Craifは7月17日、がん予防につながる新たな検査として「マイシグナル・チェック」(1万9,800円)を発売、発売同日に発表会を開催しました。

これまでもがんの早期発見や予防につながる検査として「マイシグナル」シリーズを提供してきた同社が新たに開発した「マイシグナル・チェック」とは、いったいどのような検査なのでしょうか。

  • Craifは7月17日に「マイシグナル・チェック」を発売した

■2人に1人ががんに罹患する中、検査受診率は40%台に留まっている

大宮シティクリニックで理事を務める中山良医師によると、がんの罹患者数は年々増加、2人に1人ががんに罹患するとも言われており、生涯がんに罹患しないことは難しいといいます。

  • 大宮シティクリニック 理事 中川良医師

しかしそこで大事になってくるのは「早期発見」です。がんは早期に診断を受け適切な治療をすることで生存率が高くなる傾向があるにも関わらず、早期発見の鍵となるがん検診の受診率が40%台である調査データを引用し、「生存率の向上のためには、日ごろから早期発見につながる行動を自ら意識することが大切」(中川医師)と警告します。

  • 「がん検診受診率」(中川医師作成資料より引用)

さらに、日々の生活で"がんリスクを下げる"ことの重要性も解説しました。喫煙、飲酒、食生活の乱れ、運動不足……etcといった生活習慣はがんリスクにつながりますが、生活習慣の改善に取り組むことで、約40%もがんリスクを低減することが可能だといいます。

  • 「生活習慣改善とがんリスクの関係性を表す調査データ」(中川医師作成資料より引用)

長寿化が進む日本において、生涯にわたり1度もがんに罹患しないことが難しいという事実を各人が認識し、その上で予防・早期発見・早期治療をしていくことが重要だと強調しました。

■「マイシグナル・チェック」はがんの原因となる遺伝子ダメージを測定する検査

そのような状況下で同社が新たに開発したのは、尿検査で生活習慣からの遺伝子ダメージ度合いを測定する「マイシグナル・チェック」です。

がんになるリスクは各自が生まれ持った遺伝子の配列により異なりますが、日々の生活習慣(飲酒、喫煙、運動不足、ストレス、紫外線etc)が遺伝子にダメージを与えることで、そのリスクは上昇していきます。「マイシグナル・チェック」は、遺伝子のダメージ度合いを計測することができるので、今の自分のリスクレベルを知り、必要に応じて生活習慣の改善につなげることができるのです。

  • Craif提供資料

すでに提供されている「マイシグナル・スキャン」「マイシグナル・ライト」と同様に、検査は尿を採取して送るだけなのでストレスフリー。検査後の結果通知報告書には改善が必要な生活習慣について具体的に明記されるので、その後の改善につなげやすい仕組みになっています。

  • Craif提供資料

発表会に登壇した同社代表取締役CEO・共同創業者 小野瀬隆一氏は、「『マイシグナル・チェック』は、DNAダメージをモニタリングしてがん予防につなげるという新しい発想の検査です。日々の生活は季節の変動やストレス等により乱れやすいので、『マイシグナル・チェック』で定期的に状態をチェックしながら生活習慣を整えることに意識を向けてほしい」と語りました。

  • 同社代表取締役 CEO・共同創業者 小野瀬 隆一氏

■「自分や自分の大切な人のために検査を受けることが大切」

続いて元女子バレーボール日本代表の大山加奈さんがゲスト登壇し、同社最高技術責任者CTO 市川裕樹氏と共に、がん予防に関するトークセッションを行いました。

  • 元女子バレーボール日本代表 大山加奈氏をゲストに迎え、「がんの予防」をテーマにトークセッションを行った

大山さんは両親をがんで亡くした経験から、自身もがんへの不安を感じていると話します。しかし一方、現在3歳の双子を育てる母親として日々忙しく、ちょっとした時間の確保も難しい状況にあるといい、尿検査だけでOKな「マイシグナル・チェック」は「本当に簡単で、これなら私もできると感じた」と話しました。

中川医師が共有した「がん検診受診率」の調査結果について、「2人に1人ががんになるという状況下、公費で受診できる検査にも関わらず受診率が40%台という数値に驚きました。日々の忙しさがハードルのひとつになっていることに加えて、『自分は大丈夫』という意識があるのかなと感じます」と指摘、「生活習慣を改善することで死亡リスクが40%下げられるという中川先生のお話を聞いて、私も生活習慣を改善したいと思いました」とがんの予防に向けた考えを述べました。

  • トークセッションに登壇した、同社 最高技術責任者 CTO 市川 裕樹氏

市川氏は、「生活習慣の改善で死亡リスクを40%も低減できるのはすごいことです。がんになってから治療をするよりも、ならないようにすることが根本的な治療になると思うので、ぜひこの情報を多くの人に知ってもらいたいです」と力を込めます。

大山さんは「たとえば女性特有の検査で言うと、乳がん検査のマンモグラフィーの痛みや、子宮がん検査の内診台などにハードルの高さを感じますが、『マイシグナル』なら尿を採るだけなので本当に簡単でありがたいです。日々の忙しさでついないがしろにしてしまうかもしれませんが、自分のため、そして自分の大切な人のために自分の体のことを知る、検査をすることが大切だと改めて考えさせられました」と締めくくりました。

■健康寿命を延ばすために、継続したがん対策を

「マイシグナル・チェック」を含めた「マイシグナル」シリーズはECサイトで購入できます。また今回から、検査キットが定期的に届く「会員プラン」の提供もスタート。手配の手間が省けて適切な頻度で受診しやすくなるほか、1回あたりの受診料も単発で購入するより低くなるそうです。より継続的に続けやすいがん対策としての選択肢が広がりました。

がんは決して珍しい病気ではなく、早期発見ができれば生存率も上がります。検査を受ける重要性をわかっていながらつい後回しにしがちですが、予防・早期発見につながる行動が健康寿命を伸ばすことにつながります。「忙しさが理由で検査を受けていない」「検査が苦痛で受診が遠ざかってしまう」「とにかく簡単に検査をしたい」という人は、「マイシグナル」シリーズを選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょう。