NTT西日本静岡支店、および静岡県内のNTTグループ会社・関連企業あわせて9社は10月11日、社員の自宅などに眠っている食料品の寄付を募り、食料品を必要とする地域の福祉団体へ寄付する「フードドライブ活動」の贈呈式を行った。
子どもたちの未来を考えて寄り添う
フードドライブ活動は、地域のウェルビーイング向上を目指すNTT西日本 静岡支店が今年初めて実施する取り組み。同社では8月28日から9月8日までの2週間、社内で食料品の寄付を呼びかけたという。
賛同する9社から集まったのは、缶詰・レトルト食品・調味料・保存食・乾物・麺類・インスタント食品・保存食・菓子類・飲料など。最終的には、段ボール箱にして約20箱分がNPO法人 静岡市 子ども食堂ネットワークに寄付されることになった。
贈呈社は、以下の9社。NTT西日本 静岡支店、NTTデータ東海 静岡支店、NTTコミュニケーションズ 東海支店、ドコモCS東海 静岡支店、ドコモビジネスソリューションズ 東海支社 静岡支店、NTTアノードエナジー 東海支店、NTTインフラネット西日本事業本部 東海事業部 静岡支店、テルウェル西日本 静岡営業支店、日本カーソリューションズ 静岡支店。
NTT西日本 静岡支店 支店長の番匠俊行氏は「10月は食品ロス削減月間に定められております。そこで地域貢献活動、SDGsの目標達成に向けた取り組みに社員1人ひとりが意識を高めつつあるNTT西日本でも、フードドライブ活動を実施します」と説明する。ちなみに静岡県内のNTTグループ各社がこうして連携するのは初めての試みだという。
「子どもたちの未来を考えて寄り添う、各家庭の事情に心配りして支える―――。私たちは、そんな活動にもっと力を入れていく必要があります。微力ながらNTT西日本 静岡支店でも、できることからやっていきます。このフードドライブ活動をきっかけにして、社内でも社会福祉に貢献する取り組みに対して意識を高めてもらえたら」と番匠氏。私たちもやってみよう、と考える企業が増えて支援の輪がつながっていけば良い、これからも地域の皆さんと力を合わせてやっていきたい、と前向きに話した。
このあと、NPO法人 静岡市 子ども食堂ネットワーク理事長の飯沼直樹氏が登壇。自らの団体について「子ども食堂は6~7年ほど活動しており、地域に喜んでもらえています」と紹介する。
ただ、ボランティアだけでは取り組みにも限界があるとし、「企業や行政からの協力が欠かせない」と話す。そのうえで「今回のような寄付は本当にありがたいこと。今後の活動にプラスになります」と感謝の言葉を口にする。
子ども食堂は静岡市内に10か所以上あり、1か所につき30名程度の食事を用意している。届いた寄付は、そうした場所に配って活用する予定。また、一部の分けられない食料品などは、経済的に困窮している家庭に直接届けることも考えている。
最後には「来年、再来年も私たちNPOと、NTT西日本の活動がリンクしていけば、もっともっと静岡の子どもたちのために活動できると思います」とし、これからの連携にも期待感を示していた。