すむたすは、実家の相続と処分の実態についてのアンケート調査結果を、8月6日に発表した。(1)実家の相続に関する調査は、2024年7月18日~7月20日の期間、実家の相続経験者 2221人を対象として、(2)実家の売却に関する調査は、2024年7月24日~7月25日の期間、(1)の調査回答者のうち実家の売却経験者 109人を対象に、それぞれインターネットを用いて行われた。

  • 相続した実家の処分方法TOP3は「相続人が居住」「売却」「空き家になっている」

相続した実家の処分方法を聞いたところ、1位「相続人が居住」だった。次いで、「売却」、「空き家になっている」と続いた。

  • 苦労したことのトップ3は「部屋の片付け」「法的な手続き」「不動産会社の選定」

実家の処分について、親の生前に関係者間で話ができていた人は全体の27.5%だった。そのうち、「親の施設入居」「親の病気」などのきっかけがなく会話を開始したのは13.3%だった。

また、苦労したことを聞いたところ、約半数が「部屋の片付け」を選択した。「途中で諦めて業者に依頼した」という声もあった。

3位になった「不動産会社の選定」では、地域・築年数等の条件から扱ってくれる不動産会社が見つからなかったケースや、信頼できる不動産会社を見つけることが難しかった、という声があがった。

  • 「事前にやっておけばよかったこと」トップ3は、「処分費の確認」「親と一緒に片付け」「売却価格の確認」「必要な手続きの確認」

事前にやっておけばよかったことを聞いたところ、「苦労したこと」のトップである「片付け」に並び、費用・価格周りの確認が上位に並んだ。背景には「処分費や売却価格の相場感を事前に把握できていれば、よりよい選択ができたかもしれない」という思いがあるという。

また、全体の21%、さらに「親の死後に話し合いを開始した」人に限ると31%が1年以上実家を空き家状態にしていることがわかった。

さらに、維持・処分費用については、全体で見ると「50〜100万円」が最多回答となった一方、空き家期間が3カ月未満の人に限ると「特にかからなかった」が4割弱で最多という結果になった。「100万円以上」の回答者の中には、500万円の維持・処分費がかかった人もいた。