飲食店やスーパー、コンビニなど、全国展開する業態では、店舗の統廃合は珍しくありません。お店が無くなる、新たに誕生するなど、特に人口が多い都市部では日常茶飯事です。

ところが先日、札幌にあるお店がオープンするという投稿がSNSで紹介され、大きな注目を集めていました。よく見ると、単なるオープンではなく、「帰ってきた」というみたいです。

  • 提供:しょーこ@札幌クリップ(@kotton105910)さん

札幌にキンコーズが戻ってきましたよ。 時計台ビルの真向かいに8月1日オープン予定
(@kotton105910)より引用

都内ではそこまで珍しくない印象のキンコーズですが、札幌は2020年11月26日に当時の「キンコーズ・北3条店」を閉店し、それ以来の再上陸ということ注目が集まったようです。

この投稿には、「待ってましたよ!」「おお、キンコーズは卒制でお世話になったり、フリーの仕事でもお世話になったので復活嬉しい」「うおおおおおおおおおおおお!! おかえりキンコーズ!!! これでグッズポスター印刷困らないぞおおお!!!!!」「100億年待った」やったぁ~! おかえりキンコーズ!! ありがたや~ 名刺無くなって困ってたぁ!!」など、復活を喜ぶ札幌市民と思しき読者が次々と祝杯をあげていました。

また「同人活動捗りそうだなw」「(゚Д゚)゚Д゚)(*゚Д゚)ォォォオオ…帰ってきたのか! コピー本作ることあったらお世話になろう」「これは同人屋大歓喜」など、個人で創作活動を楽しんでいる界隈の方からも、喜びの声が届いています。

4年ぶりの復活で大注目

大注目のこの投稿。ポストした、しょーこさんに反響の理由を尋ねてみました。

――仕事以外の日常生活で、印刷する場面が少ない昨今、今回の投稿に大きな反響があったのはなぜでしょう。

しょーこさん: 恐らく、キンコーズは「少ない部数でもオリジナリティあるものを自分で作成できる」から人気があるのではないでしょうか。WiFiや電源コンセントが備わっているフリースペースで作業できますし、大型ポスターやオリジナルTシャツの印刷も人気ですよね。

また、それに加えて、北海道という地理的条件もあるのでは、と指摘します。

しょーこさん: ネットで注文することが多いですが、北海道は本州から納品すると「送料がかかる」というデメリットがあります。

たしかに通販でも、「一律●●円※北海道・沖縄を除く」はよくあります。そうした点も今回の注目の高さの一因なのでしょう。

札幌への想い

せっかくなのでキンコーズさんにも少しコメントを貰いました。なお、札幌店は直営店ではなく、福岡に本社を置くジーエークレアス社によるフランチャイズ運営となります。同社の店舗支援部 園田志乃さんが答えてくれました。

――満を持しての再開にあたり、その意気込みを教えてください。

園田さん: 札幌は福岡同様に再開発が盛んで、都市としてのポテンシャルは福岡以上のものを感じています。ビジネス街の集積、行政機関、大学など集約された札幌の街作りに魅せられました。札幌で「キンコーズ」の再開を待ってていただいたお客様、また「キンコーズ」を知らない方々にも、今後幅広くプリントの魅力をお伝えしたいと思っております。

今回のオープンに伴い、オープニングセールとして8月1日~9月30日まで「セリフプリントセール」、8月1日~31日まで「セリフTシャツプリントセール」、9月1日~30日まで「「セリフポスタープリントセール」を実施。

店内は充実したセルフエリアも用意しているそうなので、札幌時計台の目の前という立地の良さも加わり、以前よりパワーアップしているようですよ。