日産・フェアレディzの特徴と、グレードごとの違い

日本を代表するスポーツカーのひとつといっても過言ではない日産「フェアレディZ」。同社のGT-Rと並んで、世界的にも知名度が高いスポーツモデルです。

ここでは、フェアレディZの特徴や現行型のグレードの違い、新車の価格や中古車の相場まで徹底解説します。

日産・フェアレディZの3大特徴

フェアレディZは、半世紀を超える歴史を持つ日産のスポーツモデルです。初代の登場は1969年。現行型は2008年に登場した6代目モデルですが、2020年にはエンジンやトランスミッションにも手を加えた大幅改良が実施されました。

特徴1:個性的な外観デザイン

フェアレディZといえば、後輪駆動ならではのロングノーズ・ショートデッキのシルエットが大きな魅力といえます。

現行型では伝統的な後輪駆動スポーツカーのデザインを踏襲し、原点回帰ともいえるロングノーズ・ショートデッキ、低重心のリヤスタンスなど、歴代モデルへのオマージュを込めたスタイルを採採用しています。

初代モデルを彷彿とさせる2つの半円をイメージしたLEDヘッドランプ、4代目のZ32型をイメージした縦積みの2重リング発光のリアコンビネーションランプを採用。

ファンであればうれしくなるような要素があちこちにちりばめられています。

特徴2:思い通りの操作が可能

パワーユニットも刷新、搭載される新開発の3.0LV6ツインターボエンジンは出力が大幅に引き上げられ、最高出力405ps、最大トルク475Nmを発揮します。

2つのトランスミッションのうち、6速マニュアルは1速と2速に新開発のシンクロナイザーを新たに採用。さらにクラッチディスクとギヤトレインを強化し、意のままのシフトチェンジを実現します。

新開発の9M-ATxは、アクセル操作に対して即応した加速レスポンスを実現。油圧システムの応答性も高め、素早い変速も実現しています。

ボディのねじり剛性の向上、フロントハイキャスターサスペンションやGT-Rの開発思想を踏襲したブレーキ、新開発のタイヤと高剛性ホイールなど、随所に新技術が取り入れられ、走りにも磨きをかけています。

特徴3:スマートフォンと連携した、高い利便性

日産のコネクティッドサービス「NissanConnect」に対応したのも現行型のトピックのひとつです。

9インチワイドディスプレイを採用したNissanConnectナビゲーションシステムを全車に標準装備し、ボイスコマンドが使用できるほか、スマートフォンとの連携機能もあります。

スマートフォンから検索した行き先をナビに送り、ドライブ中はナビがルート案内を行い、降車後の最終目的地までの案内はスマートフォンが引き継ぐ「ドアtoドア ナビ」や、周辺施設などの検索やナビまでの設定までサポートが受けられるオペレーターサービスなど、さまざまなサービスが利用できます。

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日産・フェアレディzのグレード比較

現行型のフェアレディZは、「フェアレディZ」「フェアレディZ バージョンS」「フェアレディZ バージョンT」「フェアレディ Z バージョンST」、そしてNISMOの計5つのグレードに分けられます。

基本グレード「フェアレディZ」

基本グレードは本革シートやパワーシートなどの設定がなく、3.0LV6ツインターボエンジンを搭載するフェアレディZの走りをシンプルに楽しみたい方むけのグレードです。6MT、9M-ATxにもいずれにも設定があります。

9M-ATx車は電制シフトやパドルシフト、ドライブモードセレクターが備わります。

スポーティーな「フェアレディZ バージョンS」

「バージョンS」はま6MTにのみ設定があります。

レイズ製19インチアルミ鍛造ホイールと4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキメカニカルLSD(リミテッドスリップデフ)などを採用し走行性能を高めたグレードです。

快適装備満載の「フェアレディZ バージョンT」「フェアレディ Z バージョンST」

「バージョンT」は9M-ATxのみのグレードで、ヒーター付きの本革とスエード調ファブリックを使用したコンビシート、運転席・助手席パワーシート、運転席ランバーサポートなどが備わる、快適性を高めたグレードです。

「バージョンST」は「バージョンS」「バージョンT」それぞれの装備を搭載することに加え、ほかのグレードではオプション設定の「BOSEサウンドシステム(8スピーカー)」やアクティブ・サウンド・コントロール、アクティブ・ノイズ・コントロールが備わります。

デザイン・走行性能すべてに優れた「フェアレディZ NISMO」

NISMOは最高出力420ps、最大トルク520NMにまで引き上げたNISMO専用チューニングエンジンを搭載。

9M-ATxやシャシーも専用のチューニングを行い、ボディのねじり剛性のさらなる向上など、ワークスの技術を詰め込んで走行性能を突き詰めています。

さらに、NISMO専用チューニングRECARO製スポーツシートが備わるのもポイントといえるでしょう。

日産・フェアレディZ新車と中古車の価格

フェアレディZのグレードごとの新車価格と、中古車の相場をご紹介します。なお、フェアレディZの駆動方式は後輪駆動のみです。

日産・フェアレディZ新車の価格

フェアレディZ  6MT:539万8,800円

フェアレディZ Version S6MT:624万5,800円

フェアレディZ Version ST 6MT: 665万7,200円

フェアレディZ  9M-ATx:539万8,800円

フェアレディZ Version T  9M-ATx:585万8,600円

フェアレディZ Version ST 9M-ATx:665万7,200円

フェアレディZ NISMO  9M-ATx: 920万0,400円

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日産・フェアレディz中古車の価格

フェアレディZはプレミア価格になっているモデルも多く、高額なものでは3,000万円を超えるものもあります。

ここでは、4代目と5代目、そして6代目の前期型の中古車価格のボリュームゾーンをご紹介します。

4代目:200~500万円台、1,000万越えも多数

5代目:120~200万円台後半

6代目前期:200万円後半~400万円程度

日産・フェアレデイZは新車での購入もおすすめ

フェアレデイZはファンが多いモデルであり、特に初代は熱心なコレクターや車好きの垂涎のモデルでもあるため、中古車の相場は高めです。

新車でもあまり変わらないような価格帯のものも多いので、特定の世代の特定のモデルにこだわりがあるのでなければ、新車も含め幅広い視野で選ぶことをおすすめします。

※この記事は、2024年6月時点の情報で制作しています