イラストレーターでエッセイストのみうらじゅんが22日、東京・神保町の書泉グランデで写真集『Venus, y』(4月24日発売 6,600円税込 扶桑社刊)の発売記念イベントにグラビアアイドルの沢地優佳とともに登場した。

写真集『Venus, y』の発売記念イベントに登場したみうらじゅん、沢地優佳(左から)

『週刊SPA!』で20年近く巻頭水着グラビアページ『グラビアン魂』の連載を続けてきたみうらじゅんが、初めて写真集をプロデュース。長きにわたりグラビア界の栄枯盛衰を見つめ続けてきた男が指名したのは、"最高の熟女"と称されるグラドルレジェンドの沢地優佳。Jカップの豊満ボディを誇る沢地を、みうらの描いたエスキース(撮影用の下絵)をもとに撮影し、みうらの考える究極のグラビアの再現とも言うべきカットが収録されている。

まずは被写体となった沢地が登場。イベント前に初めて会ったというみうらの印象について「先ほどごあいさつをしました。本当にちゃんとお話したことがなくて(笑)。クリエイティブなサブカルの巨匠が何故か陽の当たらない私に光を当てていただいて非常に恐縮しております」と感謝の言葉を口にした。

続けて「週刊SPA!(のグラビアン魂)は18年経つんですが、その18年間ずっと下書き(エスキース)を書かれていて、その中で私が参加させていただいたのがちょうど3年前。コロナ禍で時間があったので、そのエスキースをいっぱい見てイメージし、それを超えてどんどん膨らませるようにカメラマンさんや色んな方がサポートしてくださいました。こういう歳(49歳)ながら形をもっと超えていくような写真が撮れるように努力しました」とやり切った様子。

内容については「露出はしてない分、よりエロティックに仕上がっております。みうらさんが時間をかけて考えってくださったこともあってドラマティックでグラビア辞典みたいな感じです」と紹介し、「女性のグラビアファンにも購入していただきたいですね」とアピールした。

イベントの途中からみうらも登場し、恥じらいながらも沢地に花束を贈呈。みうらは「どうしても沢地さんの紙の写真集が欲しかったんです。ここで売ってたら買う口なので、出てないから作ったということです」と説明し、「グラビアの紙の写真集の文化はもうほっといたら終わると思います。出版社もデジタル部門がメインになっていますから。ここはみんなで協力してやらないとこの文化が滅びると思うし、絶滅危惧種だと思って是非とも紙でと思いました」と写真集への思いを明かした。

『グラビアン魂』に4回登場し、今回被写体として選んだ沢地には「俺の妄想の集大成を全部表現していただきました。今日初めてお会いしますが、ずっとタッグを組んでいた気持ちです」と感謝しきり。続けて「それがついに紙で出てすごくうれしいです」と上機嫌だった。