他球団が欲しがっている!? セリーグのトレード注目野手6人。電撃移籍の…

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 レギュラーシーズンの前半戦を終えようとしている2024年シーズンのプロ野球。そんな中、主力選手の故障離脱など各球団で多くのアクシデントが発生しており、今季もトレード可能期間である7月31日まで活発な動きが予想される。ここでは、他球団から注目される可能性を秘めたセントラル・リーグの野手を紹介したい。

 

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小野寺暖

・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/83kg
・生年月日:1998年3月17日
・経歴:京都翔英高 - 大阪商業大
・ドラフト:2019年育成選手ドラフト1位
 
 昨季は好成績を残すも、出場機会を確保できなかった小野寺暖。チームの余剰戦力になっているのが現状だ。
 
 大阪商業大から2019年育成選手ドラフト1位で阪神タイガースに入団。プロ2年目の2021年4月18日に支配下登録を勝ち取り、同年に一軍デビューを果たした。
 

 
 昨季は一軍で43試合に出場して打率.347と、少ないチャンスの中で結果を出した。今季は開幕一軍を勝ち取り、開幕3戦目に代打で出場すると、早速ヒットを記録。今季初打席で幸先の良いスタートを切った。
 
 しかし、今季のヒットは現時点でこの1本のみ。5月30日の日本ハム戦では「3番・左翼」でスタメン出場し、守備では好プレーを見せたが、打撃では3打席連続の空振り三振に。再びファーム調整となった。
 
 阪神では森下翔太、前川右京など、小野寺より若い外野手が台頭。外野の他に一塁や三塁をこなすものの、渡邉諒が結果を出し始めるなど、居場所を失いつつある。
 
  昨季のパフォーマンスは他球団も羨むほどだったが、数日前に球団が左手首靱帯損傷を発表。今季のトレード移籍の可能性は、はるかに低くなったといえるだろう。





楠本泰史

・投打:右投左打
・身長/体重:180cm/85kg
・生年月日:1995年7月7日
・経歴:花咲徳栄高 - 東北福祉大
・ドラフト:2017年ドラフト8位
 
 一時は代打などで存在感を示していた楠本泰史。近年は打撃不振や新加入選手の存在もあり、厳しい立ち位置に置かれている。
 
 東北福祉大では1年時からレギュラーを獲得し、大学日本代表では4番を担った経験を持つ楠本。2017年ドラフト8位で横浜DeNAベイスターズに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーから一軍の舞台を経験すると、2021年には代打打率.295(44打数13安打)を記録し、勝負強さを示した。
 
 翌2022年には「3番・右翼」で開幕スタメンを勝ち取るなど、スタメン起用が増加。同年は自己最多の94試合に出場し、打率.252、6本塁打、26打点、6盗塁、13犠打の成績を収めた。
 
 昨季も「5番・右翼」で開幕スタメンに名を連ねたが、同年は打撃不振に陥った。最終的に94試合に出場し、代打打率こそ.250(56打数14安打)をマークしたが、シーズン全体では打率.191と苦しんだ。
 
 今季はドラフト1位ルーキーの度会隆輝や、メジャーから復帰した筒香嘉智の加入で外野手争いがさらに激化。開幕こそ一軍入りを果たしたが、5月半ばからファームでの調整が続いている。
 
 それでも、2年連続で開幕戦のクリーンアップを任された実績、代打での勝負強さもあることから、他球団から注目の存在になり得る。






ダヤン・ビシエド

・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/108kg
・生年月日:1989年3月10日
・経歴:エスクエラデポルテエスパ高 - ホワイトソックス
 
 長らく中日ドラゴンズの打線を支えたダヤン・ビシエドだが、今季は一軍での出番が限られている。
 
 2015年オフに中日へ加入すると、来日初年度から日本の野球に適応し、119試合に出場して22本塁打をマーク。2018年には135試合に出場して打率.348、178安打、26本塁打、99打点の好成績を残し、首位打者と最多安打に輝いた。
 

 
 その後も主軸を担い、2020年から2年連続でゴールデングラブ賞を受賞するなど、攻守でチームを支えてきた。
 
 昨季は、6月13日のロッテ戦で小島和哉からホームランを放ち、日米通算200号を達成。しかし、シーズン全体では状態が上がらず、同年は91試合に出場して、打率.244、6本塁打、23打点と不本意なシーズンを過ごした。
 
 今季は中田翔らの加入で厳しい立場に。5月16日に一軍登録され、6月6日のソフトバンク戦では今季初本塁打を記録したが、打率は2割台前半と低迷。同月9日に登録抹消となった。
 
 また、今季から外国人枠を外れ、日本人選手扱いになっているビシエド。特に指名打者(DH)制のあるパ・リーグ球団であれば、まだ活躍の余地があるのかもしれない。






林晃汰

・投打:右投左打
・身長/体重:181cm/100kg
・生年月日:2000年11月16日
・経歴:智弁和歌山高
・ドラフト:2018年ドラフト3位
 
 プロ3年目にブレイクを遂げたかに思われた林晃汰だが、翌年以降は一転、苦しいシーズンが続いている。
 
 智弁和歌山高では1年時から主軸を任され、3季連続で甲子園に出場。強肩強打の三塁手として注目を集め、2018年ドラフト3位で広島東洋カープに入団した。
 

 
 プロ3年目の2021年には早くも一軍に定着し、102試合に出場して打率.266、10本塁打、40打点と活躍。2桁本塁打を記録し、持ち前のパンチ力を発揮した。
 
 ところが、2022年は打撃不振に陥り、まさかの一軍出場なし。同年はファームで102試合に出場しながらも打率.217、2本塁打、27打点と寂しい数字に。昨季は一軍の試合に出場するも、打撃は上向かなかった。
 
 そんな中、今季は5月半ばに一軍に昇格すると、一時は打撃で結果を残した。しかし、それ以降は起用に応えられず、現在は再びファーム調整となっている。
 
 なかなか殻を破ることができない林。ただ、2021年の活躍、今季で24歳という若さもあるため、他球団から注目されることも考えられる。






増田陸

・投打:右投右打
・身長/体重:179cm/88kg
・生年月日:2000年6月17日
・経歴:明秀学園日立高
・ドラフト:2018年ドラフト2位
 
 プロ4年目に飛躍の兆しを見せた増田陸。しかし、現在は厳しい状況に追い込まれている。
 
 明秀学園日立高では高校通算34本塁打をマーク。強打の内野手として評価を高め、2018年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 しかし、プロ1年目から有鈎骨骨折と三角線維軟骨複合体損傷の手術を受けるなど、同年はファームでも試合に出場できず。2021年オフには育成契約となった。
 
 それでも、プロ4年目の2022年3月11日に支配下復帰すると、同年に一軍デビュー。一塁手としてスタメン出場の機会を増やし、69試合の出場で打率.250、5本塁打、16打点とまずまずの数字を収めた。
 
 しかし、さらなる飛躍が期待された昨季は開幕一軍入りを逃し、ファームでも76試合に出場しながら打率.229と低迷。さらに、シーズン中盤には左肘内側側副靭帯損傷と浅指屈筋損傷のケガに見舞われ、一軍昇格がないままシーズンを終えた。
 
 プロ6年目の今季も、開幕二軍スタート。6月13日に一軍昇格を果たしたが、5打数0安打と結果を残せず、同24日に登録抹消となった。
 
 ファームでも打率2割台前半にとどまっており、今のままでは巨人の内野布陣に割って入るのは厳しい。ポテンシャルを活かしきれないシーズンが続くが、2022年の成績を見ると、他球団でチャンスを与えたいと思える存在だ。






濱田太貴

・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/81kg
・生年月日:2000年9月4日
・経歴:明豊高
・ドラフト:2018年ドラフト4位
 
 長距離砲としてブレイクが期待されている濱田太貴だが、今季はファームが主戦場になるなど、苦しいシーズンを過ごしている。
 
 2018年ドラフト4位で東京ヤクルトスワローズに入団。徐々に一軍での出場機会を増やし、2022年の開幕戦では同年のチーム1号となるホームランを放った。このホームランを皮切りに、同年は73試合の出場で自己最多の6本塁打を放った。
 

 
 昨季は103試合に出場し、打率.234、5本塁打、22打点、4盗塁とまずまずの数字をマーク。同年5月5日のDeNA戦では2本のホームランを放ち、特に12球粘った末の4号ホームランは見事だった。
 
 しかし、プロ6年目の今季はオープン戦で結果を残せず、開幕からファームスタートに。塩見泰隆の負傷に伴い、5月12日に一軍に昇格したが、打率.063(16打数1安打)に終わり、再びファーム調整となった。
 
 同学年には昨季イースタン・リーグ本塁打王の澤井廉がおり、このまま浮上できなければ、チームでの立ち位置も厳しいものになる。
 
 長距離砲は、細川成也(現:中日)のように環境の変化によって大化けも期待できるだけに、獲得を狙う球団もありそうだ。




 



 

 
【了】