ジープ・ラングラーが6年ぶりに刷新!グリルの変化にも注目

ジープのSUV「ラングラー」が刷新され、東京・渋谷のMIYASHITA PARKで発表された。6年ぶりのモデルチェンジ(いわゆるマイナーチェンジ)で、2種類の限定モデルも同時に発売されている。ラングラーは1941年に登場したウィリスMBを源流とする、ジープブランドの看板車種。あらゆる乗用車の中でも屈指の悪路走破性を備える本格オフローダーで、世界中にコアなファンを持つモデルだ。

【画像】高い人気を誇るジープ・ラングラーがモデルチェンジ!発表会には「トータルテンボス」藤田憲右さんも登場(写真4点)

フォードが撤退し、クライスラーやダッジブランドも日本から去った中で、ジープは正規輸入が続けられている数少ないアメリカンブランドの1つだ。その人気は依然として高く、ラインナップの中でもっともタフでハードな車種といえるラングラーもまた、未舗装のダート路がほとんど存在しない(ましてやクルマで渡河するような状況など皆無に近い)日本の道路事情に反して、好調な売れ行きだ。

2023年のラングラーの販売台数は4000台を越え、アメリカ、カナダ、中国に続く世界4位。しかも中国との差はわずかだ。輸入車全体の販売台数のおよす半分がSUVになっている状況は追い風といえるだろうが、同時に競合車種も増えている中で、ラングラーは独自のポジションを保ち続けている。

今回のモデルチェンジのトピックは、まず伝統の7スロットグリルを新デザインに刷新。ホイールの意匠の変更やマストアンテナの撤去(アンテナはフロントウィンドウシールドに統合)も行われた。インテリアでは一部グレードにパワーシートが採用され、サイドカーテンエアバッグは全グレードに標準装備。12.3インチのタッチスクリーンも搭載している。

ラインナップはベーシックな「アンリミテッド スポーツ」が新たに登場。円安トレンドにもかかわらず、上位グレードである「アンリミテッド サハラ」と「アンリミテッド ルビコン」の車両本体価格はモデルチェンジ前に比べて16万~31万円値下げされた。もともと輸入車としては数少ないレギュラーガソリン仕様ということもあり、かなり財布に優しい印象だ。

モデルチェンジと当時に登場した「アンリミテッド ルビコン ハイ ベロシティ」は、ビビッドな黄色のボディカラーを持つ、わずか10台のみの限定モデル。抽選販売となっており、5月17日(金)まで申し込みを受け付けている。「アンリミテッド サハラ ローンチエディション」は300台限定。特別色のアンヴィルC/Cや特別なデカールが採用されている。

新型ラングラーのラインナップとメーカー希望小売価格(税込)は以下の通り。

Unlimited Sport(アンリミテッド スポーツ)/7,990,000円

Unlimited Sahara(アンリミテッド サハラ)/8,390,000円

Unlimited Rubicon(アンリミテッド ルビコン)/8,890,000円

Unlimited Rubicon High Velocity(アンリミテッド ルビコン ハイ ベロシティ)/8,990,000円

Unlimited Sahara ローンチエディション/8,490,000円

MIYASHITA PARKでの発表会では自身もジープオーナーである、お笑いコンビ「トータルテンボス」の藤田憲右さんが来場。トレードマークだったアフロヘアから一転して、長めのサラサラヘアへとイメージチェンジして登場した。

以前、ラングラーに乗っていた藤田さん。ずっとSUVを乗り継いできたが、ラングラーは特別なクルマだったようだ。「見た目のカッコ良さと実用性の高さを両立しているのが魅力。屋根からフロントガラスまで全部外してみせたら息子が大喜びしていました。そういったアミューズメント性(?)も高いですよね」。

先日「少年野球をしている息子を遠征先へ送り迎えするとき、6人乗れてラゲージも大きいから」という理由で、グランドチェロキーへと乗り換えた。ジープブランドへの愛着は強く「悪路走破性が高くて、小回りも利く。モノをたくさん乗せられるところがアメリカンだなと感じます。家族を連れてキャンプにも行ってみたい」と抱負を語った。

文・写真:渡瀬基樹 Words and Photography: Motoki WATASE