腸活アプリ「ウンログ」を運営するウンログは、東京都と大阪府に住む20~60代のユーザーを対象に、「腸内環境に対する意識調査」を実施した。調査方法はWEBアンケートで、調査期間は2024年3月18日~3月24日。有効回答数は東京都在住の446名、大阪府在住の218名であった。

東京・大阪どちらのユーザーもほとんどが腸活に関心があると回答しており、健康的な生活を送るにあたっての腸活の重要性は広く浸透し始めているという。また、おなかの健康に関する課題として、最も多かったのが東京・大阪共通で「便秘気味である」であり、次に割合が高かったのは、「よくおならをする」の回答であった。

腸活をするうえで気にしていることとして、東京・大阪在住のユーザーの約半数が「無理せずできること」と回答しており、継続意識の高さがうかがえる結果となった。また、気にすることの回答順位は東京・大阪で共通であったが、大阪在住のユーザーの方が「手軽にできること」「お金がかからないこと」の回答率が高いという違いもみられた。

腸活の目的として、東京は「便秘解消のため」「体調管理のため」の回答が同率で最も高い結果となった。大阪は「便秘解消のため」の回答が最も高く、次に回答率が高い「体調管理のため」と14%の差が出るなど、便秘解消意識の高さがうかがえた。また、便通に悩みがあるかという質問に対して、大阪の方が「悩んでいる」と回答した割合が高く、便通に強い悩みを持っていることがわかった。

東京・大阪在住のユーザーのどちらも5人に1人以上が、「現在住んでいる都道府県の食事の傾向が便通に悪影響を及ぼしていると思う」と回答した。理由として、東京は「野菜が少ない」「コンビニ食が多い」の回答が上位となり、大阪は「粉物が多い」や「塩分が多い」の回答が上位となった。さらに、「揚げ物が多い」という項目が、東京と大阪で回答率に大きな差があった。大阪の名物である串揚げなどの揚げ物が、腸内環境に影響を及ぼしていると感じている人が多いと考えられるという。

東京と大阪のユーザーは、どちらも半数以上が1週間に1回以上ヨーグルトを食べていることがわかった。この結果から、健康維持や増進に良いビフィズス菌などの有用菌の摂取に対する意識が高いことがうかがえる。一方で、有用菌のエサとなる食物繊維の摂取については、どちらも目標量に対して「不足している」と回答した人が8割以上であり、食物繊維摂取の課題がみられたという。また、食物繊維の摂取において、東京と大阪で大きな差はみられないが、「とても不足している」と回答した人の割合は大阪の方が多い結果となった。

1日の平均排便回数の比較では、東京の方が大阪より排便回数が若干多い結果となった。また、「トイレに入ってから排便が終わるまでにどのくらいの時間がかかるか」という質問から可視化した排便時間データを取得したところ、1回の排便において大阪府の方が平均約28秒長く時間をかけていることがわかった。

東京と大阪どちらも約6割のユーザーが、日頃から家族や友人と便の話をしていることがわかった。数値を比較すると、大阪の方が「よく話す」「ときどき話す」と回答している人の割合がやや多かった。

一般的に、書店で便意を催すという現象は広く語られてきたが、実際に本調査では半数以上が「ある」と回答した。

東京と大阪のユーザーの約半数が、外出の際によく使用する「行きつけのトイレ」があると回答した。外出中にトイレに入った際のストレスとして、「混んでいる」「トイレの便座が汚い」などが多く挙げられることから、比較的空いていて、清潔感があるトイレを「行きつけ」にしていると考えられるという。