And Doホールディングスが展開するハウスドゥは12月19日、「第2回老後の住まいとお金に関する調査」の結果を発表した。同調査は9月11日~24日、50歳以上の全国950人を対象に、インターネットで実施した。
老後について、不安に感じる(感じた)ことはあるか尋ねたところ、 持ち家層では78.2%、賃貸層は85.1%が「不安を感じる」「少し不安を感じる」と答えた。特に賃貸層の方が「不安を感じる」と回答した割合が多かった(持ち家層39.4%、賃貸層56.0%)。
老後について、どのようなことに不安を感じるか聞くと、「自身の健康面」「老後の生活資金」「介護の心配」が上位を占めた。持ち家層では「自身の健康面」(77.7%)が最も多く、「老後の生活資金」(70.5%)と続いている。賃貸層で最も多い不安は「老後の生活資金」(87.2%)だった。47.7%は「老後に生活する場所・地域」と回答した。
自身(一人あたり)の「老後資金(金融資産)」は、いくらくらいあれば大丈夫だと思うか尋ねると、持ち家層は「1,000万円台」(20.6%)、賃貸層は「1,000万円未満」(19.4%)が最も多かった。「分からない」と回答した人は、持ち家層で23.4%、賃貸層で34.9%と高かった。
現在、準備できている一人あたりの老後資金を聞くと、持ち家層では「1,000万円未満」が28.4%と最も多かった。9.6%は「老後資金は準備していない」と答えており、合わせると38.0%が、現実問題としてまだ老後資金の準備が進んでいないことがわかった。賃貸層では1,000万円未満が37.1%と最多だが、次いで「老後資金は準備していない」との回答が25.1%と多く、準備する老後資金に関する理想と現実のギャップが浮き彫りとなった。
持ち家層に「持ち家に対する"老後の不安"」を尋ねたところ、「建物の老朽化」「修繕・リフォーム」など対策に一時金が必要となるものや「、固定資産税・維持管理費」など継続的な出費が上位を占めた。22.4%は「不安はない」と答えているが、「将来の空き家の心配」「相続する人がいない」「相続時に子どもや家族が争わないか」などの不安を持つ人も目立った。
「老後資金の対策(老後資金づくり)」として、知っているものを聞くと、「貯蓄」(71.1%)、「投資・資産運用」(47.9%)、「退職金」(42.6%)が大きな割合を占めている。自宅を売却後も賃貸で住み続けられる「リースバック」と、自宅を担保に月々支払いは利息のみの「リバースモーゲージ」に関する認知度は約20%強だった。
老後は、どこに住もうと考えているか尋ねると、持ち家層の70.6%が「自宅」と回答した。「自宅・所有不動産の売却」も38.9%と高いことから持ち家層にとって、自宅を活用した老後資金づくりが視野に入っていることがわかった。賃貸層は持ち家層と比較して全体的に数値が低く、「特にない」(36.0%)という回答も多い。「老後資金対策(老後資金づくり)」への関心は、賃貸層は持ち家層より高まっていない傾向にある。