女優の小芝風花がこのほど、フジテレビ系ドラマ『大奥』(1月18日スタート、毎週木曜22:00~)の取材に応じ、人気シリーズの主演を務めることへのプレッシャーなどを語った。

  • 『大奥』に主演する小芝風花 (C)フジテレビ

    『大奥』に主演する小芝風花 (C)フジテレビ

このチームでしか作れない“愛”がテーマ

小芝が演じるのは、東山天皇の皇子・閑院宮直仁親王の娘であり皇室の血を引く公家の娘・五十宮倫子。京で素直に育ち、人を疑うことのない、純真で優しい性格の持ち主だが、その一方で芯は強く、利発でもある。しかし、朝廷と幕府の橋渡しとして、次期将軍である徳川家治と政略結婚をさせられたことで逃れられない運命に翻ろうされ、倫子の前にさまざまな試練が立ちふさがる。

妬み嫉みのドロドロの世界観が名物の同シリーズだが、「『大奥』という名前が大きくあるので、そこに携われるんだということがまず率直にうれしかったです」という小芝。台本を読んで、「もちろん妬みや足の引っ張り合いもあるんですけど、一人ひとりの思いが丁寧に描かれています。人物像がはっきりしているからこそ、大奥の人たちがそこで生きていくためにそうするしかなかったんだという背景が分かるし、愛をテーマにしていることが本当に伝わる脚本だったので、また新しい『大奥』をお届けできるんじゃないかと思います」と期待を込める。

ただ、人気シリーズとあって、歴代の作品と比較されることのプレッシャーは、「めちゃくちゃ感じています」と本音を吐露。そのため、これまでの全作品を見て勉強することも考えたが、「そっちに引っ張られたりしたらもったいないと思って、やめました。『大奥』という歴史ある作品ですが、このチームでしか作れない“愛”をテーマにした作品なので、あまり気にしすぎず、このメンバーだからこそできる新しい『大奥』を作れたらいいなと思っています」と重ねて強調した。

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時代劇の魅力は“非現実と現実のはざま”

衣装合わせの感想を聞くと、「もう重くて! 打ち掛け(着物)がお布団をかぶっているかと思うくらい分厚くて、何もしなくても筋肉が付きそうなくらい(笑)。かつらも、飾りをたくさん付けると頭が重いんです」といい、「体力的に結構大変なので、お風呂でマッサージしたりとか、体のケアは普段よりするようになりました」と対策も。一方で、「別の時代劇にも携わらせていただいているのですが、同じ時代でも役職や生まれによってこんなに装いが違うんだと感じました」と発見があった。

そんな時代劇の魅力は、“非現実と現実のはざま”。「扮装や言葉遣い、動作に関しても、手を振るというのが昔はなかったので、難しいですね。特に若い人が見るとちょっと難しそうな非現実感もあるのですが、恋心や嫉妬、そして世の中で起こっている問題は現代とあまり変わらないんです。そこのはざまな感じが難しいんですけど、個人的にはすごく好きです」と、面白さを感じている。

今回は京都でオールロケとなるが、「3カ月くらい行かせていただくので、御朱印帳を買いました(笑)。お休みの日に神社を回れたらいいなと思っています」と、楽しみにしているそうだ。

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亀梨和也への期待、西野七瀬への信頼

多彩な共演者たちとの撮影になるが、「女だらけでかなりギスギスした作品なので、裏では関係なく、お芝居の相談なども仲良くできればと思います」と抱負。そんな中で、徳川家治を演じ、時代劇初挑戦となる亀梨和也については、「家治という人物は誰にも言えない秘密を抱えていて、すごく葛藤があるんです。倫子と出会ったときの心情の変化をどのように演じてくださるのか、すごく楽しみです」と期待を述べる。

また、倫子の付き人・お品を演じる西野七瀬については、「1度だけバラエティ番組でお話しさせていただいたことがあって、カメラが回っていても回ってなくても、取り繕っていない方というイメージがあります。しかも、同じ関西人というだけですごく居心地が良くて接しやすいので、一番近い関係性の役ということもあって、いろいろ相談して作っていけたらいいなと思います」と信頼を寄せた。

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