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2024年シーズンのプロ野球は、開幕から2ヶ月以上が経過。例年通りの活躍を見せる選手、ブレイクの兆しを見せている選手など、その現状は様々だ。中には、一軍でも戦力となる実力がありながら、今季はファームでの出場すら叶っていない選手がいる。今回は、いまだ試合出場がない一軍経験者を紹介する。
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入江大生
投打:右投右打
身長/体重:187cm/87kg
生年月日:1998年8月26日
経歴:作新学院高 - 明治大
ドラフト:2020年ドラフト1位
力強いストレートとフォークが持ち味の入江大生は、右肩手術に踏み切ったことが明らかになった。
作新学院高では4番打者として、3年夏の甲子園で3試合連続本塁打を放った入江。明治大に進学後は、投手に専念した。
森下暢仁(現:広島)といったライバルに阻まれ、しばらくは芽が出なかったが、3年秋に8試合の登板で防御率0.82をマークするなど活躍し、ドラフト上位候補と呼ばれるように。2020年ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから単独1位指名を受けた。
ルーキーイヤーは先発として苦しんだ入江だったが、プロ2年目のリリーフ転向が功を奏した。同年は57試合に登板し、15ホールドポイント(5勝1敗10ホールド)、防御率3.00をマーク。投球イニング(63回)を上回る69個の三振を奪った。
昨季も開幕から好調だったが、8月に上半身のコンディション不良で無念の離脱。同年は32試合の登板で8ホールドポイント(1勝1敗7ホールド)、防御率2.70の成績だった。ブルペンの一角を担っていただけに、チームとしても痛い離脱となった。
さらに今季は、2月に右肩の違和感を訴え、5月下旬に右肩のクリーニング手術を敢行。高校でともにプレーした今井達也(現:西武)の活躍も刺激に、万全な状態での再起を図りたい。
池田隆英
投打:右投右打
身長/体重:181cm/86kg
生年月日:1994年10月1日
経歴:創価高 - 創価大
ドラフト:2016年ドラフト2位
北海道日本ハムファイターズで才能を開花させた池田隆英は、復活に向けて前進している状態だ。
池田は創価高でプレーしていた中、3年夏に右膝前十字靱帯断裂という大ケガを負った。創価大に進学後も、当面はリハビリを余儀なくされることに。
それでも2年時に復活を遂げ、高校からの同期である田中正義(現:日本ハム)とともに、ドラフト上位候補と呼ばれる存在に。2016年ドラフト2位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。
しかし、入団後はコントロール面で苦しんだ。プロ2年目の2018年に一軍デビューを果たしたが、15試合の登板で1勝5敗、防御率5.91と振るわず。楽天では芽が出ないまま、2021年に横尾俊建とのトレードで日本ハムに移籍した。
すると、新天地では積極的に起用される機会が増えた。昨季は自己最多を大幅に更新する51試合に登板し、26ホールドポイント(1勝5敗25ホールド)、防御率2.86をマーク。同年はセットアッパーを任され、課題の四球も大幅に減少した。
しかし今季は、右肘痛で出遅れて開幕一軍入りが叶わず。ただ、5月下旬には実戦形式の打撃練習に登板しており、復活への期待感が高まっている。
森博人
投打:右投右打
身長/体重:177cm/84kg
生年月日:1998年5月25日
経歴:豊川高 - 日本体育大
ドラフト:2020年ドラフト2位
昨季はファームでも苦しんだ森博人。今季はケガに泣かされる形となった。
日本体育大では先発とリリーフの両方を経験。4年秋にはMVPに輝き、スカウトからも高く評価された結果、ドラフト2位で中日ドラゴンズから指名を受けた。
ルーキーイヤーから一軍登板を果たした、10試合登板で防御率3.00の数字。12イニングを投げて15奪三振を奪うなど、確かな実力を示した。
プロ2年目にはリリーフで30試合に登板し、防御率2.67と安定した成績をマーク。磐石リリーフ陣の一角を担う存在として期待された。
しかし、昨季はファームで防御率5点台と苦しみ、まさかの一軍登板なし。順調に登板機会を増やしていただけに、悔しい1年となった。
さらに今季は、右肘尺側側副靱帯損傷によりリハビリ組に。復帰時期は不透明な状況となっている。
持っている素質は高いだけに、ケガを乗り越えて再び一軍のマウンドで躍動したい。
田浦文丸
投打:左投左打
身長/体重:168cm/77kg
生年月日:1999年9月21日
経歴:秀岳館高
ドラフト:2017年ドラフト5位
昨季ブレイクを果たした田浦文丸。だが、今季はいまだファームでの登板もない。
秀岳館高では、4季連続で甲子園に出場。3年春のセンバツ準決勝・大阪桐蔭戦では、徳山壮磨(現:DeNA)と投げ合いを演じた。その後、U-18高校日本代表で印象的な活躍を見せ、2017年ドラフト5位で福岡ソフトバンクホークスに入団した。
プロ入り後は、飛躍のきっかけを掴めずにいた田浦。プロ2年目の2019年こそ一軍で8試合に登板したが、翌2020年は腰痛などのケガに悩まされ、一軍登板なしに終わった。
開幕一軍入りを果たした2021年は、プロ初勝利を挙げるなどまずまずの働きを見せたが、翌年は登板機会を減らすなど、一軍定着には至らなかった。
そんな中、昨季は大きく成績を伸ばすことに成功。決め球のチェンジアップを武器に、開幕から15試合連続無失点という快投を見せつけた。同年は45試合に登板し、9ホールドポイント(2勝1敗7ホールド)、防御率2.38で終えた。
さらなる進化を見せたい今季だったが、春季キャンプから左肩の違和感でリハビリ組に。現在はファームでの登板もない。分厚いリリーフ陣を誇るチームだけに、埋もれるのは避けたいところだ。
山﨑剛
投打:右投左打
身長/体重:173cm/74kg
生年月日:1995年12月29日
経歴:日章学園高 - 国学院大
ドラフト:2017年ドラフト3位
一時は遊撃のレギュラー定着も見えていた山﨑剛。しかし、今季はファームの試合にも出ていない状況だ。
国学院大では2年春から活躍し、3年時には日米大学野球選手権の日本代表にも選出。同大学初のリーグ戦通算100安打も達成するなど確かな実績を残し、ドラフト3位で東北楽天ゴールデンイーグルスから指名を受けた。
プロ入り後3年間は出場機会に恵まれなかったが、2021年シーズン終盤から遊撃のレギュラー格に定着。同年は56試合の出場ながらも打率.256、4本塁打、24打点とまずまずの成績を収めた。
さらなる飛躍が期待された翌2022年は、「2番・遊撃」で開幕スタメンに名を連ねた。しかし、バットで結果を残せず、シーズン序盤で小深田大翔にポジションを奪われた。同年は79試合に出場し、打率.203という成績に。
昨季も開幕ショートの座は射止めたが、同じく打撃が低迷。さらには村林一輝の台頭もあり、またしてもポジション争いに敗れる形となった。
さらに、今季は体調不良で春季キャンプの一軍入りを逃すと、現段階ではファームでも出場なし。復帰時期は不透明な状況だ。
尾形崇斗
投打:右投左打
身長/体重:182cm/82kg
生年月日:1999年5月15日
経歴:学法石川高
ドラフト:2017年育成選手ドラフト1位
伸びのあるストレートが魅力の尾形崇斗は、実戦を目指している段階だ。
学法石川高では1年春からベンチ入り。3年夏の福島県大会前からドラフト候補と評された。2017年ドラフト会議では、福岡ソフトバンクホークスから育成1位指名。早期の支配下登録が期待されていた。
迎えたプロ3年目には、オープン戦で11イニングを投げて防御率0.00と抜群の成績を収めた尾形。3月に支配下契約を勝ち取り、同年にプロ初登板を果たした。
また、翌2021年は8試合の登板ながらも防御率0.87を記録するなど、一軍でも存在感を発揮。同年は10回1/3を投げて2四球と、制球も安定していた。
昨季も一軍で12試合に登板したが、今季は3月から右肩のコンディション不良でリハビリ組に。
早期の実戦登板を目指し、一歩ずつ歩みを進めている。
【了】