京王電鉄、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、ジェーシービー、オムロン ソーシアルソリューションズ、QUADRACは12月13日、「タッチ決済対応のカードや、同カードが設定されたスマートフォン等」および「QRコード」を活用した乗車サービスに関する実証実験を、2023年度中に一部の駅にて、2024年度内に全駅を対象に開始することを発表した。
京王電鉄は、移動需要創出を通じた地域活性化を図るため、高尾山をはじめとした沿線の観光地・施設へのお出かけに便利な各種企画乗車券の発売を行ってきた。また、MaaSサイト「TAMa-GO」において、移動手段と目的をセットにしたデジタルチケット「まるっとTAMa-GO」を今年8月に発売するなど、デジタル技術の活用にも積極的に取り組んでいる。
今回、鉄道をはじめとする公共交通利用において、新たな乗車サービスを提供することを目的として、タッチ決済対応のクレジットカードやQRコードなどを活用した、乗車サービスの実証実験を実施。実証実験を通して、多様化したライフスタイルとニーズに対応し、京王沿線の在住者だけでなく、国内外の利用者にも、使い慣れたタッチ決済対応のカードや、同カードが設定されたスマートフォン等1つでシームレスに、より便利に移動できる多様な乗車サービスの提供を目指すという。
タッチ決済乗車は、タッチ決済に対応した各種カード(クレジット・デビット・プリペイド)や、カードを設定済みのスマートフォン等を対応自動改札機にかざすことで乗車できるもの。タッチ決済対応ブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯。(Mastercardについては、順次追加予定) タッチ決済乗車で京王電鉄を利用し、一定の利用条件を満たすことで、利用後に割引を適用する企画乗車券のようなサービスを予定しているという。
QRコードによる乗車サービスは、事前に企画乗車券を乗車券販売サイトで購入し、スマートフォンに表示されたQRコードを自動改札機にかざすことで利用できる。
本実証実験では、連名各社と共創し、新しい技術の採用やDXへの取り組みにより、京王沿線の回遊性向上と新たな移動需要創出による「まちの活性化」を目指すという。