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2年連続でリーグ最下位に終わり、今季は是が非でも上位進出を狙いたい中日ドラゴンズ。今季も現時点でBクラスに位置するが、まだまだ上位が狙える位置に付けており、シーズン後半に向けて補強も十分に考えられる状況だ。そこで今回は、中日のトレード市場における獲得候補となり得る選手を紹介したい。(※今季成績は7月22日時点)
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井上広大(阪神タイガース)
・投打:右投右打
・身長/体重:189cm/100kg
・生年月日:2001年8月12日
・経歴:履正社高
・ドラフト:2019年ドラフト2位
今季も得点力不足に苦しんでおり、打線の起爆剤となる打者を獲得したい中日ドラゴンズ。“第2の細川成也”になり得るのが、阪神タイガースに在籍する井上広大だ。
高校通算49本塁打の実績を引っ提げ、2019年ドラフト2位で阪神に入団。ルーキーイヤーからプロ初安打を放つなど、幸先の良いスタートを切ったが、その後は思うような成長曲線を描けなかった。
昨季は13試合の一軍出場にとどまり、二軍でも94試合の出場で打率.234、11本塁打、48打点の成績に。
高卒5年目の今季は、開幕から二軍で結果を残し、5月10日に一軍へ。昇格後は即スタメンに抜擢され、3試合連続で安打を記録するなど、存在感を示した。
しかし、好調をキープできず、同27日に一軍登録を抹消。その後はファーム調整が続いている。
二軍では長打力を示すも、一軍では持ち味を発揮できないシーズンが続いている。今季もファームでは56試合に出場し、打率.302、5本塁打と打棒を発揮しているだけに、どうにか浮上のきっかけを掴みたいところだ。
茂木栄五郎(東北楽天ゴールデンイーグルス)
・投打:右投左打
・身長/体重:171cm/75kg
・生年月日:1994年2月14日
・経歴:桐蔭学園高 - 早稲田大
・ドラフト:2015年ドラフト3位
近年は低迷したシーズンを過ごしているが、過去には2桁本塁打を3度達成している茂木栄五郎。まだまだ老け込む年齢ではないだけに、レギュラー返り咲きを狙いたい。
早稲田大から2015年ドラフト3位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。ルーキーイヤーから7本塁打を放つなどいきなり存在感を示した。
さらに、翌2017年には「1番・遊撃」に定着し、103試合出場で打率.296、17本塁打、47打点の好成績を収めた。
故障に泣かされたシーズンもあったが、2019年、2021年には2桁本塁打をマーク。ところが、2022年以降は打撃不振に陥り、昨季はわずか8試合の一軍出場に終わった。
復活を期した今季は、開幕スタメンを勝ち取るも、レギュラー再奪取には至らず。現在は代打などの途中出場がメインとなり、出場38試合で打率.241、1本塁打の成績となっている。
遊撃や三塁を主戦場としていたが、今季は一塁、二塁でも試合に出場しており、スタメンでの出場機会を求めての移籍もあり得そうだ。
中村奨成(広島東洋カープ)
・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/84kg
・生年月日:1999年6月6日
・経歴:広陵高
・ドラフト:2017年ドラフト1位
ドラフト時には中日ドラゴンズも獲得を狙っていた中村奨成。プロ入り後は苦しんでおり、環境の変化も1つの選択肢だろう。
広陵高時代には、3年夏の甲子園で1大会6本塁打の新記録を樹立。一躍“甲子園のスター”となり、迎えた2017年ドラフト会議で中日と広島東洋カープが1位指名で競合。抽選の結果、広島への入団が決まった。
捕手としてルーキーイヤーからファームで経験を積み、高卒3年目の2020年に一軍デビュー。
翌2021年は外野にも挑戦し、同年は39試合出場で打率.283、2本塁打、3盗塁と飛躍の兆しを示した。
しかし、その後は思うような成長曲線を描けずに低迷。昨季は二軍で38試合の出場で打率.323と高いパフォーマンスを発揮したが、一軍では18試合の出場にとどまった。
今季から外野手登録となっているが、一軍ではほとんど出番がない状況。チームでは厳しい立場に置かれている。
二木康太(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:190cm/85kg
・生年月日:1995年8月1日
・経歴:鹿児島情報高
・ドラフト:2013年ドラフト6位
髙橋宏斗や小笠原慎之介など、エース格を複数揃えるも、先発陣の頭数がやや不足している中日ドラゴンズ。先発投手として豊富な実績を持つ二木康太は、補強ポイントに合致した存在と言える。
鹿児島情報高から2013年ドラフト6位で千葉ロッテマリーンズに入団した二木。高卒2年目から一軍のマウンドを経験し、翌2016年には7勝を挙げるなど、早くから頭角を現した。
2017年には初の規定投球回をクリアし、7勝9敗、防御率3.39の好成績をマーク。その後も先発ローテーションの一角を担い、2020年には自己最多の9勝を記録した。
しかし、2021年以降は不調や度重なる故障に苦しみ、昨季はまさかの一軍登坂なし。
今季もここまで一軍での出番はなく、ファームでもここまで12試合登板で2勝2敗、防御率3.95の数字となっている。
まだ20代後半と老け込む年齢ではないだけに、大竹耕太郎(現:阪神)のようにリーグが変われば、復活を遂げる可能性も大いにあり得るだろう
リチャード(福岡ソフトバンクホークス)
・投打:右投右打
・身長/体重:189cm/118kg
・生年月日:1999年6月18日
・経歴:沖縄尚学高
・ドラフト:2017年育成選手ドラフト3位
福岡ソフトバンクホークスでは一軍での出番が限られているリチャードも、トレード候補の1人として考えられるだろう。
2017年育成選手ドラフト3位でソフトバンクに入団。長打力が高く評価され、2020年3月に支配下登録を勝ち取ると、同年はファームで本塁打と打点の打撃2冠に輝いた。
翌2021年には待望の一軍デビューを果たし、34試合の出場で7本塁打と持ち味を発揮した。
だが、2022年はウエスタン・リーグのシーズン最多本塁打記録(29本)を更新するも、一軍では23試合出場で打率.159、3本塁打と寂しい数字に。その後も“二軍の帝王”から脱却できないシーズンが続いた。
今季は4月末に一軍へ昇格すると、5月1日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦ではプロ初の猛打賞を記録。しかし、好調を維持することはできず、6月以降は再びファーム暮らしとなっている。
中日ドラゴンズは、昨オフに中田翔、中島宏之といった実績のある右打者を獲得したが、ともに思うような結果を残せていない。右打者の層を厚くする意味でも、リチャードの獲得は1つの選択肢になるだろう。
田中瑛斗(北海道日本ハムファイターズ)
・投打:右投左打
・身長/体重:184cm/84kg
・生年月日:1999年7月13日
・経歴:柳ヶ浦高
・ドラフト:2017年ドラフト3位
プロ入り後は故障などもあり、やや伸び悩んでいる田中瑛斗。新天地で再起を図るのも1つの選択肢になるだろう。
柳ヶ浦高から2017年ドラフト3位で北海道日本ハムファイターズに入団。高卒2年目の2019年に一軍デビューを果たしたが、その後は故障に苦しみ、2021年オフに育成契約となった。
2022年7月に支配下登録に返り咲き、同年にはプロ初先発登板で初勝利を挙げるなど、飛躍の足掛かりを掴んだ。
しかし、翌2023年はファームで14試合の登板で防御率3.33の好成績も、一軍ではわずか2試合の先発登板に。
今季も先発調整を続けていたが、シーズン途中から中継ぎ起用となった。一軍では3試合に登坂したが、防御率11.25と打ち込まれた。
一方、二軍では18試合登板、4勝1敗、防御率2.36と結果を残しており、投手陣のさらなる補強となれば、候補の1人に挙がりそうだ。
【了】