Simpleは、保育士に関する調査結果を12月19日に発表した。調査は2023年12月4日〜5日の期間、全国の20~40代の保育士100名を対象に行われた。
はじめに、保護者とのトラブルを経験したことがあるか尋ねたところ、7割以上に「トラブル経験がある(数える程度+何度かある)」ことがわかった。
具体的なトラブルとして「子どもがケガをしてしまった際にちゃんと見ていなかったからとクレーム」「友だち同士のケンカで自分の子は悪くないと親が介入してくる」「自分の子どもの発表会の衣装が気に入らないからやめてほしいというクレーム」などが寄せられた。
対応に困る保護者の特徴について聞くと、「高圧的な態度をとってくる」「保育士・保育園への要望が多い」(各67.0%)が同率1位に。次いで、「保育士の話を聞かない」(52.0%)、「子どもとコミュニケーションを取らない」(44%)と続いた。
保護者とのトラブルが発生した際の行動で特に大切だと思うことは、「保護者の話を最後まで聞く」が81.0%で最多に。次いで「謝罪と感謝の気持ちを伝える」(65.0%)、「事実確認と正確な情報を伝える」(60.0%)と続いた。
また、"ありがたい"と思う保護者の特徴について尋ねると、約8割が「保育士とのコミュニケーションが丁寧」と回答し、最多に。次いで、「決まりや時間を守ることができる」(71.0%)、「他の保護者や子どもに対して友好的」(54.0%)という順に回答が集まった。
実際にうれしかったことを聞くと、「卒園の時にありがとうと言ってもらえたこと」「感謝の手紙をくれたこと」などの"感謝の声"だけでなく、「先生が大好きだから保育園に喜んでいってくれると言うエピソードを聞いた時」「夕方のお迎えで保護者様も疲れていると思うのに、お子様の報告を笑顔で聞いてくれる」といったエピソードも寄せられた。
保護者と良好な関係を構築する上で大切なこと・気を付けていることについては、最多が「各家庭や保護者の事情を理解する」(75.0%)。次いで「子どものその日の出来事や様子をマメに伝える」(68.0%)、「適切な言葉遣いや振る舞いを心がける」(67.0%)と続いた。