鉄道と旅に関する書籍と雑誌を手がける天夢人は21日、「旅と鉄道」2024年5月号「ボックスシート大研究」を同日に刊行したと発表した。A4変型判、128ページで定価1,320円。全国の書店とネット通販で扱う。
固定座席を向かい合わせに設置した「ボックスシート」は、「車窓を見やすい」「駅弁などを食べやすい」「仲間とグループ感が得られる」など、鉄道旅を愛好する人々に人気があることから、今号の特集のテーマに。鉄道ジャーナリストの松本典久氏が、昭和20年代に製造されたボックスシートの客車を使用している大井川鐵道のSL急行列車のルポ取材を行った。
国鉄の代表的なボックスシート車両115系電車が現役で走るしなの鉄道では、俳優の谷口礼子さんが軽井沢~上田間を夜通し2.5往復するイベント列車に乗り、ボックスシート一区画を占有する旅を体験。その様子も写真付きで収録している。その他、時代とともに進化したシートバリエーションや、さまざまな車両を網羅した「ボックスシートカタログ」も収録した。
第二特集は「能登・北陸 応援小特集」。北陸出身の写真家・南正時氏が、「令和6年能登半島地震」で甚大な被害を受けた能登半島への思いを語る。3月16日に敦賀駅まで延伸開業した北陸新幹線を利用し、福井の鉄道旅も紹介している。