チームに”衝撃”…プロ野球、2024年シーズンにまさかの2軍落ちを経験した大…

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 後半戦を迎えようとしている2024年シーズンのプロ野球。今季はここまで主力打者の不振が目立つシーズンとなっており、各球団で大きな誤算に。チーム成績にも大きく影響するため、早期の復調が待たれる。そこで今回は、今季二軍落ちを経験した大物を紹介したい。(今季成績は交流戦終了時点のもの)

 

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大城卓三(読売ジャイアンツ)

・投打:右投左打
・身長/体重:187cm/90kg
・生年月日:1993年2月11日
・経歴:東海大相模高 - 東海大 - NTT西日本
・ドラフト:2017年ドラフト3位
 
 昨季は自己最高の成績を収め、ベストナインに輝いた大城卓三だが、今季は打撃不振による二軍降格を味わった。
 
 2017年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団すると、ルーキーイヤーから83試合に出場。2020年には正捕手に定着し、初のベストナインに輝いた。
 

 
 昨季は134試合に出場し、打率.281、16本塁打、55打点、21犠打とキャリアハイの数字を残し、2度目のベストナインを受賞。3年連続で2桁本塁打を記録するなど、まさに強打の捕手となった。
 
 しかし、今季は開幕から打撃不振に陥り、小林誠司や岸田行倫にスタメンマスクを譲る機会が増加。打率1割台と精彩を欠き、5月8日に一軍登録を抹消された。同31日に一軍へ合流したが、現時点で打率.183、1本塁打、8打点と不振を脱却できていない。
 
 今季はFA権の取得年にもなっており、どこまで成績を上げられるかにも注目が集まる。






清宮幸太郎(北海道日本ハムファイターズ)

・投打:右投左打
・身長/体重:184cm/94kg
・生年月日:1999年5月25日
・経歴:早稲田実高
・ドラフト:2017年ドラフト1位
 
 将来のスラッガー候補である清宮幸太郎。プロ7年目を迎えている今季も不振に陥り、二軍落ちを経験している。
 
 早稲田実業高では当時の史上最多となる高校通算111本塁打をマーク。世代ナンバーワン打者として注目を集めると、2017年ドラフト会議では7球団から1位指名。抽選の末、北海道日本ハムファイターズへ入団した。
 

 
 高卒1年目から一軍デビューを果たすと、早速プロ初本塁打を記録。最終的に53試合に出場し、打率.200、7本塁打、18打点とまずまずの成績を残した。しかし、翌年以降は伸び悩むシーズンが続き、2021年は一軍出場なしに終わった。
 
 それでも、2022年に自身初の規定打席に到達。同年は129試合の出場で、打率.219ながらも、18本塁打、55打点をマークし、確かな長打力を示した。
 
 さらなる飛躍が期待された昨季は開幕から好調だったが、4月後半に無念の左腹斜筋筋損傷で離脱。6月中旬に一軍復帰したものの、同年は99試合の出場で打率.244、10本塁打、41打点と数字を落とした。
 
 今季は、キャンプ前に左足関節を捻挫した影響で開幕一軍入りを逃した。4月に今季初昇格を果たしたが、打撃不振で5月に登録抹消。
 
 それでも、6月11日に再昇格した清宮。同日の中日戦では粘った末に10球目で四球をもぎ取るなど、粘り強さを発揮。先発した中日の髙橋宏はこの試合で2四球を出したが、いずれの四球も清宮が選んだものだった。
 
 チームでは万波中正や田宮裕涼、水谷瞬など若い戦力が次々と台頭。清宮も競合ドラ1として、このまま終わるわけにはいかない。







佐藤輝明(阪神タイガース)

・投打:右投左打
・身長/体重:187cm/96kg
・生年月日:1999年3月13日
・経歴:仁川学院高 - 近畿大
・ドラフト:2020年ドラフト1位
 
 今季は攻守で精彩を欠き、二軍降格を命じられた佐藤輝明。チームの打線も苦しい状況となっているだけに、復調が待たれている。
 
 近畿大から2020年ドラフト1位で阪神タイガースに入団すると、ルーキーイヤーから持ち前の打棒を発揮。53打席連続無安打と長いスランプもあったが、同年は126試合の出場で打率.238、24本塁打、64打点と新人離れした数字を収めた。
 

 
 昨季も一時は打撃不振に陥り、二軍降格を経験。それでも、9・10月度の月間MVPに選出されるなど挽回した。
 
 同年は最終的に132試合に出場して打率.263、24本塁打、92打点をマーク。また、左打者においてNPB史上初の新人から3年連続20本塁打の快挙を達成した。
 
 しかし、今季は開幕から打撃の状態が上がらず、三塁守備でも失策を連発。5月15日にはついに二軍へ降格となった。
 
 それでも、再調整を得て6月7日に一軍復帰。現時点で不振脱却には至っていないが、前年のような巻き返しに期待したい。






木下拓哉(中日ドラゴンズ)

・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/95kg
・生年月日:1991年12月18日
・経歴:高知高 - 法政大 - トヨタ自動車
・ドラフト:2015年ドラフト3位
 
 中日ドラゴンズの正捕手として奮闘してきた木下拓哉。昨季は故障に泣かされ、今季は不調で二軍降格になるなど、苦しいシーズンが続いている。
 
 トヨタ自動車から2015年ドラフト3位で中日に入団すると、2020年のシーズン後半から正捕手に定着。同年は88試合の出場ながら、両リーグトップの盗塁阻止率.455をマークした。
 

 
 翌2021年には123試合に出場して、打率.270、11本塁打、43打点とバットでも好成績をマーク。また、同年も盗塁阻止率.426を記録し、攻守で結果を出した。
 
 そんな中、昨季も正捕手として出場を続けていたが、右手の骨折により離脱。最終的に89試合の出場にとどまり、打率.237、5本塁打、26打点と不本意なシーズンになった。
 
 今季はFA権の取得年で復活が期待されたが、開幕から21打席連続無安打を味わうなど、打撃不振に。5月は月間打率.256と復調の気配を見せたが、6月5日に二軍降格が決まった。
 
 一軍では宇佐見真吾が存在感を示しているだけに、巻き返しを図りたいところだ。






大山悠輔(阪神タイガース)

・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/94kg
・生年月日:1994年12月19日
・経歴:つくば秀英高 - 白鴎大
・ドラフト:2016年ドラフト1位
 
 昨季は4番打者としてチームをリーグ優勝・日本一に導いた大山悠輔。しかし、今季は極度の打撃不振に陥り、二軍での調整を余儀なくされた。
 
 白鴎大時代には大学日本代表の4番に抜擢されるなど、強打者として注目を集めた大山。2016年ドラフト1位で阪神タイガースに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーから一軍の舞台を経験すると、プロ2年目の2018年から一軍に定着。2020年には116試合に出場し、打率.288、28本塁打、85打点の好成績を残した。
 
 昨季は“不動の4番“に君臨し、全143試合に出場して打率.288、19本塁打、78打点、出塁率.403の活躍。同年は最高出塁率に加え、ベストナインとゴールデングラブ賞のW受賞を果たした。
 
 しかし、今季は開幕から不審に喘ぐことに。5月3日の巨人戦では2本のホームランを放って復調の兆しを見せたが、出場53試合で打率.199、3本塁打、18打点の成績にとどまっている。
 
 岡田彰布監督も「本人も相当自信をなくしている。体のキレが全然ない」とコメントし、二軍調整が決まった。
 
 そんな中、ファームでも12打数2安打と快音は響いていないが、6月21日から一軍に昇格予定。チームの状態を上げるためにも、4番の復調に期待がかかる。






島内宏明(東北楽天ゴールデンイーグルス)

・投打:左投左打
・身長/体重:180cm/75kg
・生年月日:1990年2月2日
・経歴:星稜高 - 明治大
・ドラフト:2011年ドラフト6位
 
 昨季に続き、今季も打撃の状態が上がらず、二軍降格を余儀なくされた島内宏明。前年同様シーズン後半の復調に期待がかかる。
 
 明治大から2011年ドラフト6位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。ルーキーイヤーから一軍出場を果たし、2017年には初の2桁本塁打(14本)をクリアした。
 

 
 2021年は141試合の出場で打率.257ながらも、自己最多の21本塁打、96打点をマークし、打点王を戴冠。
 
 翌2022年も活躍は続き、同年は142試合の出場で打率.298、14本塁打、77打点、161安打の活躍で最多安打とベストナインに輝いた。
 
 しかし、昨季は開幕から不調に陥り、シーズン途中に二軍降格を経験。夏場以降は盛り返したが、最終的に104試合の出場で、打率.236、7本塁打、38打点と大きく数字を落とした。
 
 復調が期待された今季も、出場40試合で打率.214と低迷。5月下旬に二軍調整となり、現在はファーム暮らしとなっている。
 
 外野手では若手の小郷裕哉が台頭するなど、世代交代も囁かれる。すでにベテランの域に入っている島内だが、もう一花咲かせることはできるのか。

 



 

 
【了】