リクルートは7月31日、「進学ブランド力調査2024」を発表した。同調査は、全国を7エリア(関東甲信越、東海北陸、関西、北海道、東北、中四国、九州沖縄)に分け、関東甲信越・東北エリアは4月1日~4月30日、その他の地域は4月2日~4月30日、全国の高校に通っている2025年3月卒業予定者(調査時 高校3年生)計19万9,990名を対象にインターネットで行われた。
関東甲信越、東海北陸、関西、九州沖縄では私立大学が1位になっており、北海道、東北、中四国では国立大学が1位となっている。関東甲信越、東海北陸、関西、九州沖縄では、都市部に位置する入学定員3,000人以上を擁する文理幅広い学部学科を持つ大規模総合大学が、幅広い高校生からの志願を集めていることが分かる。それ以外のエリアでは、アクセスの良い国立の総合大学が1位に。ランキング上位の顔ぶれを見ると、高校生の価値観や学びたいことが多様化している中、そのニーズに応えられるかが重要なポイントになりそうだと同社は分析している。
また今回の調査は、コロナが5類感染症へ移行した後初めての調査であり、授業や課外活動を含めキャンパスに通う頻度が増えてきた中で実施された。進学先を考える高校生にとっては、交通アクセスが良いこと、そして学びだけでなく、充実したキャンパスライフを送れるかどうかも大きな判断基準になっているようだ。
エリアごとでは、関東甲信越、関西ではエリア内の大学が上位20校を占めた。一方で東北、中四国では半数近くが他エリアの大学となっており、エリア外への志願度に差がみられる結果となった。