味の素は、1月30日、コロナ禍前後における価値観の意識調査の結果を発表した。同調査は、11月15日~11月17日の期間で、週に2日以上自宅で食事をしている全国の10~60代の男女、1,056人を対象にインターネット上で実施した。
はじめに、コロナ禍前後でSNSでの「映え」や「盛り」に対して感じ方に変化があるか尋ねたところ、コロナ禍前後で一貫して「飽き」や「疲れ」を感じる人は56.3%、コロナ禍前に比べると「飽き」や「疲れ」を感じるという人は16.7%となり、全体の約7割がSNSでの「映え」や「盛り」に対して魅力を感じていないという結果になった。
「映え」や「盛り」トレンドの中心にいる10代~20代女性に注目しても、約5割が「飽き」や「疲れ」を感じていることがわかった。
次に、食品や衣服などの身近な日用品を購入する際に重要視していることを尋ねると、コロナ禍前に多かった「長く使えるもの」(44.3%)、「暮らしに欠かせないもの」(38.4%)という回答がコロナ禍後では「長く使えるもの」(55.7%)、「暮らしに欠かせないもの」(49.0%)とそれぞれ10%以上増加していた。
最も重要視していることについても、「長く使えるもの」「暮らしに欠かせないもの」がコロナ禍前からコロナ禍後では増加しており、「話題・トレンドのもの」「華やかなもの」は減少しているという同様の結果となった。コロナ禍前も身近な買い物では堅実さを志向する傾向にあったものの、コロナ禍を経てその傾向が顕著になっていることがわかる。
コロナ禍後の直近1年にて、食品や衣服・小物類など購入の際に最も重要視しているものを選択した理由を尋ねたところ、「一過性ではなく、本質的な価値を求めるから」(48.1%)という回答が最多となった。そのほか、「表面上のものではなく、内面的なこだわりへの評価から」(28.8%)「自然体への共感から」(23.8%)と答える人も目立った。最後に、「地味」という言葉に対して抱く印象について調査したところ、既存のイメージである「目立たない、控えめ」(71.1%)が1位という結果に。「堅実、地に足がついている」(23.2%)、「影の主役、周り(他者)を活かす 引き立てる」(11.2%)と回答する人も一定数おり、「退屈」というネガティブなイメージの回答は9.9%と1割以下だった。「地味」という言葉がポジティブに捉えられていることがうかがえまる。
【調査概要】
調査対象者:週に2日以上自宅で食事をしている全国の10~60代の男女(計1,056名)
調査期間 :2023年11月15日~11月17日
調査方法 :インターネット調査
調査内容 :コロナ前後における価値観の意識調査
※味の素株式会社調べ