高校野球 夏の甲子園 最新情報
ついに開幕する第106回全国高等学校野球選手権大会。今大会も甲子園常連校をはじめ、初出場も5校が名を連ねている。また、各地区に優勝候補と目される高校が点在しており、熱い戦いが予想される。今回は上位進出が狙えそうな高校を予想するとともに、各代表校の戦力も紹介したい。
今シーズンのプロ野球はDAZNで生中継!
月額1270円お得に観るなら[PR]
北海道・東北地区の有力校は?
北海道・東北地区の代表校は以下の顔ぶれとなった。
白樺学園(北北海道)
札幌日大(南北海道)
青森山田(青森)
花巻東(岩手)
金足農(秋田)
聖和学園(宮城)
鶴岡東(山形)
聖光学院(福島)
甲子園常連校のほか、聖和学園(宮城)や札幌日大(南北海道)といった初出場の高校も名を連ねた北海道・東北地区。特に青森山田(青森)は、この中でも上位進出を見込めそうだ。
青森山田は今春のセンバツでベスト8に進出。投手陣の中心は、センバツでもエースナンバーを背負った関浩一郎だ。青森大会では17イニングを投げ、12個の四死球を与えながらも3失点にまとめた。
打撃陣に目を向けると、今夏の青森県大会で打率.550(20打数11安打)を記録した佐藤洸史郎、主砲の原田純希、U-15日本代表を経験した蝦名翔人や菊池伊眞などの好打者が揃う。
2年連続で夏の甲子園出場となった花巻東(岩手)は、1年生の4番・古城大翔に注目。巨人や日本ハムで活躍した古城茂幸を父に持ち、今夏の岩手県大会でも打率.438(16打数7安打)、1本塁打、4打点を記録し、大器の片鱗を見せている。
札幌日大のエース・小熊梓龍はプロ注目のサウスポー。今夏の南北海道大会では全7試合中5試合を投げ抜き、37イニングを投げて38奪三振を記録した。
鶴岡東(山形)はエースで4番の櫻井椿希が中心。投手としては140キロ超の速球を持ち、打っては今夏の山形県大会で打率.368(19打数7安打)、1本塁打、6打点をマークした。
再び旋風を巻き起こしたい金足農(秋田)は、接戦を勝ち抜いてきたチーム。2年生エース・吉田大輝が絶対的エースだが、2番手以降の投手陣の活躍次第では、上位進出も狙えそうだ。
関東・東京地区の有力校は?
関東・東京地区の代表校は以下の顔ぶれとなった。
霞ヶ浦(茨城)
石橋(栃木)
健大高崎(群馬)
花咲徳栄(埼玉)
木更津総合(千葉)
東海大相模(神奈川)
関東一(東東京)
早稲田実(西東京)
甲子園出場経験のある強豪が多く出揃った関東勢。その中でも東海大相模(神奈川)は投打で充実した戦力を誇っており、甲子園でも勝ち進むことが予想される。
投手陣は今秋ドラフト候補の藤田琉生をはじめ、3年生右腕の塚本空輝、注目の2年生右腕・福田拓翔などの布陣を揃えている。
打線は2年生の活躍が光っている。リードオフマンの三浦誠登は今夏の神奈川県大会で打率.667(18打数12安打)をマーク。決勝・横浜戦でホームランを放った主砲の金本貫汰、打率.481(27打数13安打)を記録した中村龍之介にも注目だ。
今春センバツ王者の健大高崎(群馬)は、2年生左腕・佐藤龍月が左肘の故障で今夏の甲子園ではメンバー外に。同じく2年生左腕である下重賢慎の活躍が、上位進出の鍵を握りそうだ。
花咲徳栄(埼玉)は、プロ注目の遊撃手・石塚裕惺を中心とした打線が強力だ。投手陣は上原堆我や岡山稜といった好右腕を擁し、甲子園での活躍が期待される。
今春センバツにも出場した関東一(東東京)は、制球力が光る左腕・畠中鉄心から坂井遼への継投で勝利を掴み取る。高校通算60本塁打の高橋徹平、2年生の好打者・坂本慎太郎からも目が離せない。
東海・北信越地区の有力校は?
東海・北信越地区の代表校は以下の顔ぶれとなった。
新潟産大付(新潟)
長野日大(長野)
日本航空(山梨)
掛川西(静岡)
富山商(富山)
北陸(福井)
小松大谷(石川)
岐阜城北(岐阜)
中京大中京(愛知)
菰野(三重)
菰野(三重)や掛川西(静岡)など、久しぶりの甲子園出場となる顔ぶれが多い同地区。この中でも中京大中京(愛知)は、投打で充実した戦力を揃えている。
今夏の愛知県大会では、全試合継投で勝ち上がった中京大中京。エース左腕・中井遥次郎を中心に6人の投手陣を揃え、193cmの2年生右腕・宮内渉吾も将来が楽しみな存在だ。
打撃陣では、今夏の愛知県大会で打率.476(21打数10安打)をマークした捕手の杉浦正悦、打率.417(24打数10安打)を記録した岡部純陽が好調。中堅を守る山田頼旺は、プロも注目する強打者だ。
2年連続の甲子園出場となった北陸(福井)は、今夏の福井県大会を無失策で勝ち上がるなど、守り勝つ野球が持ち味。井黒晃佑や竹田海士といった本格派右腕を揃え、1992年以来の甲子園勝利を狙う。
15年ぶりの出場となった長野日大(長野)は、今夏の長野県大会全試合を2失点に抑えた投手陣が鍵。エース左腕・山田羽琉は打たせて取る投球が光り、23回2/3を投げて無失点を記録した。
新潟産大付(新潟)は、リードオフマンの戸嶋翔人に注目。身長162cmと小柄ながらも、今夏の新潟県大会で打率.478(23打数11安打)、6盗塁をマークした。塁上を駆け回り、同校を甲子園初勝利に導けるか。
近畿地区の有力校は?
近畿地区の代表校は以下の顔ぶれとなった。
京都国際(京都)
滋賀学園(滋賀)
報徳学園(兵庫)
大阪桐蔭(大阪)
智弁学園(奈良)
智弁和歌山(和歌山)
順当に強豪校が勝ち上がってきた近畿勢。その中でも報徳学園(兵庫)と京都国際(京都)、大阪桐蔭(大阪)は力上位だろう。
報徳学園は投手力が強力。今夏の兵庫県大会、エース右腕の今朝丸裕喜は万全な状態ではなかったものの、26回2/3を投げて4失点にまとめた。多彩な変化球を投げる間木歩、左腕の伊藤功真にも安定感がある。
しかし、兵庫県大会では7試合で失策7個と自慢の守備力が乱れた。上位進出のためには、守備面が鍵となる。
今春センバツにも出場した京都国際は、2年生左腕・西村一毅の成長が大きい。エース左腕・中崎琉生との2枚看板で、京都大会を勝ち上がってきた。打線は遊撃を守る藤本陽毅を中心に、得点力が高い。
大阪桐蔭は、全国屈指の投手力を誇る。今夏の大阪大会では森陽樹、中野大虎といった2年生右腕の躍動が光った。打撃陣も、徳丸快晴や境亮陽といった好打者が揃う。
強打のイメージがある智弁和歌山(和歌山)は、今夏の和歌山県大会でチーム打率.393をマーク。主砲の花田悠月、2年生の山田希翔といった好打者を揃え、上位進出を伺う。
中国・四国地区の有力校は?
中国・四国地区の代表校は以下の顔ぶれとなった。
鳥取城北(鳥取)
大社(島根)
南陽工(山口)
広陵(広島)
岡山学芸館(岡山)
英明(香川)
聖カタリナ(愛媛)
鳴門渦潮(徳島)
明徳義塾(高知)
明徳義塾(高知)などの強豪校のほか、聖カタリナ(愛媛)といった夏初出場の高校も混じる中国・四国地区。この中で勝ち上がることが期待されるのは、広陵(広島)だろう。
広陵は今大会屈指の好投手・高尾響を擁する。1年春から背番号「1」を背負うエースは、最後の夏に全国の頂点を目指す。その他にも、左腕の山口大樹、2年生右腕の堀田昂佑といった安定感のある投手を揃えている。
打線はリードオフマンの浜本遥大が、今夏の広島県大会で打率.409(22打数9安打)をマーク。一方、主砲の只石貫太、土居湊大といったクリーンナップに当たりは出なかった。打線の奮起が、上位進出の鍵となりそうだ。
甲子園で安定した戦いを見せてきた明徳義塾は、内山瑠唯と池崎安侍朗の両左腕が投手の軸。その投手陣をリードする1年生捕手・里山楓馬にも注目だ。
32年ぶりの甲子園出場を果たした大社(島根)は、機動力が光る。特に、切り込み隊長の藤原佑は今夏の島根県大会で打率.667(18打数12安打)、12盗塁をマーク。彼の出塁が、勝敗を大きく左右しそうだ。
決勝で3点差を逆転して甲子園出場を決めた鳥取城北(鳥取)は、投手層が厚い。今夏の鳥取県大会では計7人の投手が登板。8年連続初戦敗退の鳥取県勢だが、今年は勝利を収めることができるのか。
九州・沖縄地区の有力校は?
九州・沖縄地区の代表校は以下の顔ぶれとなった。
西日本短大付(福岡)
明豊(大分)
宮崎商(宮崎)
有田工(佐賀)
創成館(長崎)
熊本工(熊本)
神村学園(鹿児島)
興南(沖縄)
甲子園出場経験のある高校がズラリと並んだ九州勢。昨夏の甲子園経験者が多く残る神村学園(鹿児島)が、投打で充実した戦力を誇っている。
神村学園のエース・今村拓末は今夏の鹿児島県大会で、20回2/3を投げて失点ゼロ。決勝戦では強豪・樟南を相手に6安打完封勝利を収めた。
打撃の中心となるのは、主砲の正林輝大だ。正林は今春のセンバツでホームランを放ち、今夏の鹿児島県大会でも打率.450(20打数9安打)をマーク。三塁の岩下吏玖も打率.588(17打数10安打)を記録するなど、打線が活発なチームだ。
4年連続で夏の甲子園出場となった明豊(大分)は、堅守が光る。今夏の大分県大会では5試合で失策はわずか1つ。打撃陣では俊足の木村留偉、高木真心が打率4割を超えており、彼らの出塁が大きな鍵となりそうだ。
熊本工(熊本)はプロ注目のエース・廣永大道が疲労骨折でベンチ外となった。2年生右腕・山本凌雅への負担を、他の投手陣がどこまで軽減できるか。
興南(沖縄)は今夏の沖縄県大会5試合で失策8個と守備面に不安があるが、エース左腕・田崎颯士が安定。田崎の出来次第では、接戦を勝ち抜いての上位進出はありそうだ。
【了】