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球団史上初の日本一連覇を目指している2024年の阪神タイガース。ここまでリーグ優勝を狙える位置につけているが、主砲・大山悠輔の二軍落ちなど思わぬ誤算も起きている。今後安定した戦いを続けていくには、やはり若手選手のブレイクが不可欠だろう。ここでは、一軍での起用が待たれる阪神の有望株を紹介したい。(※今季成績は6月19日時点)
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野口恭佑
・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/86kg
・生年月日:2000年7月17日
・経歴:創成館高 - 九州産業大
・ドラフト:2022年育成選手ドラフト1位
今春キャンプでは一軍メンバーに抜擢される野口恭佑。シーズン開幕後は二軍暮らしが続いているが、まだまだブレイクが期待されている。
九州産業大では4年春にベストナインを受賞するなど、強打の外野手として活躍。2022年育成選手ドラフト1位で阪神タイガースに入団した。
ルーキーイヤーは二軍で67試合に出場し、打率.303、6本塁打、18打点、OPS.785と新人らしからぬ好成績を残した。同年の活躍が評価され、オフに支配下契約を勝ち取った。
今春キャンプでは、岡田彰布監督からその長打力を絶賛されたが、オープン戦では7打席ノーヒットと結果を示せず、開幕一軍入りを逃した。
それでも、ファームではここまで50試合に出場し、打率.296、19打点、OPS.731と優秀な数字を記録。現時点で本塁打こそ出ていないが、前年より高い出塁率(.361)をマークしている。今季中の一軍デビューはあるのか、注目が集まる。
井上広大
・投打:右投右打
・身長/体重:189cm/100kg
・生年月日:2001年8月12日
・経歴:履正社高
・ドラフト:2019年ドラフト2位
今季は一軍で3試合連続安打を記録するなど、飛躍の兆しを見せている井上広大。二軍降格後も好成績を残しており、再昇格の可能性もありそうだ。
履正社高時代には、4番打者として全国制覇を経験。高校通算49本塁打の強打者として高い評価を得て、2019年ドラフト2位で阪神タイガースに入団した。
高卒1年目は二軍で69試合に出場し、打率.226、9本塁打、36打点と持ち前の長打力を発揮。シーズン終盤には一軍の舞台を経験し、嬉しいプロ初安打を放った。
しかし、翌年以降は長打力を示すも、確実性に課題が残るシーズンが続いた。昨季もファームで94試合に出場し、打率.234、11本塁打、48打点とやや伸び悩んでいた。
それでも高卒5年目の今季は、二軍で結果を残して5月10日に一軍へ昇格。同27日に抹消となったが、二軍ではここまで38試合に出場し、打率.304、5本塁打、26打点と高いパフォーマンスを見せている。再び一軍でのチャンスを掴み取りたいところだ。
遠藤成
・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/85kg
・生年月日:2001年9月19日
・経歴:東海大相模高
・ドラフト:2019年ドラフト4位
今季で高卒5年目を迎え、そろそろ一軍デビューを果たしたい遠藤成。入団当初から着実なレベルアップを見せており、今後のブレイクが期待される有望株の1人だ。
東海大相模高では、投手兼遊撃手として甲子園に出場。高校通算45本塁打を放った打撃が評価され、2019年ドラフト4位で阪神タイガースから内野手として指名を受けた。
ルーキーイヤーは二軍で62試合に出場し、打率.157、1本塁打と苦しんだ。翌2021年は86試合の出場で打率.235と前年より成績を上げたが、低調な結果に終わった。
それでも昨季は、二軍戦112試合に出場し、打率.270、2本塁打、37打点、10盗塁の好成績をマーク。主戦場とする二塁でも安定した守備を見せ、同年はウエスタン・リーグ優秀選手賞に輝いた。
今季もここまでファームで64試合に出場し、打率.267、14打点、13盗塁と結果を残している。正二塁手には中野拓夢が君臨するが、一軍昇格を虎視眈々と狙っている。
髙寺望夢
・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/76kg
・生年月日:2002年10月17日
・経歴:上田西高
・ドラフト:2020年ドラフト7位
早くからブレイク候補に名前を挙げられている髙寺望夢。木浪聖也、小幡竜平といった一軍の内野陣からレギュラー奪取が期待される。
上田西高から2020年ドラフト7位で阪神タイガースに入団。高卒1年目は二軍で58試合に出場するも、打率.162、1本塁打、10打点に終わり、プロの壁に苦しんだ。
だが、高卒2年目の2022年はファームで90試合に出場。打率.290、3本塁打、44打点、14盗塁と大きく飛躍。シーズン終盤には一軍に昇格し、クライマックスシリーズ(CS)では「8番・二塁」でスタメンに抜擢された。
昨季は一軍出場なしに終わったが、二軍では打率.260、3本塁打、25打点、4盗塁とまずまずの数字を記録。
今季もここまで一軍出場はなし。ファームでは59試合出場で打率.259、8盗塁の数字となっている。守備面では遊撃を中心に二塁や三塁もこなしており、一軍でも活躍の場がありそうだ。
中川勇斗
・投打:右投右打
・身長/体重:172cm/75kg
・生年月日:2004年1月27日
・経歴:京都国際高
・ドラフト:2021年ドラフト7位
坂本誠志郎、梅野隆太郎といった一軍捕手陣を脅かす存在になり得るのが、今季で高卒3年目を迎えた中川勇斗だ。
京都国際高では、正捕手として3年時に春夏連続で甲子園に出場。夏の甲子園では2試合連続本塁打を放つなど攻守に渡る活躍を見せ、2021年ドラフト7位で阪神タイガースに入団した。
高卒1年目は二軍で50試合に出場し、打率.295、3本塁打、15打点の好成績をマーク。翌2023年は出番がないまま登録抹消となったものの、5月に一軍昇格を果たした。
最終的に同年も二軍暮らしが続いたが、57試合出場、打率.265、3本塁打、18打点と安定した数字を残した。
今季も高卒5年目の藤田健斗らと出番を分け合う形となっているが、ファームで34試合に出場し、打率.302、1本塁打、14打点と優秀な数字を記録。
順調な成長を見せ、攻守で高いパフォーマンスを発揮している。一軍捕手陣が打撃で苦しんでいるだけに、今季中の一軍デビューもありそうだ。
井坪陽生
・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/88kg
・生年月日:2005年3月17日
・経歴:関東第一高
・ドラフト:2022年ドラフト3位
高卒1年目から大器の片鱗を覗かせていた井坪陽生。2024年もファームで好成績を残しており、今季中の一軍デビューも十分に考えられる。
関東第一高時代には、高校通算32本塁打を記録。走攻守揃った外野手として注目を浴び、2022年ドラフト3位で阪神タイガースに入団した。
ルーキーイヤーの昨季は、シーズン途中まで3割近い打率を記録するなど、潜在能力を遺憾なく発揮。夏場以降は状態を落としたが、最終的に93試合に出場し、打率.248、3本塁打、34打点、4盗塁と及第点の成績を残した。
高卒2年目の今季も、二軍でここまで59試合に出場し、打率.310、1本塁打、21打点、8盗塁、OPS.749と傑出した数字をマークしている。
また、得点圏打率.386と勝負強さも光る。守備面でも着実なレベルアップを見せており、一軍昇格間近といっても過言ではないだろう。
【了】