ソニー生命保険は7月25日、「中高生が思い描く将来についての意識調査」の結果を発表した。調査は2024年6月11日~6月18日、全国の中学生・高校生1,000名を対象にインターネットで行われた。

自身の将来の見通し「10年後は明るい」中学生63%、高校生57%

全国の中高生1,000名に、10年後の自身について、明るい見通しをもっているか、不安を抱いているか聞いた。中学生についてみると、「明るい(計)」(「明るい」と「どちらかといえば明るい」の合計、以下同様)は62.5%、「不安(計)」(「不安」と「どちらかといえば不安」の合計、以下同様)は37.5%となり、高校生についてみると、「明るい(計)」は57.1%、「不安(計)」は42.9%となった。

  • 10年後の自身について、明るい見通しを持っているか、不安を抱いているか

「10年後の日本が不安」中学生68%、高校生71%

続いて、全回答者に、10年後の日本や世界について、明るい見通しをもっているか、不安を抱いているか聞いた。中学生についてみると、「不安(計)」は、「10年後の日本」では67.5%、「10年後の世界」では62.5%となった。また、高校生についてみると、「不安(計)」は、「10年後の日本」では71.4%、「10年後の世界」では64.4%となった。

  • 10年後の日本や世界について、明るい見通しをもっているか、不安を抱いているか

将来の夢、中学生「趣味を充実させて生きる」、高校生「安定した毎日を送る」

全回答者に、将来の夢について聞いた。 中学生についてみると、「趣味を充実させて生きる」(56.0%)が最も高くなり、次いで、「安定した毎日を送る」(55.5%)、「好きなことを仕事にする」(55.0%)、「お金持ちになる」(46.0%)、「素敵な相手と恋愛・結婚する」(41.0%)となった。男女別にみると、男子では1位「安定した毎日を送る」(54.0%)、2位「趣味を充実させて生きる」(52.0%)、3位「好きなことを仕事にする」(48.0%)、女子では1位「好きなことを仕事にする」(62.0%)、2位「趣味を充実させて生きる」(60.0%)、3位「安定した毎日を送る」(57.0%)となった。

高校生についてみると、「安定した毎日を送る」(53.0%)が最も高くなり、次いで、「好きなことを仕事にする」(50.4%)、「趣味を充実させて生きる」(45.1%)、「素敵な相手と恋愛・結婚する」(38.9%)、「お金持ちになる」(36.0%)となった。男女別にみると、男子では1位「安定した毎日を送る」(47.8%)、2位「好きなことを仕事にする」(42.3%)、3位「趣味を充実させて生きる」(38.0%)、女子では1位「好きなことを仕事にする」(58.5%)、2位「安定した毎日を送る」(58.3%)、3位「趣味を充実させて生きる」(52.3%)だった。

  • 将来の夢

中学生が将来なりたい職業ランキング

将来なりたい職業を聞いた。中学生についてみると、男子中学生では1位「YouTuberなどの動画投稿者」(23.0%)、2位「公務員」(13.0%)、3位「会社員」(11.0%)、4位「ITエンジニア・プログラマー」(10.0%)、5位「ゲームクリエイター」「社長などの会社経営者・起業家」「ゲーム実況者」「プロスポーツ選手」(いずれも9.0%)となった。女子中学生では1位「歌手・俳優・声優などの芸能人」(18.0%)、2位「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」(13.0%)、3位「デザイナー(ファッション・インテリアなど)」「医師」(いずれも11.0%)、5位「保育士・幼稚園教諭」(10.0%)となった。 2023年の調査結果と比較すると、男子中学生では「YouTuberなどの動画投稿者」が2023年1位→2024年1位となり、2017年の調査開始以来5回連続の1位だった。

  • 中学生が将来なりたい職業

高校生が将来なりたい職業ランキング

高校生についてみると、男子高校生では1位「ITエンジニア・プログラマー」(12.5%)、2位「公務員」(12.3%)、3位「会社員」(11.3%)、4位「YouTuberなどの動画投稿者」(10.5%)、5位「ゲームクリエイター」(8.5%)となった。女子高校生では1位「保育士・幼稚園教諭」(12.0%)、2位「公務員」(11.5%)、3位「看護師」(9.8%)、4位「会社員」「歌手・俳優・声優などの芸能人」(いずれも8.3%)となった。

  • 高校生が将来なりたい職業

「結婚したい」中学生62%、高校生65%

全回答者に、将来のライフイベントやライフスタイルについて2つの例を提示し、自身の気持ちや考えがそれぞれどちらにあてはまるか聞いた。結婚について、「将来、結婚したい」と「ずっと独身でいたい」のどちらにあてはまるかでは、中学生、高校生ともに「将来、結婚したい(計)」(中学生61.5%、高校生65.3%)が多数派だった。男女・学校別にみると、「ずっと独身でいたい(計)」と回答した人の割合は、中学生、高校生いずれも男子より女子のほうが高く、中学生では男子9.0%、女子24.0%と、15.0ポイントの差がみられた。

  • 結婚について、自身の気持ち・考えにはどちらがあてはまるか

「将来、子どもがほしい」中学生53%、高校生59%

子どもをもつことについて、「将来、子どもがほしい」と「将来、子どもがほしいと思わない」では、中学生、高校生ともに「将来、子どもがほしい(計)」(中学生53.0%、高校生58.5%)が多数派だった。男女・学校別にみると、「将来、子どもがほしいと思わない(計)」と回答した人の割合は、中学生では男子13.0%、女子30.0%と、17.0ポイントの差がみられた。

  • 子どもをもつことについて、自身の気持ち・考えにはどちらがあてはまるか

中高生が強い関心や危機感をもっている社会問題

全回答者に、強い関心や危機感をもっている社会問題について聞いた。 中学生についてみると、「戦争・テロ」(49.0%)が最も高くなった。次いで高くなったのは、「少子高齢化」(46.5%)、「いじめ・ハラスメント」(43.5%)、「自然災害」(35.5%)、「気候変動・環境問題」(35.0%)だった。高校生についてみると、「戦争・テロ」(37.0%)が最も高くなり、次いで、「少子高齢化」(34.6%)、「いじめ・ハラスメント」(30.3%)と、上位3位までは中学生と同じ順位となった。

  • 強い関心や危機感をもっている社会問題

自分自身または周囲の人が当事者となっている社会問題

次に、自分自身または周囲の人(家族や友人)が当事者となっている(直面したり、被害を受けたりしている)社会問題について聞いた。 中学生についてみると、「いじめ・ハラスメント」(14.5%)が最も高くなり、「ブラック校則」(10.5%)、「ルッキズム」(9.0%)、「少子高齢化」(8.5%)、「依存症」「自然災害」(いずれも7.5%)と続いた。高校生についてみると、「いじめ・ハラスメント」(9.0%)が最も高くなり、「ルッキズム」(7.5%)、「ブラック校則」「少子高齢化」「依存症」(いずれも7.1%)と続いた。

  • 自分自身または周囲の人が当事者となっている社会問題

自身が解決に向けて取り組みたい社会問題

続いて、自身が解決に向けて取り組みたい社会問題について聞いた。中学生の回答をみると、「いじめ・ハラスメント」(17.0%)が最も高くなった。高校生の回答をみると、「気候変動・環境問題」(13.9%)が最も高くなった。

  • 自身が解決に向けて取り組みたい社会問題

「男子がスカート制服」「同性同士が付き合う」などジェンダー意識は

全回答者に、性の多様性に関する内容を提示し、「はい」「いいえ」のいずれにあてはまるか聞いた。中学生についてみると、「はい」と回答した人の割合は、「男子がスカート制服を着ていても違和感はない」では42.0%、「女子がスラックス制服を着ていても違和感はない」では84.0%、「男子が化粧をしていても違和感はない」では81.5%、「同性同士が付き合っていても違和感はない」では70.5%となった。男子のスカート制服に違和感がない人は半数以下となったものの、女子のスラックス制服や男子の化粧、同性同士の交際に対しては違和感がないという人が大多数だった。

高校生についてみると、「はい」と回答した人の割合は、「男子がスカート制服を着ていても違和感はない」では37.9%、「女子がスラックス制服を着ていても違和感はない」では83.5%、「男子が化粧をしていても違和感はない」では76.9%、「同性同士が付き合っていても違和感はない」では67.4%となり、高校生でも女子のスラックス制服や男子の化粧、同性同士の交際には違和感をもたない人が多数を占めた。

  • 性の多様性に関する意識

全回答者に、性同一性やジェンダーギャップに関する内容を提示し、「はい」「いいえ」のいずれにあてはまるか聞いた。男女別にみると、「ジェンダーギャップや性別役割分担意識によって生きづらさを感じている」(男子20.0%、女子28.0%)では、男子と比べて女子のほうが8.0ポイント高くなった。

  • 性同一性やジェンダーギャップに関する状況

自身のキャラクターは陰キャ? 陽キャ?

全回答者に、自身のキャラクターについて2つの内容を提示し、自身の気持ち・状況がどちらにあてはまるか聞いた。男女・学校別にみると、「陽キャだと思う(計)」と回答した人の割合は、男子中学生(56.0%)が最も高くなった。一方、「陰キャだと思う(計)」と回答した人の割合は、女子高校生(58.0%)が最も高くなった。男女・学校別にみると、「自分のキャラを作っている(計)」と回答した人の割合は、女子高校生(58.0%)が最も高くなった。

  • 自身のキャラクターについて、自身の気持ち・状況にはどちらがあてはまるか

「親は自分のことをわかってくれていると思う」中学生73%、高校生75%

全回答者に、親、先生について2つの内容を提示し、自身の気持ち・状況がどちらにあてはまるか聞いた。男女・学校別にみると、親は自分のことを「わかってくれていると思う(計)」と回答した人の割合は、男子高校生(78.0%)が最も高くなった。 男女・学校別にみると、学校の担任の先生は自分のことを「わかってくれていると思う(計)」と回答した人の割合は、男子中学生(73.0%)が最も高くなった。

  • 親、先生について、自身の気持ち・状況にはどちらがあてはまるか

「親と本音で話せている」中学生68%、高校生65%

全回答者に、親との関係について聞いた。 まず、親と本音で話せているか聞いたところ、 男女・学校別にみると、「話せている」と回答した人の割合は、男子中学生(73.0%)が最も高く、女子中学生(63.0%)が最も低くなった。次に、親に悩みを相談することがあるか聞いたところ、男女・学校別にみると、「ある」と回答した人の割合は、中学生、高校生いずれも男子より女子のほうが高くなった。

  • 親と本音で話せているか/親に悩みを相談することがあるか

"対面で話すこと"と"スマホを通じて話すこと"ではどちらが多い?

全回答者に、日頃のコミュニケーションについて"対面で話すこと"と"スマホを通じで話すこと"ではどちらが多いか聞いた。 中学生では今日あったことを伝えたり、話題にしたりするときは、面と向かって話をするという人が多数となった。男女・学校別にみると、「スマホ(計)」と回答した人の割合は、男子高校生(28.5%)が最も高くなった。「友人と"恋愛"について話すとき」については、中学生、高校生ともに、友人との"恋バナ"は対面で話すという人が多数だった。「友人に"悩み"を相談するとき」については、中学生、高校生ともに対面で話す人が多いものの、スマホを通じて話す人も3割前後と少なくないことがわかった。

  • "対面で話すこと"と"スマホを通じて話すこと"ではどちらが多いか

「親と"その日の出来事"について対面で話す」中学生78%、高校生77%

「親と"その日の出来事"について話すとき」については親に今日あったことを伝える際は、中学生、高校生ともに対面で話をする人が大多数となった。男女・学校別にみると、「対面(計)」と回答した人の割合は、女子高校生では84.3%と、他の層と比べて高くなった。「親と"恋愛"について話すとき」については、中学生、高校生ともに、親と恋愛について話さない人が大多数だった。「親に"悩み"を相談するとき」についてはスマホを通じて親に悩み相談をする人は、中学生、高校生いずれも1割未満にとどまった。

  • "対面で話すこと"と"スマホを通じて話すこと"ではどちらが多いか

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