中華圏の投資家と日本の不動産をマッチングするプラットフォーム「神居秒算」は2月1日、「日本不動産への意識調査2023」の結果を発表した。調査は2023年9月25日~12月22日、不動産投資に関心がある中華圏(中国、台湾、香港)在住の投資家329名を対象に、インターネットで行われた。
「今は日本不動産に投資するタイミングだと思いますか?」と質問したところ、87.5%が「はい」と回答。理由を聞くと、「円安だから、今購入するのはお得」(67.9%)が7割近くを占めた。
また、日本不動産の魅力を教えてもらったところ、「世界的に見て日本円は価値が落ちにくいため、不動産の価値も落ちにくい」が59.0%と最多。「円安傾向が見られる一方で、中華圏投資家にとって日本の不動産は資産価値が高いと捉えられているよう」と同調査。次いで「空室率が低く、安定した収入源を作ることができる」(51.9%)、「他の先進国より、不動産価格が安い」(42.0%)、「日本のことが好き」(21.3%)と続いた。
次に、「日本の不動産を購入する時、一番重視するポイントは?」と質問したところ、「利回り」(45.6%)と「資産価値」(43.5%)に回答が集中。中華圏の投資家は日本の不動産に対して、利回りと資産価値をほぼ同様に追求していることが明らかに。
また、今購入したい不動産のタイプを教えてもらったところ、「アパート、マンション」(53.2%)がトップに。次いで「戸建て」(43.2%)、「ビル一棟」(22.5%)と続き、いずれも昨年調査と変わらない結果に。一方、「宿泊施設」(18.5%)への関心は増加。「旧正月・国慶節などの大型連休を利用した訪日後に増加傾向が見られることから、旅行などで実際に日本へ滞在したことで、日本への愛着が強まり、日本の不動産投資を検討する可能性が考えられる結果となった」(同調査)。