園児とママ・パパの情報誌「あんふぁん」「ぎゅって」を発行するこどもりびんぐは、「熱中症」に関するアンケートの結果を発表した。同調査は2024年3月5日〜4月8日、未就学児がいる保護者のあんふぁん読者1,930名を対象にインターネットで実施した。

  • あんふぁん ぎゅって・熱中症に関する調査

未就学児がいる読者に「熱中症」についてアンケートをおこなったところ、「子どもが熱中症になったことがある」と答えたのは全体の8.0%。

具体的なエピソードを聞くと(下記)、あらゆるシチュエーションで熱中症のリスクがあることが分かる。「春になるとは思いませんでした」という声もあり、今の時期から注意が必要だといえる結果となった。

子育て世代のヒヤリハットエピソードを場面ごとに紹介する。

■公園

大きな公園の遊具で夏場にはしゃいで遊んでいた時。息が上がって、寝たいと言って横になりたがりました。 公園の売店で凍ったペットボトルを購入し、木陰に入り急いで首筋やおでこを冷やし、こまめにスポーツドリンクを飲ませました。次第に落ち着いてきたのでその日はすぐ帰宅し様子を見て次の日念のため病院へ。異常はありませんでした。(37歳・女性)

■夕方・夜間

2歳の頃に夕方の公園で遊んでいると急にしゃがみ苦しそうでした。気温も下がってきたから大丈夫だろうと思い込んでいましたが、子どもには辛かったようで顔が真っ赤になっていました。( 37歳・女性)

子どもが4歳の頃、夜花火を見に行こうと出かけましたが会場に着いてから頭痛を訴え始めました。日中の暑さによる疲れもあったのかもしれません。 花火を見ずそのまま帰宅。 涼しい部屋でたくさん寝てもらいました。(36歳・女性)

■エアコンがきいた車中

3歳頃、家族で車に乗っていて冷房を入れていましたが、突然吐き、顔色が悪くなりました。はじめは車酔いかなと思いましたが様子が違い、泣く気力もない雰囲気だったので、慌てて首にクールリングを巻き、保冷剤で脇と足の付け根を冷やし、スポーツドリンクを飲ませました。すると顔色も戻り吐き気もなくなったということで安心しました。 (31歳・女性)

■電動自転車

電動自転車の前の席に乗せて、真夏の炎天下を走っていた時。前の席なので日がまったく遮られておらず、ヘルメットも暑かったようです。(35歳・女性)

■幼稚園

3歳の時に7月の幼稚園の園庭で遊んでいた際に水分をあまりとらなかったためか、帰ってきてから38℃の発熱。朝には下がり、また遊んで帰ってくると発熱となり、水分を意識して炎天下では遊ばせないようにしたところ、熱は上がらなくなった。(35️歳・女性)

■水場

4歳くらいの頃。外でプールをしている時になりました。(28歳・女性)

5歳の初め頃、海水浴に行った時です。あまりにはしゃぎすぎて、水分補給をおろそかに。帰宅後、グッタリして熱が出ました…。(34歳・女性)

■春先〜5月

4歳の春に、日差しの強い屋外にいたあとのこと。少し時間が経って、吐きそうと子どもが言ったので熱中症を疑いました。子ども用イオン飲料を飲み、横になっていたら良くなったので、きっと熱中症だったのだと。まさか春になるとは思いませんでした。(39歳・女性)

5歳。ゴールデンウイークの晴天に公園で遊んでいたら、気持ち悪くなりぐったりしました。帰省先だったので緊張や疲れもあったと思います。(42歳・女性)

家族の熱中症対策としてやっていることを聞いたところ、6つの項目で半数を超える結果に。日々熱中症に対して気を付けていることが伺える。でも 、「こまめに水分をとる」「外出時に帽子をかぶる」の2つが特に多いことから、外出時の対策を重点的にしているようだ。

また、熱中症への対処法として多かったのは、「首・脇・足の付け根を冷やす」「スポーツドリンクを飲ませる」「木陰・涼しい場所で休ませる」だった。

  • 家族の熱中症の予防としてやっていること