エン・ジャパンが運営する「エンゲージ」は、「本当の退職理由」についてのアンケート調査結果を7月31日に発表した。同調査は2024年5月18日~7月12日の期間、「エンゲージ」を利用するユーザー5,168人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 退職理由を伝えなかった理由は「話しても理解してもらえないと思ったから」が最多

退職時に、会社に伝えなかった"本当の退職理由"はあるか聞いたところ、54%が「はい」と回答した。続けて、伝えなかった理由を質問すると、トップは「話しても理解してもらえないと思ったから」(46%)だった。

伝えなかった理由に関する、具体的な理由・エピソードについて、「何も変わらないと思っていたし、辞める決心がついていたため伝える意味がないと思った」「退職以前の面談で、会社に対する不満を言ったことがあったが聞いてもらえなかったため」などが寄せられた。

  • 会社に伝えた退職理由と伝えなかった本当の退職理由

退職時に、会社に伝えた退職理由を聞くと「別の職種にチャレンジしたい」が22%で最多だった。また、退職時に「会社に伝えなかった"本当の退職理由"がある」人に、会社に伝えなかった本当の退職理由を尋ねると「人間関係が悪い」が46%で最多だった。

会社に伝えた退職理由、第1位の「別の職種にチャレンジしたい」(22%)は、本当の退職理由では第9位(6%)。第2位の「家庭の事情」(21%)は、本当の退職理由では第12位(3%)となり、本音とは差異があることがうかがえた。

  • 退職代行サービス利用経験は3%に留まり、約8割が「今後使いたいと思わない」と回答

退職代行サービスを知っているか聞いたところ、74%が「はい」と回答した。

今後の利用意向についても質問すると「使ったことがあり、今後も使いたい」が1%、「使ったことがあるが、今後使いたいと思わない」が2%、「使ったことはないが、今後使ってみたい」が22%、「使ったことがなく、今後も使ってみたいと思わない」が75%だった。また、利用経験は3%にとどまることが分かった。