茨城県と市町村が運営する公的な結婚支援サービス「であイバ」。条件から相手を検索するだけでなくAIマッチングにも対応し、これまでに2,700組以上の成婚を成し遂げました。人気の秘密を2月11日に行われた婚活パーティの模様から探ってみましょう。

  • 水戸プラザホテルで行われた婚活パーティ、出会い・結婚応援マルシェ「恋するバレンタイン」

■「であイバ」が提供する婚活マッチングサービス

現在、日本では急激に少子高齢化が進んでいますが、その大きな要因と言えるのが婚姻数の減少です。結婚適齢期の男女は収入や生活、出会いの難しさなどにより、交際から結婚に至る道筋を描けていないのです。この理由のひとつとして、お見合いのような社会が男女を結びつけるシステムがなくなってしまったことが考えられるでしょう。

このような状況を鑑み、茨城県が労働団体および県内の市町村と協力して運営する公的な結婚支援センターが「いばらき出会いサポートセンター」です。

同センターが提供しているのは、スマートフォンやPCで簡単に始められる会員制の婚活マッチングサービス「であイバ」。条件で選ぶ検索と、価値観診断テストの結果からAIが相性の良い相手を紹介するという2種類でマッチング相手を探せます。

初回の入会登録料(※)を支払えば、あとはイベント参加料金以外に費用をかけずに婚活が行える手軽さが魅力です。その実績は、すでに成婚数2,700組以上。自治体が運営している安心感もあり、多くの人がサービスに登録しています。

(※茨城県に在住・在勤/親が在住/移住に関心のある方:1万1,000円。その他:2万2,000円。2年間有効。2024年3月末まで女性の入会登録料の無料キャンペーンを実施中)

では、実際の婚活パーティはどのような様子なのでしょうか? 2月11日に水戸プラザホテルで行われた「出会い・結婚応援マルシェ」にお邪魔してみました!

  • 出会い・結婚応援マルシェの会場となった水戸プラザホテルのグリーンルーム

■バレンタインの婚活はスイーツと一緒に!

「恋するバレンタイン」をテーマとした2月の婚活パーティー。午前の部には20~35歳の独身男女各20名、午後の部には30~45歳の独身男女各20名が参加しました。

  • 企画が盛りだくさんの「出会い・結婚応援マルシェ」

今回の目玉は、バレンタインデーにちなんだチョコスイーツの食べ比べとデコレーション体験。着席した男女にはチョコスイーツ3種が用意され、食べ比べをしながら歓談することができます。

  • 男女交互に席に座ると、それぞれにチョコスイーツ3種が振る舞われました

  • 味わいの異なるチョコスイーツ3種は会話のきっかけにもなっていました

席移動ごとに司会スタッフがトークテーマを提案してくれるので、口下手な人も会話のきっかけを掴めるかもしれません。

何度かの席移動ののち、テーブルにスイーツプレートが運ばれてきます。今度はテーブルを囲んだ男女が共同でスイーツをフルーツやソースでデコレーション。すばらしいデコレーションには景品がプレゼントされるとあって、それをきっかけに意気投合したグループもありました。

  • 和気藹々とデコるグループ、景品を目指して出来にこだわるグループと、席ごとに個性も

  • ケーキを取り分けたり、味を確かめたりするたびに自然に会話が発生します

なお、パーティでは一人一回「お助けカード」を使用することができます。これは気になる相手との会話をスタッフが手助けするカードで、「パーティ中に声をかけられなかった」「気になっていたけれども、タイミングが合わなかった」という方の出会いをサポートしてくれます。

  • 男女間のみならず、同性同士での連絡先交換もさかんに行われていました

午前の部は年齢層が低いためか、終始楽しそうに話をする声が聞こえてきました。今回はマッチングなしの連絡先交換も自由なので、すぐに結婚相手を探すというよりも、まずはお友達からという方が多いのかもしれませんね。

一方、午後の部は年齢層が高いだけあり、落ち着いた雰囲気です。婚活経験のある方も多いためか、パーティや連絡先交換もスムーズに進行していました。やはり結婚を見据えた真剣交際を望む方が多いようです。

最後に、婚活パーティの感想と成果について伺ってみましょう。

――婚活パーティに参加されたきっかけは?

「水戸市からのLINEを見て」(33歳・男性)
「別のイベントに申し込むときに見つけて、両方申し込みました」(27歳・男性)
「いちご狩りのイベントに参加して、そこで案内を受けました」(27歳・女性)
「知人から誘われて参加しました」(33歳・男性)
「職場の同僚に紹介していただいて一緒に参加という形です」(24歳・女性)

――婚活パーティに参加されたご感想をお聞かせください!

「グループワークみたいな形で話す機会があるのがよかったです。女性の方ともお話する機会があったので、同性の友達作りにもなりました」(24歳・女性)
「いろんな人とお話しできますが、やはり時間は短いなという感じでした」(33歳・男性)
「性別問わず出会いが広がるのが魅力だなって思って楽しめました」(27歳・女性)
「席の移動や食事のタイミングが事前にわかるとよかったかもしれません」(33歳・男性)
「マッチングではなくても、なにか相手の印象を表とかでもらえると嬉しいかも」(27歳・男性)

――ズバリ、本日の成果はいかがでしたか?

「実際のお付き合いまではまだハードルがあると思うんですけど、女性の友達がちょっと増えそうです」(27歳・男性)
「『プライベートでもお話ししましょう』と言われてうれしいです。私は県外出身なので、そういう存在が欲しいなと思っていました」(27歳・女性)
「同性の3人と、今度ご飯に行きましょうという話になりました。婚活とは違う発展があって、人脈が広がった感じがあります」(24歳・女性)
「何人かと連絡先を交換しました。ここから良いご縁に結びつけばなと思います」(33歳・男性)

■予約不要で参加できる婚活応援ブースも盛況

「出会い・結婚応援マルシェ」のもう一つの目玉は、事前予約不要・参加無料で体験できる婚活応援ブース。

  • 会場に併設された「婚活応援ブース」

いばらき出会いサポートセンターに来所せずとも、その場で入会できる「であイバ出張登録」のほか、プロカメラマンが無料で婚活写真を撮影し、その場で画像データをゲットできる「婚活フォトブース」、美容師によるヘアアレンジやポイントメイク、ネイリストによるネイルケアで自分磨きができる「美容体験ブース」が用意され、多くの方が訪れていました。素敵なヘアメイクでプロに写真を撮ってもらったら、出会いの機会も増えるかも?

  • 事前の予約は不要で、当日受付するだけで利用可能(当日先着順)

  • 無料でヘアアレンジやポイントメイクを体験できる美容体験ブース

  • 女性だけでなく、男性の利用も多かったネイルケア

  • プロカメラマンが無料で婚活用写真を撮影してくれる「婚活フォトブース」

■結婚を希望する男女の幸せな結婚に向けて

茨城県 福祉部 子ども政策局少子化対策課では、いばらき出会いサポートセンター設立の経緯について「少子化の主な要因である未婚化・晩婚化対策として、2006年に県と茨城県労働者福祉協議会が共同で設立しました」と説明します。

2021年度からは若い世代をターゲットとした新しいAIマッチングシステムを導入し、2022年度には入会者数・お見合い件数・交際開始件数が過去最高を記録。茨城に縁のある方はもちろん、県外の方にも良い出会いがあることを願いたいですね。

「結婚を希望する独身男女が一人でも多く『であイバ』に入会され、ステキな出会い、幸せな結婚に向け真剣に活動いただくなかで、せいいっぱい会員を支援して参りたいと考えています。皆様方の積極的なご入会をお待ちしています」(いばらき出会いサポートセンター職員一同)