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プロ野球の世界では、ドラフト1位入団の選手には特に大きな期待が寄せられる。しかし、毎年新たにプロ入りする選手が誕生することもあり、思うような結果を残せないと、厳しい立場に置かれることも少なくない。そこで今回は、今季が“崖っぷち”のドラ1戦士を紹介する。
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髙橋優貴(読売ジャイアンツ)
・投打:左投左打
・身長/体重:178cm/82kg
・生年月日:1997年2月1日
・経歴:東海大菅生高 - 八戸学院大
・ドラフト:2018年ドラフト1位
2021年には先発ローテーションに定着し、2桁11勝を挙げた髙橋優貴。しかし、その後は不本意なシーズンが続いており、今季は厳しい立場に置かれている。
八戸学院大時代は即戦力左腕と高い評価を受け、外れ外れ1位指名ながら、読売ジャイアンツに入団。
期待に応えるように、プロ1年目は18試合の登板で5勝7敗、防御率3.19とまずまずの数字を記録。日本シリーズでも先発マウンドを託されるなど、充実したルーキーイヤーを過ごした。
プロ3年目の2021年には先発ローテーションの一角を担い、27試合(140回2/3)を投げ、11勝9敗、防御率3.39の好成績をマーク。
しかし、翌2022年は10試合の登板にとどまり、1勝5敗、防御率5.40と低調な数字に。同年9月には左肘関節鏡視下クリーニング手術を受け、オフに育成契約となった。
その後、支配下には復帰したものの、思うような結果を残せず。今季は開幕一軍争いに加われず、二軍でもわずか1試合のみの登板にとどまっている。
プロ6年目の今シーズン中に、2021年のような輝きを取り戻せるのだろうか。
原樹理(東京ヤクルトスワローズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/79kg
・生年月日:1993年7月19日
・経歴:東洋大姫路高 - 東洋大
・ドラフト:2015年ドラフト1位
昨季はまさかの一軍登板なしに終わった原樹理。今季も開幕から二軍暮らしが続いており、正念場を迎えている。
東洋大から2015年ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団。ルーキーイヤーから一軍のマウンドを経験すると、2018年には30試合に登板し、6勝7敗、防御率3.09の好成績を残した。
その後は故障に苦しんだが、2021年にはシーズン後半から先発ローテーションに定着し、リーグ優勝・日本一に貢献。
しかし、翌2022年は自己最多の8勝を挙げるも、防御率4.85と不安定な投球が目立った。
さらに、昨季は開幕から出遅れ、二軍でも2勝6敗、防御率5.16と寂しい結果に。プロ入り後初めて一軍登板がないまま、シーズンを終えた。
今季も開幕から二軍暮らしが続いており、ここまで12試合に登板して2勝3敗、防御率4.03と目立つ数字を残せていない。すでに30歳を迎え、一軍での結果が求められるだけに、復活が待たれている。
中村奨成(広島東洋カープ)
・投打:右投右打
・身長/体重:181cm/84kg
・生年月日:1999年6月6日
・経歴:広陵高
・ドラフト:2017年ドラフト1位
夏の甲子園で一躍スターとなった中村奨成だが、現在はその面影がなくなっている。
広陵高でプレーした中村奨は、3年夏の甲子園で打率.679(28打数19安打)、6本塁打、17打点と大暴れ。1大会の最多本塁打・最多打点記録を樹立し、2017年ドラフト1位で地元の広島東洋カープに入団した。
プロ3年目に一軍デビューを果たし、外野手に挑戦したプロ4年目の2021年には、一軍で39試合に出場。打率.283、2本塁打、5打点をマークした。しかし、現状では同年の成績がキャリアハイとなっている。
翌2022年は、27試合の出場で打率.193。昨季は18試合の出場で打率.150という結果に。持ち前の打力が一軍では発揮できず、シーズンを追うごとに成績が下降している。
外野手登録となった今季は、3月中にファームで高打率を残したこともあり、3月31日に一軍昇格。しかし、4月4日のヤクルト戦でスタメン起用されたものの結果を残せず、わずか3試合の出場機会で同8日に登録抹消となった。
一方で、ファームでは49試合出場で打率.279、4本塁打、6盗塁とまずまずの数字を残している。
このままでは立場が危ぶまれるだけに、今シーズン中に一軍の舞台で躍動したいところだ。
福谷浩司(中日ドラゴンズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/93kg
・生年月日:1991年1月9日
・経歴:愛知·横須賀高 - 慶応大
・ドラフト:2012年ドラフト1位
今季でプロ12年目の33歳とベテランの域に差し掛かっている福谷浩司。昨季は思うような活躍ができなかっただけに、今季は目立つ結果を残したいところだ。
慶応大から2012年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。リリーバーとしてキャリアをスタートさせた。
プロ2年目の2014年には72試合に登板し、2勝4敗11セーブ32ホールド、防御率1.81と圧巻の数字を記録した。
その後は不調や故障に苦しんだが、先発に転向した2020年は14試合の登板で8勝2敗、防御率2.64の好成績。翌2021年には自身初の開幕投手に抜擢された。
しかし、同年は18 試合の登板で5勝10敗、防御率4.53と再び成績が悪化。昨季は14試合登板、3勝4敗、防御率5.17と寂しい数字に終わった。
今季は4月19日に一軍へ昇格し、久しぶりの救援登板を果たしたが、同28日に二軍へ降格。まずは先発・リリーフ問わず、再び一軍の戦力となりたいところだ。
オコエ瑠偉(読売ジャイアンツ)
・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/90kg
・生年月日:1997年7月21日
・経歴:関東第一高
・ドラフト:2015年ドラフト1位
新天地で迎えた昨季は、開幕スタメンを勝ち取るも、一軍定着には至らなかったオコエ瑠偉。今季はどこまで維持できるかが鍵を握ることになりそうだ。
関東第一高時代には走攻守で甲子園を沸かせ、2015年ドラフト1位指名で東北楽天ゴールデンイーグルスの一員となったオコエ。プロ2年目の2017年には41試合の出場で打率.300、3本塁打、5盗塁の好成績を記録した。
ブレイクを期待されたが、その後は思うような活躍ができず、2022年オフに開催された現役ドラフトで読売ジャイアンツに移籍した。
移籍初年度はオープン戦で結果を残し、開幕スタメンに抜擢。しかし、好調は長続きせず、シーズン後半はファームが主戦場となった。最終的に41試合の出場で打率.235、2本塁打に終わった。
今季は一軍で31試合に出場しつつも、打率.230という数字に。さらにはエリエ・ヘルナンデスの加入や萩尾匡也の台頭、立岡宗一郎の支配下復帰もあり、オコエの立場は厳しさを増している。
身体能力は申し分ないが、課題の打撃で苦戦しているオコエ。熾烈な外野手争いから脱落しないためにも、後半戦の活躍に期待したい。
平沢大河(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投左打
・身長/体重:176cm/80kg
・生年月日:1997年12月24日
・経歴:仙台育英高
・ドラフト:2015年ドラフト1位
入団時から大きな期待がかけられていた平沢大河だが、思うような結果を残せないまま、今季でプロ9年目を迎えている。
仙台育英高時代には強打の遊撃手として高く評価され、ドラフトでは2球団が1位指名で競合。抽選の結果、千葉ロッテマリーンズへの入団が決まった。
プロ1年目から一軍デビューを果たすと、プロ3年目の2018年には外野手として積極的に起用され、自己最多の112試合に出場。打率.213、5本塁打、32打点、出塁率.328の成績を残した。
しかし、翌年以降は出場機会が減少。2020年から2年連続で一軍出場なしに終わるなど、不本意なシーズンが続いた。
昨季は57試合に出場したが、打率.170と寂しい数字に。今季は開幕からファーム暮らしが続いており、二軍でも目立つ成績を残せていない。
勝負の1年となるだけに、状態を上げて一軍で存在感を示していきたい。
【了】