二科展デザイン部イラストレーション部門7回入選(1998年は大賞受賞)、「あらいぐまラスカル」や「赤毛のアン」などの世界名作劇場のキャラクターをリデザインした、癒しの世界を展開した作品を描くイラストレーター永見夏子が、「幸せのかけら」をテーマにした作品を発表する展覧会「永見夏子とモザイク展」が多治見市モザイクタイルミュージアムにて開催中です。

本展覧会では、永見の作品のテーマの一つでもある「Peace(平和)」と、「Piece(タイルの一片)」を繋げ、さまざまなかけらが集まる事で、平和で幸せな世界が作られていくイメージを、イラストやモザイク作品を通じて「幸せのかけら」として表現する。前期では、永見が日本アニメーションで描いている「あらいぐまラスカル」のイラストと、その絵柄を使用したタイル作品を展開し、開催中の後期「モザイクアーティストとの共鳴」では、永見のオリジナル作品と、モザイクアーティスト作品の展示が好評を博している。

スペシャル企画「タイルでラスカルの住む世界をつくろう!」で子供たちも作品づくりに没頭!

7月13日(土)、14日(日)には永見夏子さんが本展のために描いたイラストを転写タイルとして用意し、専用のパネルに配置して、そのまわりをモザイクタイルで彩り、あなただけのラスカルの住む世界を作ることができるスペシャルな企画「タイルでラスカルの住む世界をつくろう!」が開催された。

今回のスペシャル企画に多治見市在住の親子4人で参加した4歳の女の子は「すごく楽しかった!家に飾りたいと思います。またやってみたい!」と大喜び。「(作品の)上につけた小さいタイルとハートのタイルを貼った部分がお気に入り!」と世界に1つだけのアート作品を誇らしげに披露した。親御さんも「多治見市はやきものやタイルの町です。河原などにもタイルが落ちていたりするので子供のころから慣れ親しんでいるんです。今回のワークショップがすごく楽しかったみたいなので夏休みなどにまた来ると思います。」と作品づくりに没頭する我が子の様子に微笑んだ。今回の展示の一貫したテーマである 平和で幸せな空気感が会場を包んだ。

ミュージアムの担当者からは「展覧会の後期は9月1日まで実施しています。夏休みの間もモザイクタイルを使った常設の体験工房は引き続き実施しているので興味のある方はミュージアムに問い合わせてほしい。」とコメント。夏休みの貴重な思い出作りの1つにぜひミュージアムを訪れてみてほしい!

(詳しくは多治見市モザイクタイルミュージアムまでお問い合わせください)

さらに、永見が現在携わっている東京衛生アドベンチスト病院(東京都杉並区に1929年に開設)の小児病棟内のデザインに、今回の「永見夏子とモザイク展」をきっかけにモザイクタイルを使用することに。「沢山のモザイクタイルを手で触れて分別していると少しづつ色や形の違った小さなタイルから自然と力をもらえ、癒しを感じました。タイルを自由に並べることに失敗や成功もなく、子供の頃に感じたワクワク感を久しぶりに感じた気がします。今後病棟内でのデザインにもモザイクタイルを使いたいと考えていますが、タイルの色や形に癒しの力を借りながら、リラックスできるような世界を作りたいと思います。」と、今後は自身が感じたモザイクアートによる癒しを子供たちにも届ける取り組みにも力を注いでいくようだ!

イラストレーター永見夏子が、「幸せのかけら」をテーマに、さまざまなモザイクアーティストたちと癒しの世界を届けてくれる展覧会「永見夏子とモザイク展」は9月1日(日)まで開催中なので、この機会にぜひ!

「永見夏子とモザイク展」 

会期:2024年6月1日(土)~9月1日(日)

前期:6/1(土)~6/30(日) 「ラスカルと幸せのかけら」 ※副題です

後期:7/2(火)~9/1 (日) 「モザイクアーティストとの共鳴」 ※副題です

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)

会場:多治見市モザイクタイルミュージアム 3Fギャラリー

共催:多治見市産業観光課、多治見市モザイクタイルミュージアム

協力:日本アニメーション株式会社

観覧料:一般310円、団体250円(常設展観覧料でご覧いただけます)

高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方及び付き添い1名様無料

お問合せ先:多治見市モザイクタイルミュージアム

〒507-0901岐阜県多治見市笠原町2082-5       

電話 0572-43-5101 FAX 0572-43-5114

URL: http://mosaictile-museum.jp

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