アデランスが販売するユニバーサルデザイン(UD)化粧パレット「BLINDMAKE UD パレット(ブラインドメイク ユーディー パレット)」が今、SNSで話題になっています。
今回は、マイナビ学生の窓口に所属する大学生「トレンドリサーチャー」が注目するニュースを紹介します!
視覚障害者の発案で誕生
「ブラインドメイク」とは、元来「メイクに夢中」という意味の俗語ですが、視覚障害者が鏡やブラシを使わずに指を用いて自分自身でフルメイクができる化粧技法を示す意味で使われているのだとか。
今回紹介する商品は、視覚障害のある石垣愛華さんの試作品から生まれたという化粧パレット。
石垣さんは、以前は晴眼者と同じメイク道具を使用していましたが、定期的なフォルム変更や季節ごとに容器の形状、色彩、配置が変わるため、その都度色の配置や使用する量を覚え直す必要があったそうです。また円柱状のものは紛失のリスクがあるほか、容器の形状が似ているものは間違えることもあったといいます。
そこで同商品では、主要な9アイテムを1つのパレットにまとめることで、アイテム数を減らすとともに、アイテムを「クロックポジション」と呼ばれる時計の短針の位置に配置できるような仕様を採用。
また、左右が分かるよう3時と9時の位置の側面に小さな突起を付けたほか、各アイテムの間に線状の凸起を付けることで隣のアイテムに指が触れ、アイテムが混ざらないような工夫をしたそうです。
開閉口はパチンと音が鳴る形状を採用し、音で閉じたことが確認できます。パレットは1つ1つ取り外しができるほか、レフィルには品名とカラー名を点字で入れているとのこと。
「BLINDMAKE UDパレット スターターセット(パレット本体、9アイテム一式、パレット用シール、しおり)」のみでフルメイク可能で、価格は1万9,800円。パレット本体のみの価格は4,400円です。
SNSでは「素敵なアイディアだと思います」「すごーい ナイスアイデアだと思います」「『〇時の方向』で表しやすい配置なの良いねー」「工夫がすごい」「おジャ魔女の変身道具みたいで素敵」との声が。
ユニバーサルデザインにこだわり開発されたこのパレット、視覚障害者に限らず、どんな人にも使いやすくなっているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
トレンドリサーチャー:合田みゆ
文:御木本千春
編集:マイナビニュース ワーク&ライフ編集部