女優の石原さとみが4日、東京・六本木のテレビ朝日本社で、本日放送されるドラマ『Destiny』(毎週火曜21:00~)の最終回に先立ち、囲み取材に応じた。

  • 石原さとみ

■石原さとみ、子育てで変化したこと明かす

出産を経て、今作で3年ぶりの連続ドラマ復帰を果たした石原。「子どもを生んでから、本当に生活が180度変わった。今までと同じ仕事のやり方は難しいと思いました」と変化を語り、「だからこそ、心から挑戦したいと思える作品に」と、より一層作品選びが慎重になっていることを明かした。そして『Destiny』の撮影を振り返り、「本当に命がけだったんですね。それくらい自分の心がどんな状況になっても揺さぶられないように、自分で自分の心を鼓舞する、体をケアすることが必要で、強くなければいけないと感じました。映画『ミッシング』も、『Destiny』も、自分を削りながらでも挑戦したいと思える作品だったので、すごく恵まれてると思いましたし、一人で乗り越えられるのは絶対に無理だと分かったので、今まで以上に、家族をはじめ、キャスト・スタッフの皆さんへの感謝しています」と感謝を述べた。そして、「私自身はまだこの先も仕事が決まってないですし、この作品は自分の中でとても貴重なもの。大事にしたいです」と話した。

そして、子どもにいつか、このときこんなふうに頑張っていたんだよと今作を見せたいかと質問されると、「ちょっと、キスシーンがありますんでね。刺激強いかなって。いつか見せるのであれば、きゅってまとまった動画くらいにしましょうか(笑)」と照れ笑いを見せた。

■Destiny、見逃し配信再生数累計は2,400万回に

今作は、ドラマ『Dr.コトー診療所』シリーズ(03年ほか/映画は22年)、映画『涙そうそう』(06年)、『ハナミズキ』(10年)などを手掛ける脚本家・吉田紀子氏が、自身初となる検事の世界を舞台にしたサスペンス×ラブストーリー。主人公の検事・西村奏(石原さとみ)が、大学時代の恋人・野木真樹と(亀梨和也)と12年ぶりに再会したことを機に、封印してきた青春時代のある事件の扉が開き、二人は20年に及ぶ運命の波に翻弄されていくことに……。出産を経て、今作で3年ぶりの連続ドラマ復帰を果たす石原が主演を務め、亀梨和也と初共演を果たす。5月28日放送の第8話は、番組最高視聴率をマーク。さらに第1話~8話の見逃し配信の累計再生は、2,400万回(ビデオリサーチにて算出/24,488,224回/期間:4月9日~6月2日)を記録し、テレビ朝日のゴールデン・プライム帯史上最高記録を更新し続ける大ヒット作品となっている。

衣装:DUOBLE STANDARD CLOTHING

【編集部MEMO】最終回あらすじ
テレビのニュースで民事党議員・東正太郎(馬場徹)の総裁就任報告を見ていた「横浜地検」の検事・西村奏(石原さとみ)は、20年前、「環境エネルギー汚職事件」で「東京地検」特捜部の主任検事を務めていた父・辻英介(佐々木蔵之介)のことを思い出す。英介が捏造された証拠と知りながら無理やり起訴に踏み切ったとした弁護士・野木浩一郎(仲村トオル)の活躍により、無罪を勝ち取った東正太郎。そして、身に覚えのない疑惑を掛けられ、命を絶った父――。しかし次の瞬間、奏はテレビ画面に映った男に釘付けになる。正太郎と父で元総理の東忠男(伊武雅刀)の後ろで拍手している男。彼こそ野木真樹(亀梨和也)が容疑者となった「野木邸放火事件」の現場付近で写真に映り込んでいた人物だった。国会議員便覧を調べ、その男が忠生の秘書・秋葉洋二(川島潤哉)だと確認した奏は、入院中の浩一郎の元へ。「環エネ事件」の犠牲になった父・英介、友人・及川カオリ(田中みな実)の事故、真樹の失踪、そして放火事件、すべてが繋がっていると確信した奏は、浩一郎に真実を教えてほしいと懇願する。20年前、「環エネ事件」の公判ですべてを覆し、正太郎を無罪へと導いた弁護士・浩一郎。そんな彼の自宅を放火し、命を狙ったのが秋葉だったという事実を突きつけ、「とても無関係だとは思えない。あなただけが知っていることがあるはず」と切実な思いで問いかける奏に、浩一郎はとうとう重い口を開く。一方、奏から浩一郎と話したことを知らされた真樹は、思いもかけぬ真実を知り!?