積水ハウスは7月2日、「夏休みに関する調査」の結果を発表した。調査は2024年4月19日~22日、小学2年生から中学1年生の子どもを持つ全国の男女480人を対象に行われた。

  • 夏休みに関する調査

夏休み、小学生の半数以上は週1~3日習い事に通っていると判明

夏休みに子どもが家の中で過ごす時間について、学校の授業がある時期との比較を聞いたところ、「増えた」が 67.7%だった。「増えた」割合は、フルタイム共働きでは53.8%に対し、夫婦片働きでは75.9%と、親の働き方によっても大きな差があるようだ。

  • 夏休みに子どもが家の中で過ごした時間の変化

夏休みに週1日以上通っているものを聞いたところ、「習い事」が58.6%で1位に。「塾」23.7%、「学童」20.0%が続いた。習い事の頻度は「週2~3日」が26.9%、「週1日」が24.0%で、半数以上の人が週に1~3日ほど通っていることがわかった。塾は高学年になるにつれて通う人が増え、小学5~6年生の3割以上が週1日以上通っているようだ。学童は低学年ほど通っている人が多く、小学1~2年生の3割以上が週1日以上通っている。学童は親の働き方による差が非常に大きく、フルタイムとパートタイムの共働きでは14.6%に対し、フルタイム共働きでは53.9%と半数以上が通っていると回答した。

  • 夏休みの通いごとTOP5/習い事に通った頻度/週1日以上塾に通った割合/週1日以上学童に通った割合

夏休みは遅寝遅起き傾向に 小学生の約4割は「親が起こしている」

夏休みは、学校の授業がある時期と比べて遅寝遅起きになっている小学生が多いこともわかった。夏休み中の平日に起きる時間を聞いたところ「遅くなった」が最も多く45.8%、「変わらなかった」が43.8%だった。また、夏休み中の平日に寝る時間では「変わらなかった」が最も多く47.1%だったが、「遅くなった」も45.2%と半数近くに上った。起きるときは学年を問わず「親が起こしていた」が約4割で、自分で起きられていない小学生が多いことが読み取れる。寝るときは、小学3年生までは「親が寝かしつけていた・寝るように言っていた」が6割以上だが、小学4年生以上では学年が上がるにつれてその割合は減少し、小学6年生では「親が寝かしつけていた・寝るように言っていた」は30.0%だった。学年が上がるにつれて自発的に寝る子どもが増えるようだ。

  • 夏休み中の平日に起きる時間/寝る時間

  • どのように起きていたか/どのように寝ていたか

夏休みのお手伝いを率先して行っている小学生は2割以下

夏休みに週1日以上行っているお手伝いでは、1位は「食事の配膳・片付け」65.0%だった。2位以降は「子ども部屋の片づけ・掃除」43.0%、「植物の水やり」37.7%続く。どのようにお手伝いをしていたかを聞いたところ、「親がお願いした時」53.5%が最も多く、「子どもが率先して」は18.8%にとどまることがわかった。

  • 夏休みのお手伝いTOP5/どのようにお手伝いをしていたか

夏休みも半数以上の小学生が週に4日以上勉強

夏休みに勉強をした頻度は「週4~5日」が最も多く27.9%、「週6日以上」も27.7%に上った。日々の学習習慣が身についている小学生も多いようだ。勉強する場所はダイニングやリビング周辺が多く、椅子に座って行う子どもが多いこともわかった。デジタル教材やオンライン学習では、「ソファに座って」「ソファに寝転んで」など、よりリラックスした姿勢で勉強する子どもの割合が高い傾向もあるようだ。

夏休みには、学校の宿題以外の勉強をしている小学生も多いようだ。学校の宿題以外に行った勉強について、小学生全体では「学校の復習・予習」40.8%が1位だった。2位は「デジタル教材・オンライン学習」が20.2%で、パソコンやタブレット端末を活用して勉強している小学生も少なくないようだ。「学校の宿題以外は勉強していなかった」は26.5%であることから、7割以上が宿題以外にも何らかの勉強をしていたことが読み取れる。学年別では、小学3年生以下は「本や書籍を購入して勉強」が、小学4年生以上は「塾の宿題・復習・予習」が比較的多いこともわかった。

  • 夏休みに勉強をした頻度/勉強する時間と姿勢/学校の宿題以外に行った勉強

子どもの夏休みの過ごし方について聞いたところ「規則正しい生活をしてほしい」が最多の44.8%だった。「日々の勉強の習慣をつけてほしい」38.8%や「学校の宿題以外にも勉強してほしい」31.7%といった勉強に関する内容、「宿題・課題(工作など)を計画的にやってほしい」33.1%や「自主的に家事をお手伝いしてほしい」29.6% など計画性や自主性に関する項目も目立つ結果となった。また、夏休みは遅寝遅起き傾向がある一方で「早寝早起きを習慣づけてほしい」も29.0%にのぼった。

  • 子どもの夏休みの過ごし方についての考え方

夏休み中、6年生の6割がお留守番を経験

夏休み中の留守番について聞いたところ、学年が上がるにつれて小学生以下の子どもだけで留守番をすることが増えることがわかった。小学生以下の子どもだけで留守番をすることが「よくあった」「時々あった」と回答した人の合計は、小学1年生では20.1%に対し、小学6年生では58.8%にのぼった。また、親の働き方によっても差が見られ、フルタイム共働きでは37.6%、夫婦片働きでは25.4%だった。

夏休みに小学生以下の子どもだけで留守番をする際に不安なことを聞いたところ、「不審者の訪問」46.7%が最も多く、「火の元・火事」39.6%、「寂しくないか」30.2%、等が続いた。不安なこと5位に上がった「食事や飲み物をきちんととっているか」に関連し、留守番時の子どものごはんについて聞いたところ、「子どものご飯を調理してから外出した」50.5%が最も多く、「子どもがそのまま食べられるものを買っておいた」40.1%、「子どもが電子レンジで温めたり、お湯を注いだりして食べられるものを買っておいた」33.5%が続いた。

  • 夏休み中に小学生以下の子どもだけで留守番をした頻度/夏休み中、小学生以下の子どもだけでの留守番において不安なことTOP5/留守番時の子どものごはんについて