
プロ野球 最新情報
交流戦を戦っている2024年シーズンのプロ野球。一軍では好調を維持している選手がいる一方、不調に陥り始めている選手も散見される。主力が不調に陥った時、入れ替えの対象となるのはファームで活躍している選手だろう。ここでは、二軍で活躍中の主力級選手を紹介する。
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畠世周
投打:右投左打
身長/体重:186cm/82kg
生年月日:1994年5月31日
経歴:近大福山高 - 近畿大
ドラフト:2016年ドラフト2位
昨季は手術の影響もあり、一軍登板なしに終わった畠世周。今季は一軍で結果を出したいところだ。
ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した畠は、ルーキーイヤーから先発として活躍。同年は13試合に登板して6勝4敗、防御率2.99をマークし、プロ1年目から好スタートを切った。
しかし、翌2018年は腰痛、2020年は右肩の肉離れを発症するなど、故障に悩まされることが増加。
2021年はリリーフとして自己最多の52試合に登板し、防御率は3.07をマークしたが、翌2022年は制球に苦しむ場面も散見され、登板数がほぼ半減。やや安定感に欠けていた。
すると、昨季3月には右肘関節鏡視下クリーニング手術を受け、同年は一軍登板なし。それでも復活を果たしたい今季は、ファームで13試合連続無失点とするなど、猛アピールを続けている。
リリーフ投手陣が強力な巨人だが、畠が加わればさらなる厚みを持つことになりそうだ。
柳町達
投打:右投左打
身長/体重:180cm/80kg
生年月日:1997年4月20日
経歴:慶応義塾高 - 慶応大
ドラフト:2019年ドラフト5位
巧みなバットコントロールが魅力の柳町達。今季はファームで結果を残し、5月下旬から一軍の舞台で戦っている。
慶應大では、早くも1年春からベストナインを獲得した。大学では全試合出場を果たし、リーグ戦通算打率は.291を記録。その後、ドラフト5位で福岡ソフトバンクホークスに入団した。
入団後、2年間は出場機会に恵まれなかったが、2022年は外野手の故障離脱が相次いだこともあり、107試合に出場。同年は打率.277(規定未満)、32打点と大幅に成績を伸ばした。
昨季は自己最多の116試合に出場し、打率.257(規定未満)ながらも、前年を上回る34打点をマーク。同年8月16日のオリックス戦では山本由伸(現:ドジャース)から2点タイムリーを放つなど、実力を示した。
しかし、今季はオープン戦から調子が上がらず開幕二軍スタート。それでもファームでは格の違いを見せ、40試合出場で打率.333、出塁率.426をマークしている。
一軍の外野陣は近藤健介、周東右京、柳田悠岐、さらには育成出身の川村友斗といった新戦力も躍動していたが、5月28日に満を持して一軍へ昇格。同月30日の巨人戦では早速2点タイムリーを放った。
現在は、主砲・柳田が負傷離脱。チームにとって、柳町の活躍も重要となってくるだろう。
西純矢
投打:右投右打
身長/体重:184cm/94kg
生年月日:2001年9月23日
経歴:創志学園高
ドラフト:2019年ドラフト1位
阪神タイガースの厚い投手陣に埋もれかねないのが、西純矢だ。
高校時代は佐々木朗希(現:ロッテ)らとともに、「高校BIG4」として注目の存在に。打者としても高校通算25本塁打を放ち、ドラフト1位で阪神に指名された。
高卒2年目には一軍のマウンドに立ち、同年5月19日のヤクルト戦でプロ初登板初先発。5回を投げて無安打無失点の快投を披露し、プロ初勝利を手にした
翌2022年には14試合に登板して6勝3敗、防御率2.68と数字を伸ばした。同年5月18日のヤクルト戦ではプロ初完投と、プロ初ホームランを同時に達成。学生時代に培ったバッティングでも力を発揮した。
昨季は17試合登板で5勝をマークしたが、一軍定着にはいたらず。同年オフの秋季キャンプでは、指揮官の岡田彰布監督から苦言を呈されていた。
今季はファームでも打ち込まれていた西純だが、5月に入ってからは2試合連続で7回零封と好投を続け、6月1日に今季一軍初昇格を果たした。
同日のロッテ戦で今季初マウンドへ上がったが、延長10回と難しい場面でのリリーフ登板に。イニング跨ぎとなった延長11回にサヨナラ打を献上するなど、悔しい初登板となった。
清水優心
投打:右投右打
身長/体重:185cm/91kg
生年月日:1996年5月22日
経歴:九州国際大付高
ドラフト:2014年ドラフト2位
高卒1年目から10年連続で一軍出場を果たしている清水優心だが、今季は二軍暮らしがメインとなっている
九州国際大付高では、高校通算35本塁打を記録。強肩強打の捕手としてスカウトが注目し、北海道日本ハムファイターズがドラフト2位で指名された。
高卒4年目には、攻守に存在感を発揮。同年は86試合に出場して打率は.215にとどまったが、7本塁打を放つなど、自慢のパンチ力を示した。
翌2019年1月には腰椎椎間板ヘルニア及び嚢腫の手術(PED法)を受けるも、同年は98試合の出場で打率.259、5本塁打、24打点を記録。打率も向上し、確実性を上げた。
しかし、2022年オフにFAで伏見寅威が加入し、捕手争いが激化。さらに今季は、若手の田宮裕涼が正捕手格として躍動している。
そんな中、ファームでは37試合に出場し、打率.321、2本塁打を記録。好調を維持し、5月31日に今季初の一軍昇格を果たしている。
田島慎二
投打:右投右打
身長/体重:181cm/87kg
生年月日:1989年12月21日
経歴:中部第一高 - 東海学園大
ドラフト:2011年ドラフト3位
長らく、中日ドラゴンズのブルペンを支えてきた田島慎二。現在はファームで一軍登板の機会を伺っている。
田島は、2011年ドラフト3位で中日に入団すると、プロ1年目から大活躍。同年は56試合の登板で35ホールドポイント(5勝3敗30ホールド)、防御率1.15をマークした。新人王に匹敵する活躍を見せたが、その座は野村祐輔(現:広島)に譲ることに。
すると、2016年には開幕から31試合連続無失点という、当時のプロ野球新記録を樹立。翌2017年は守護神として63試合に登板し、2勝5敗34セーブ、防御率2.87をマークした。
2018年3月には「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」で日本代表入り。レギュラーシーズンでも不動のクローザーとして期待されていたが、同年は30試合の登板で0勝4敗15セーブ、防御率7.22と不調に苦しんだ。
2020年の4月には右肘内側側副靱帯再建手術(通称:トミー・ジョン手術)を受け、同年は一軍登板なし。近年は一軍で力を発揮できていない。
それでも今季は、ファームで登板を重ねて防御率は1点台を記録。一軍の中継ぎ陣に割って入り、ブルペンにさらなる厚みを持たせたい。
辛島航
投打:左投左打
身長/体重:173cm/72kg
生年月日:1990年10月18日
経歴:飯塚高
ドラフト:2008年ドラフト6位
長きに渡り、東北楽天ゴールデンイーグルスを支えてきた辛島航。現在はファームで好調を維持しているが、一軍から声はかかっていない。
2008年ドラフト6位で入団した辛島は、高卒4年目に飛躍。同年から本格的に先発を務めると、16試合に登板して8勝5敗、防御率2.53と安定した成績をマークした。
2014年は25試合に登板して8勝13敗、防御率3.79。負けが込んだものの、同年9月7日のロッテ戦ではプロ初完封勝利を挙げるなど、強い存在感を放った。
2019年には27試合登板で9勝をマーク。登板数、勝利数でキャリアハイを記録した。だが、昨季は通算1000投球回を達成したものの、10試合の登板で1勝5敗、防御率4.56と振るわず。
今季は開幕一軍を逃した辛島だが、ファームでは先発として6試合を投げて防御率1.36を記録するなど、さすがの投球を見せている。
今季の楽天は先発の防御率が高く、2点台は早川隆久のみという状況。一軍に呼ばれた際には、チームを救うような投球を見せたい。
【了】