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昨季は日本一に輝いた阪神タイガースは、今季もリーグ優勝を狙える位置に付けている。しかし、主力選手の不振や故障離脱などのアクシデントも起こっており、シーズン後半に向けて、さらなる補強も十分に考えられる状況だ。そこで今回は、阪神のトレード市場における獲得候補となり得る選手を紹介したい。(※今季成績は7月19日時点)
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濱田太貴(東京ヤクルトスワローズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/81kg
・生年月日:2000年9月4日
・経歴:明豊高
・ドラフト:2018年ドラフト4位
飛躍が期待されるも、今季は苦しいシーズンとなっている濱田太貴。だが、長打力は大きな魅力であり、移籍によって才能を開花させる可能性も十分にあり得る。
明豊高から2018年ドラフト4位で東京ヤクルトスワローズに入団。2022年には73試合の出場で、自己最多の6本塁打を放った。
昨季は「1番・中堅」で自身初の開幕スタメンに抜擢され、シーズンを通して一軍に帯同。同年は自己最多の103試合に出場し、打率.234、5本塁打、22打点、4盗塁とまずまずの数字を収めた。
ところが、高卒6年目の今季は、打撃の状態が上がらずファームが主戦場に。今季は一軍で10試合に出場し、打率.077(26打数2安打)にとどまっている。
森下翔太や前川右京など、若手外野手の台頭が目立つ阪神タイガースだが、森下の二軍調整や近本光司の不調など、不安要素もある。
また、近年は同ポジションの選手同士のトレードが増加傾向に。同一リーグという懸念はあるが、トレードの可能性も残っているだろう。
弓削隼人(東北楽天ゴールデンイーグルス)
・投打:左投左打
・身長/体重:193cm/105kg
・生年月日:1994年4月6日
・経歴:佐野日大高 - 日本大 - SUBARU
・ドラフト:2018年ドラフト4位
193センチの長身を誇る左腕・弓削隼人。大型サウスポーは希少な存在であり、中継ぎ陣のバリエーションを増やすことができる。
SUBARUから2018年ドラフト4位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。プロ入り当初は先発投手として起用され、ルーキーイヤーは8試合に登板して3勝を挙げた。2022年からはリリーフに転向し、同年は13試合の登板で防御率3.29を記録。
しかし、昨季はファームで33試合に登板して3勝2敗、防御率1.73の好成績を残したが、一軍では防御率5点台と振るわなかった。
今季は開幕から8イニング連続無失点の好スタート。しかし、現時点では17試合登坂で防御率4.26。一軍には登録されているが、ビハインドでの起用がメインとなっている。
それでも、今季は制球に苦しむことも少なく、一定の働きを見せている。シーズン終盤に向け、救援陣に厚みを加えたいチームにとっては獲得を狙いたい存在だ。
石垣雅海(中日ドラゴンズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/88kg
・生年月日:1998年9月21日
・経歴:酒田南高
・ドラフト:2016年ドラフト3位
遊撃手の負傷離脱が相次いでいる阪神タイガースにとって、内野手の補強は急務。中日ドラゴンズで出場機会に恵まれない石垣雅海は、補強ポイントに合致しそうだ。
石垣は、酒田南高から2016年ドラフト3位で中日に入団。高卒6年目の2022年は打率.162と確実性に欠けたが、自己最多の50試合に出場して3本塁打を放った。
しかし、昨季は22試合の出場にとどまり、今季は現時点でわずか2試合の出場に。田中幹也や村松開人など近年のドラフト会議で獲得した選手の台頭もあり、チームでは厳しい立場に置かれている。
それでも、ファームでは64試合の出場で打率.262、4本塁打の成績を残しており、遊撃を中心に内野の全ポジションをこなしている。
阪神の内野陣には、中野拓夢や故障明けの木浪聖也、左太もも裏の肉離れで離脱した小幡竜平など左打者が多め。石垣が加入すれば、希少な右打ちの内野手となる。
現在26歳と伸びしろも期待できる年齢でもあり、環境の変化によってブレイクを遂げる可能性はありそうだ。
伊藤裕季也(東北楽天ゴールデンイーグルス)
・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/95kg
・生年月日:1996年8月30日
・経歴:日大三高 - 立正大
・ドラフト:2018年ドラフト2位
パンチ力とユーティリティー性が光る伊藤裕季也。打線が苦しむ阪神タイガースにとって、起爆剤となり得る存在だ。
立正大から2018年ドラフト2位で横浜DeNAベイスターズに入団。ルーキーイヤーこそ21試合に出場して打率.288、4本塁打、7打点の成績を残したが、以降は出場機会に恵まれず。
そんな中、2022年途中に森原康平とのトレードで東北楽天ゴールデンイーグルスに活躍の場を移した。
すると、昨季は「8番・三塁」で開幕スタメンを奪取。同年は87試合出場で打率こそ.245にとどまったが、5本塁打、16打点をマークし、キャリアハイのシーズンを過ごした。
しかし、今季も開幕一軍は掴んだものの、現時点で17試合出場、打率.158(38打数6安打)。現在はファームに降格している。
それでも、二軍ではしっかりと結果を残しており、過去にはファームで2度の2桁本塁打を放った経験も持ち合わせている。
また、阪神では右の内野手が不足気味。伊藤の打撃がさらに開花すれば、得点力不足解消も期待できる。
さらに、内野の複数ポジションを守れることから、バックアップとしても頼もしい存在になるかもしれない。
知野直人(横浜DeNAベイスターズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:182cm/85kg
・生年月日:1999年2月16日
・経歴:第一学院高 - BC・新潟
・ドラフト:2018年ドラフト6位
二軍では好成績を残すも、一軍では本領を発揮できていない知野直人。高い身体能力を誇るだけに、環境の変化によって飛躍を遂げる可能性を秘めている。
2018年ドラフト6位で横浜DeNAベイスターズに入団し、プロ3年目の2021年に一軍デビュー。翌2022年には「6番・一塁」で開幕スタメンに抜擢されるも、守備でミスを犯すなど、ほろ苦い経験となった。
プロ5年目の昨季は、自己最多の39試合に出場。打率.167に終わるも、出塁率.342と能力の一端を示した。
また、同年9月3日の巨人戦では、代打で満塁本塁打を放つなど勝負強さを発揮。さらに、ファームでは64試合に出場して打率.275、5本塁打、37打点、10盗塁の好成績をマーク。
今季は牧秀悟が離脱した際、一軍でスタメンの機会を得たが、チャンスを掴めず。それでも、二軍では内野のあらゆるポジションで65試合に出場し、打率.252、4本塁打、30打点と一定の成績を残している。
阪神タイガースでは、正遊撃手の木浪聖也が故障明け。その穴を埋めていた小幡竜平が左太もも裏の肉離れで無念の離脱に。遊撃を守れる知野は、補強ポイントにも合致する存在といえるだろう。
與座海人(埼玉西武ライオンズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:173cm/80kg
・生年月日:1995年9月15日
・経歴:沖縄尚学高 - 岐阜経済大
・ドラフト:2017年ドラフト5位
近年は低迷しているものの、稀有なアンダースローの與座海人。阪神タイガースのリリーフ陣に加わると、面白い存在になりそうだ。
2017年ドラフト5位で埼玉西武ライオンズに入団。プロ3年目の2020年に一軍デビューを果たすと、2022年には20試合に登坂し、10勝7敗、防御率2.88の好成績をマークした。
しかし、昨季は15試合の登板で2勝6敗、防御率3.69と成績が下降。今季は開幕二軍スタートとなった。
それでも、5月下旬にリリーフ要員で一軍昇格。6月7日の阪神戦では先発予定投手のアクシデントに伴い、急きょ先発マウンドに上がり、4回5安打2失点と及第点の結果を残した。
同戦以降は再び二軍調整が続いているが、現時点では一軍4試合の登板で防御率3.38とまずまずの数字を収めている。
阪神の投手陣は強力だが、リリーフ右腕に目を向けると、漆原大晟がここ最近不調であり、浜地真澄もファームに降格するなど、やや手薄な状況に。
ここに與座が加われば、後半戦に向けてブルペン陣に余裕が生まれそうだ。
【了】