女優の杉咲花が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(毎週月曜22:00~)最終回が24日に放送され、ラストシーンが反響を呼んでいる。

  • 左から若葉竜也、杉咲花=カンテレ提供

■杉咲花主演『アンメット ある脳外科医の日記』最終回

週刊漫画雑誌『モーニング』(講談社)連載中で、元脳外科医の子鹿ゆずる氏が原作(漫画:大槻閑人)の同名漫画を実写化する今作は、“記憶障害の脳外科医”という主人公が目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマ。

最終回では、検査の結果、ミヤビの再発が認められ、このまま症状が進めば意識障害が出る可能性も高いことが判明。脳梗塞が完成して命に関わるのも時間の問題という切迫した状況に。三瓶はすでに数時間しか記憶がもたなくなっているミヤビに、これ以上症状が進行するようなら、手術を任せてほしいと伝えるが、ミヤビの意思は固く、やはり手術はしないという。あきらめきれない三瓶は、限られた時間でノーマンズランドの0.5㎜以下の血管を吻合できるよう練習に没頭。しかし、ミヤビの気持ちを察した津幡(吉瀬美智子)から、「彼女が望んでいることをしてあげて」と言われ、「一緒にいませんか」とミヤビに伝える。

退院したミヤビに三瓶が休みを取って付き添い、つかの間の同居生活を送る二人。しかしある朝、三瓶が呼びかけてもミヤビが目を覚まさない。「川内先生の脳梗塞が完成したと思います」と星前(千葉雄大)に電話をかける三瓶。三瓶のカバンには、「わたしの心は、三瓶先生を信じています。いつまでも忘れません」とミヤビからの手紙が差し込まれていた。低体温で脳が保護されているかもしれないと考えた三瓶。手術の方針を話し合っていたところに大迫(井浦新)が到着し、「両側から同時に縫えばいい。僕が一緒に縫うよ」と宣言する。そして、今作最後の手術シーンへ。日記を読み、「本当はまだ生きたい。いつまでも医者でいたい」というミヤビの本当の気持ちを知った三瓶は、大迫と協力し、無事に手術を成功させると、一同に「ありがとうございました」と声を震わせてお礼を伝える。

三瓶は、光と影の話、グミを教えてもらったこと、プロポーズをしたこと……過去を回想しながら、ミヤビ目を覚ますのを待っていた。そんななか、ミヤビがとうとう目を覚ます。「川内先生、分かりますか」と問う三瓶。ミヤビは「分かります」と返事をし、涙するのだった。

■ラストシーンのミヤビの“返事”に反響

ミヤビが目を覚ますのか、そして記憶は失われていないのか、視聴者の注目が集まったラストシーン。「分かりますか」「分かります」という会話には、具体的にその結果の説明はなかったものの、SNSでは、「表情で分かる」「これで十分分かる」「言葉の少なさよ…ありがとう…」との投稿が相次ぎ、ミヤビの涙と震えから、記憶が失われていないことを読み取った様子がうかがえた。「このラスト、すごいな…」「終わり方まで綺麗だなんて」「素晴らしかった。何もかも、最後の1秒まで」と、最終回にも絶賛の声が寄せられている。