常盤薬品工業は7月16日、エクセル 2024年秋新製品発表会を開催しました。発表会には、エクセル商品開発担当の中村氏が登壇し新商品の特長を紹介したほか、ヘアメイクアップアーティストの岡田知子さんをゲストに迎え、エクセルアイテムを使ったトレンドメイクのデモンストレーションが行われました。
■2024秋は「カーミッシュアイ」がテーマ
発表会冒頭に登壇した中村氏は、今季のエクセルがテーマにした"CALMISH eYe(カーミッシュアイ)"について、「繊細で控えめだからこそ上品さが際立つメイク」と表現、その人本来の美しさを最大限に活かせる色合いや質感にこだわったという3商品の特徴やポイントを紹介しました。
繊細で美しいまつげを適える、抜け感マスカラ
まず最初にお披露目したのは、8月20日に発売するロングマスカラ「ラッシュオプティミズム」(1,870円)です。市場にさまざまな種類のマスカラが存在する中、エクセルが届けたい理想のまつげの仕上がりとして"長く美しくて繊細だけど、存在感のあるまつげ"、"地まつげがそのまま伸びたかのような圧倒的に自然な仕上がり"に主軸を置き開発したといいます。
最もこだわったというブラシのカーブは、ストレートタイプとアーチタイプのいいとこどりをしたような形状。ストレート部分でマスカラ液を面で塗布し、先端のカーブ部分で短いまつげやしたまつげ、目尻にボリュームを出したいときなどに小回りを利かせて塗布することができるそう。
エクステ級に長く伸びる極細繊維を含み、重ねてもダマにならず絶妙なボリュームを出すことが可能。ウォータープルーフとスマッジブルーフの耐久性も兼ね備え、付けたての美しさを1日キープできます。瞳の色を美しく見せてくれる色味にこだわり、光が当たったときに目にも光が入るような透け感のある液体を採用しました。美しく抜け感のある2色展開(LA01 トゥルーブラック、LA02 アッシュブラウン)です。
素材の美しさを引き立てる、引き算アイシャドウ
次に紹介されたのは、10月22日に発売する「アイニュアンサー」(1,210円)。昨今のファッション業界でトレンドとなっているクワイエットラグジュアリーや、ノーメイクメイクという言葉のように、"盛る"美しさではなく"控えめ"な美しさを体現するような商品で、エクセルの今季のテーマ"カーミッシュアイ"を適えるキーアイテムだといいます。
濃淡の異なる2色タイプのパレットは、テクニック要らずで2色を重ねるだけで目元に自然な奥行が生まれます。微細なパールを配合した上段カラーは、目元に自然な光を取り込む質感、セミマットな質感の下段カラーは敢えてパールを配合せず、目元に自然な影を仕込む色味に仕上げました。
仕上がりの印象別で選べる3色展開(EN01 ペールマロウ、EN02 ファジーコットン、EN03 サイレントポピー)で、いずれも透明感や血色感をプラスしてくれます。「ナチュラルメイクが好きな人、トレンドメイクを楽しみたい人のほか、初めてアイシャドウを使う人にも手にとってもらいたいアイテムです」(中村氏)。
印象的な"影"を仕込むアイライナー
3つ目は、目元に印象的な影を仕込む、まろやかなブレンドカラーの「メロウシェード リキッドライナー」(1,540円)です。
肌なじみのよい絶妙なカラーが最大の特長で、目元に強さと抜け感を持たせる色味に仕上げています。
セミマットな質感なので、目元から浮かずアイシャドウにも自然になじみます。瞳の印象を際立たせてくれて、「一度使ったら手放せないほど絶妙な影色カラーのライナー」と中村氏もアピールしました。
■岡田知子さん提案の、"映える"ミュートメイクでトレンド顔に
続いて発表会にはメイクアップアーティストの岡田知子さんが登壇、エクセルの新アイテムを使ったメイクデモンストレーションが行われました。
今回岡田さんが提案するのは、トレンドのミュートメイクを華やかに仕上げる"映える"ミュートメイク。ベースメイクとアイブロウだけ施したモデルの椎名美月さんを迎え、まずはアイシャドウからスタートしました。
下段の濃色は目尻から塗ると自然なグラデーションに
各メーカーから多色パレットが多く出される中で2色パレットを提案することについて「あえて2色に絞った潔さが素晴らしい。使い方がシンプルでわかりやすいところにエクセルらしさを感じました。質感も絶妙で、どう塗ってもはまる肌なじみの良さで、ミュートメイクを手軽に楽しめるアイシャドウです」と紹介します。
3色の中から岡田さんの推しカラーだという「EN02 ファジーコットン」を使用し、まずはパレット上段の明るい色を目の上下に付けていきます。微細なパールが目元を自然に明るく見せ、肌のトーンも上がった印象に。しっとりとした質感なので、指塗りもおすすめだそう。
次にパレット下段の色を、上まぶたに二重幅程度を目安に付けていきます。「最初にブラシを置いた場所が最も色が濃く付くので、目尻側から付け始めるのがポイントです。目尻から塗り始めてぼかすと勝手にグラデーションになりますよ」(岡田さん)
岡田さんは下段のブラウンについて、「二重幅をつぶすことなく自然な影のように引くのはすごく難しいのに、それをさらっとできるこの色は素晴しいと思った」と話しました。また、手持ちのほかのアイシャドウを使用する際の、ベースとしての使い方も提案。「発色の良い色や大粒のラメを含んだアイシャドウで目元を盛りたいとき、『アイニュアンサー』をベースに付けると自然になじむ仕上がりにもなるのでおすすめです」(岡田さん)。
目尻側に長さを足して引くとバランスがとれる
次に、今回の3つの新アイテムの中で、岡田さんが最も推しだという「メロウシェード リキッドライナー」でアイラインが施されました。「影色でどんな目の形にもフィットする絶妙な色味です。ブラシも素晴らしくて、コシがありつつ固すぎず、繊細なラインを引くことができます」と岡田さんも絶賛。
使用したのは「04 モヘアグレー」で、「人の顔に影が落ちた時の色味にそっくりで秀逸です。黒よりも優しい印象で、二重のラインをつぶさずにきれいに引きたい場合におすすめです」(岡田さん)。目のフレームの影を引き立たせるようなイメージで引いていくと、目元がきゅっと引き締まります。
さらに目尻にまつげ1本分程度の長さをちょっと大胆に引くのがポイントだそう。ラインの角度は跳ね上げたりはせず、まっすぐと引きます。「印象的な目元を作りたい! というとき、どんな目の形にも共通でこの方法がおすすめです」(岡田さん)。
ブラシの形状を活かすと短い毛もしっかり拾える
最後、「ラッシュオプティミズム」を使って目元を完成させます。普段からマスカラの取材も多く受けるなど、マスカラへのこだわりを持っているという岡田さんは、「ラッシュオプティミズム」について「シンプルすぎて特徴的」と表現、自まつげが伸びたような繊細なナチュラル感でありながら、まつげに存在感を見せてくれる仕上がりが魅力だと話します。
さらにブラシの形状についても、「ほかに見ないこのカーブ形状が、短い毛や拾える目尻側の毛も拾える上、下まつげに付けるときに涙袋に液体がつかないのもすごくいいところです。エクセルさんのこだわりを感じました」とコメントしました。
使用したのは「LA02 アッシュブラウン」で、ブラウンとベージュを混ぜたような抜け感のあるカラーが自然な仕上がりです。「何度もブラシを往復させずにさらっと塗ればまつげが自然にすっと上がります。自分のまつげを延長させるイメージで使ってみてください」(岡田さん)。
ミュートメイクのコツは、顔の余白をきれいに埋めること!
「トレンドのミュートメイクは、素の自分を活かして自分を"延長"して仕上げる感じが、無理をしていない自然体な感じがして、素敵だなと感じています。『色味が無さそうで寂しそうに感じる』という声も聞きますが、そこでキーになるのは顔の余白だと思います。
チークを乗せるときにアイシャドウとつなげるイメージで広めに入れる、アイラインやシャドウの締め色は目尻に長め(まつげ1本分目安)で塗るなど、顔の余白をきれいに埋めることで多幸感を含んだ華やかな顔に仕上げられることを頭の片隅に置いていただけたらうれしいです」(岡田さん)。
ナチュラルで自然体なのに存在感が光るミュートメイク、とても素敵でした。今年の秋は、エクセルの新アイテム&岡田さん伝授のメイク法でトレンドメイクを楽しんでみてはいかがでしょう。