テレビ朝日の“シン・時代劇ドラマ”『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(毎週水曜24:15~※一部地域除く)第10話が、きょう26日に放送される。

  • 左から前田拳太郎、奥智哉=テレビ朝日提供

■手塚治虫氏原作『君とゆきて咲く~新選組青春録~』

手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化する今作では、熱い友情で結ばれながらも、時代の波に翻弄され、やがて白刃を交えることになる2人の若き隊士、鎌切大作(前田拳太郎)と深草丘十郎(奥智哉)の姿、幕末という混沌の時代を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春を2クール連続放送で描く。これまでの時代劇にはない流麗な“剣舞”も織り交ぜ、ニュースタイルの時代劇を創出する。先週の第9話では、頭取・芹沢鴨(三浦涼介)に失脚の瞬間が訪れ、壮絶な散り際が描かれた。そして今夜の第10話では、ついに壬生浪士組が“新選組”の名を賜ることとなり、“新時代の扉が開く瞬間”が描かれるとともに、大作と丘十郎の切なくも美しいハグシーンが登場する。

■大作が丘十郎をハグ “ある言葉”ささやく

芹沢亡きあと、壬生浪士組は局長・近藤勇(高野洸)、副長・土方歳三(阪本奨悟)が束ねることとなり、同時に会津藩主・松平容保(味方良介)から“新選組”という隊名を拝命する。新たな時代がはじまり、より一層の精進を言い渡される隊士たち。しかし、芹沢の粛清で仲間同士の殺し合いを目の当たりにした丘十郎は、刀を握ると亡き父・七也(戸次重幸)が死の間際に言い遺した、「丘十郎……そちらに行ってはいけない……」という言葉が頭によみがえるようになり、手が震えてしまう。苦悩を深める丘十郎に、大作は「2人で逃げちゃおうか……」とかなわぬ夢を持ちかけ、突然、丘十郎をやさしくハグ。耳元で、“ある言葉”をささやく。それは冷めた言動が多く、丘十郎の問いかけをはぐらかしてばかりの大作にしては、いつになくストレートなメッセージ。その真意とは。

■歴史的事件につながる陰謀が発覚!?

一方で、大作の衝撃シーンも。大作が、丘十郎の憎き仇である長州藩士・庄内玄悟(上野凱)と密会!? これまで回想シーンで断片的に過去の関わりが描かれてきた2人だが、やはり現在も密接につながっていたのか。大作がひた隠してきた正体とは。さらに、長州側は桂小五郎(荒牧慶彦)のもと、恐ろしい計略をめぐらせており、それがあの歴史的大事件へとつながっていくことに。

新選組が激動の新時代へと突き進んでいく第10話だが、実はほのぼの場面も。山南敬助(永田崇人)が大作、丘十郎、松永新之丞(杢代和人)、南無之介(羽谷勝太)ら4人を自身が指南役をつとめる寺子屋に連れて行くシーンでは、子どもたちとふれあった新人隊士たちが第7話の“川遊び”以来の“ほっこり笑顔”を見せる。

【編集部MEMO】第10話あらすじ
頭取・芹沢鴨(三浦涼介)を粛清した壬生浪士組は局長・近藤勇(高野洸)、副長・土方歳三(阪本奨悟)が束ねることとなり、同時に会津藩主・松平容保(味方良介)から“新選組”という新たな隊名を拝命する。しかし、芹沢の最期に大きなショックを受けた深草丘十郎(奥智哉)は、剣を握ると手が震えて力が入らなくなってしまう。“自然体”の境地を意識すればするほど、亡き父・七也(戸次重幸)が死の間際、自分を止めるべく言い遺した、「丘十郎……そちらに行ってはいけない……」という言葉が頭によみがえるようになったのだ。苦悩する丘十郎を、鎌切大作(前田拳太郎)は複雑な思いで見つめる。そんな中、大作、丘十郎、松永新之丞(杢代和人)、南無之介(羽谷勝太)は、山南敬助(永田崇人)に連れられて寺子屋へ。山南の補佐として子どもたちの手習いの指導を手伝うが、無垢な子どもたちとのふれあいを通し、山南が4人に伝えたかったこととは。一方、長州側は桂小五郎(荒牧慶彦)のもと、恐ろしい策謀をめぐらせていた。それはあの“歴史的事件”へとつながっていくことに!?