エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス「ルナルナ」は、5月27日、受験と生理についての調査結果を発表した。同調査は、2024年4月12日~4月22日の期間、女性1,938人を対象に「ルナルナ」、「ルナルナ 体温ノート」、「ルナルナ ベビー」にて実施された。

  • 受験経験がある中高生の8割以上が受験日と生理日が重なることに不安を感じたことがある

はじめに、受験経験のある中高生を対象に、受験日と生理日が重なることに対して不安を感じたことがあるか尋ねると「ある」と答えた人は85.4%、「ない」と答えた人は14.6%となった。

さらに、受験日と生理日が重なることに対して「不安を感じたことがある」と回答した人に、どのような不安があったかを尋ねると、「生理痛などの体調不良への不安」が81.9%で最も多く、次に「経血漏れなどの不安」(66.2%)、「試験に対して、自分の実力を出し切れるか不安」(59.8%)と続いた。体調不良や経血漏れなどの身体的な不安だけでなく、精神的な不安を抱える人も多いことがわかった。

  • 生理対策として、低用量ピルの服用や婦人科受診など医療機関にかかる人は1割未満

次に、受験日までに検討した生理への対策を尋ねると、「夜用など長時間生理用ナプキンを用意する」が62.2%と最も多く、次いで「カイロなどを使った防寒対策を実施する」(56.0%)、「生理用品などを多めに用意する」(49.8%)という結果に。スーパーやドラッグストアなど市販で購入できるものを使って対策する人が多いことがわかった。

一方で、医療機関を活用した対策は「ピル処方による生理日調整をする」(5.3%)、「婦人科を受診して、相談する」(3.3%)となり、1割未満とかなり少数だった。

  • 文科省の生理の不調による追試制度の認知度は約2割

2023年12月、公立高校入試の受験日と生理日が重なった生徒への対応について、「追試は可能」とする通知が文部科学省より全国の都道府県の各教育委員会などに出した。

この通知について「知っている」と回答した人は、中学生で15.2%、高校生で23.1%、「知らない」と回答した人は、中学生で84.8%、高校生で76.9%だった。また、子ども(中学生から大学生)を持つ母親に同様の質問をしたところ、「知っている」17.9%、「知らない」82.1%で、いずれも約8割が知らないという結果となった。

  • 自身が受験の際には利用したいと思う人は6割以上

追試制度の認知の有無にかかわらず、この通知についてどう思うか尋ねると、「必要な制度だと思った」と回答した人は、中学生で78.6%、高校生で86.6%、母親で75.9%となった。

また、中高生で受験経験が無い人に、自分が受験する際に、この制度を利用したいか尋ねると、「利用したいと思う」64.0%、「利用したいとは思わない」10.0%、「わからない」21.9%という結果となり、実際に自分でも制度を利用したいと考える人が6割以上いることがわかった。

最後に、受験と生理に関することで、どのような配慮があるといいと思うかを自由回答で尋ねると、「トイレに行きやすいよう配慮してほしい」、「生理に対する理解を深めてほしい」、「別室での試験を希望する」、などといった声が寄せられた。