメインなので。今後、青島くんと雪乃さんは本当の恋愛に発展していくけど、なぜかどんどんすれ違っていく。歯痒さを感じるからこそ、より2人を応援したくなるはずです。恋愛要素の描写も激しくなって、思わず目を閉じてしまうようなドキドキするシーンが増えていくのも見どころです。たくさんキュンキュンしたあとは、コメのパートで心を落ち着かせていただければ!(笑)

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『虎に翼』轟太一の反響に驚き

――ラブもコメも楽しみです! 戸塚さんといえば、NHK連続テレビ小説『虎に翼』で朝ドラ初出演を果たしています。演じている轟太一が、SNSで“俺たちの轟”と呼ばれるほど皆さんから愛されるキャラクターになっていますが、反響は感じていますか。

僕はあまりSNSを見ていないので知らなかったのですが、現場で共演者の方やスタッフさんから「皆さんが盛り上がっているんだよ」と教えていただいて。初の朝ドラで一番驚いたのが、視聴者の皆さんの熱量でした。イラストを描いてくださる方もたくさんいらっしゃって、本当にすごいなと。励みになっています。

――環境の変化を感じることも?

環境の変化を感じたくて、顔を何も隠さずスーパーに行ったりしているのですが……誰からも声をかけられません!(笑)

――(笑)。これからきっとたくさん声をかけられるはずです! 戸塚さんは、昨年はドラマ13本と映画4本、今年も、8月時点でドラマ7本と映画4本の出演が発表されていて、今まさに引っ張りだこですよね。

いやいや、ありがとうございます。

――役者人生、14年目。思い描いた通りになっていますか。

あぁ、どうなんでしょう。思い描いていた通りになっているかは分かりませんが、うまくいかない時期ももちろんあったので、つらかったことも、こうやってたくさんお仕事ができている今となっては、良かったなと思えるようになりました。

――では最後に、俳優14年目の目標を教えてください。

7月で32歳になったので、人間力のあるかっこいい大人になりたいです。人生で培ってきたものがお芝居に表れると思うので、役者として、自分が日頃どう生きているか、ということも大切にしていきたいと思っています。

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■戸塚純貴
1992年7月22日生まれ、岩手県盛岡市出身。2010年「第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で「理想の恋人賞」を受賞し、2011年、ドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』で俳優デビュー。2012年9月には特撮ドラマ『仮面ライダーウィザード』に出演した。近年の出演作にドラマ『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~』、『純喫茶に恋をして』、『教場II』、『遺留捜査』、『恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~』、『恋なんて、本気でやってどうするの?』、『リエゾン -こどものこころ診療所-』、『だが、情熱はある』、『スーパーのカゴの中身が気になる私』、『マルス-ゼロの革命-』、『肝臓を奪われた妻』、連続テレビ小説『虎に翼』、映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』、『ある閉ざされた雪の山荘で』など。現在、出演映画『赤羽骨子のボディガード』が公開中。公開待機作に映画『スオミの話をしよう』(9月13日公開予定)、『まる』(10月18日公開予定)など。