日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトは7月17日、日本自動車連盟(JAF)協力のもと、車内置き去りによる熱中症事故の防止を目的に「熱中症、こんな人は特に注意!家族やペットを車に乗せる人」編を本プロジェクト公式サイトで公開した。またJAF監修のもと、車内置き去りの注意喚起を促す標語「りすきー」を新たに発表した。

  • 「熱中症ゼロへ」プロジェクト 車内置き去りを防ぐ標語「りすきー」

車内への置き去りによる熱中症での痛ましい事故が時折ニュース等でも報道されている。JAF監修の新たな標語により、具体的なシーンを認識し覚えてもらうことで、車で外出する際の行動を見直す「きっかけ」「気づき」に繋がることが期待される。

外気温が高い日はもちろん、外気温がそれほど高くない日でも、直射日光の当たる場所に駐車すると車内温度が上昇する場合があるという。JAFのユーザーテストによれば、気温34℃の屋外に駐車した送迎用バス、ミニバンともわずか1時間後には車内温度が40度を超えた。また暑さ指数(WBGT)は20分後には「厳重警戒(28以上31未満)」ランク、40分後には「危険(31以上)」ランクまで達し、暑さ指数(WBGT)は最高41.4を記録した。

どんな場面であっても、体が小さく熱の影響を受けやすい子どもや、体温調節機能が低下している高齢者、またペットも車内に残して車から離れてはいけないが、JAFの2022年12月~2023年1月の調査では、「時間の長さに関わらず、少しの時間であっても子どもを車内に残したまま車を離れたことがありますか?」という問いに対し、同居に関わらず家族に12歳以下の子どものいる246名のうち、54.9%が「ある」と回答している実態もある。

  • 「熱中症ゼロへ」プロジェクト 車内置き去りを防ぐアクション

本プロジェクト公式サイトでは、車内置き去りを防ぐアクションも提案。また、公式サイトやX公式アカウント(@netsuzero2013)では、車内温度が高い時の効率的な下げ方など、車移動において熱中症予防となる情報も公開している。