パナソニック コネクトは2024年1月15日~3月15日、顔認証システムを活用した決済や施設入場、スタンプラリーの実証実験を中部国際空港島及び周辺地域の商業・観光施設等で実施する。

  • 顔認証スタンプラリー

愛知県では、当該エリアを、デジタル技術を活用したオープンイノベーションフィールドに位置付け、2030年に世の中での普及が見込まれる近未来の事業・サービスを先行して実用化することを目指す「あいちデジタルアイランドプロジェクト」を推進している。顔認証技術は、買い物や飲食の決済、施設への入退場、モビリティへの乗車など様々な場面で、圧倒的な快適性や利便性を実現する可能性がある。当該エリアの課題の1つとして、来訪者が特定の目的施設にのみ立ち寄って帰る傾向があり、消費増やリピート来訪につながりにくいという点が挙げられる。そこで本実証実験では、手ぶらで周遊できる顔認証システムを活用し、来訪者の利便性と快適性を高めることで、満足度の向上やより多くの施設や名所等の認知向上につなげ、集客や周遊性向上の実現を目指し、将来的に当該エリアにおける顔認証技術の普及を目指す。

  • 現状の課題と目指す姿

同社は本実証実験において、顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」を活用し、事前に登録した顔情報による、複数の商業・観光施設における決済や、愛知県国際展示場(常滑市)で開催される産業展示会「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE(SMS)」への入場などを検証する。加えて、住民や旅行者に向けた顔認証システムを使ったスタンプラリーを開催し、利用者の顔認証技術に対する理解や、施設・店舗の将来的な導入に向けた理解の促進を図る。

  • 対象施設と提供サービス

利用者は、事前に専用Webページよりスマートフォンを用いて参加登録を行い、顔画像と、クレジットカード情報などの本人情報を登録する。この登録により、対象施設における会計時の顔認証決済や、スタンプラリーにおける顔認証によるスタンプ取得が可能。また、2024年3月13日~15日に、愛知県国際展示場で開催予定の展示会(SMS)の参加者のうち、本スタンプラリーへの登録者は展示会への顔認証入場が可能になる。(SMSへの参加登録は別途必要。SMSへの参加登録情報と顔情報との紐づけを、本実証実験の専用Webページ上で行う必要がある)

  • 参加登録の流れ

  • 買い物時の顔認証決済フロー(イメージ)