日本のカミソリ市場で大きなシェアを占めるシック・ジャパンは2024年2月、トータルビューティーグルーミングブランド「サロンプラス」より、「フェイシャルシェービングバーム」を発売します。
都内で開催された新商品発表会では、製品特徴のほか、皮膚科医の先生を招いて「正しいフェイシャルシェービングの方法」などが解説されました。発表会の様子を本稿で詳しくレポートします。
■「サロンプラス」は高品質な仕上がりを自宅で体験できる女性向けブランド
ウェットシェービング(カミソリ)市場において、男性49%・女性76%と男女ともに高いシェア率を誇っているシック・ジャパン。様々なブランドを展開する中「サロンプラス」は、女性向けトータルビューティーグルーミングブランドで、"サロンでのプロフェッショナルのような質の高い仕上がりを自宅でできる"商品を提供しています。
「サロンプラス」は2021年のスタート以来、ボディ用シェーバーやフェイス用カミソリ、VIO用のスキンケア製品などを発売してきました。そして翌春、"フェイシャルシェービングの前に塗る美容オイルバーム"として新商品「フェイシャルシェービングバーム」がラインナップに加わります。
■顔のうぶ毛ケア「正しい方法がわからない」の回答が約6割
同社マーケティング本部シニアプロダクトマネージャーの島梓無子氏は、自社で実施した調査結果を引用しながら、新商品発売に至ったユーザーの課題を説明しました。
まず、顔のうぶ毛ケアに関する課題について「9割以上の女性がお顔剃りのケアをしているものの、調査では『お顔剃りの方法がわからない』『何を塗ればいいかわからない』という声が多く、お顔剃りの正しい方法がうまく伝わっていない現状があります」と解説。
続けて、顔のうぶ毛ケアをする際にシェービング用化粧品ではなく「乳液や洗顔料などで代用している」人が8割以上というデータも紹介しました。
これら調査結果から同社は、多くのユーザーが「正しいケア方法やシェービング用製品に関する正解がわからないまま行っている」と分析、「そのソリューションとなるのが今回発売する『フェイシャルシェービングバーム』だと思っています」と語りました。
■新商品「サロンプラス フェイシャルシェービングバーム」はどんな商品?
「フェイシャルシェービングバーム」の最大の特徴は「ディフェンス力」だといいます。2種類のボタニカルオイル(ローズヒップ油、アンズ核油)を含んだバームには、スキンケア成分が99%配合されています。オイル成分はカミソリの滑りを良くするだけでなく、摩擦を抑え皮膚を保護するうるおいのバリアを作ります。さらに、シェービング後の「保湿オイル」としても使える処方になっています。
さらに島氏は、「簡単・ラクちん」である点も言及。「『フェイシャルシェービングバーム』はスティックタイプなので手を汚さず、塗りたいところにだけピンポイントで塗ることができます」とアピールしました。
なお、同商品と同時に発売される「サロンプラス V.I.O ダブルシェーバー」は、既存の「ハイドロシルク V.I.O ダブルシェーバー」をサロンプラス用にリニューアルした商品で、毛量や毛の長さを4段階で調整できる電動トリマーと、つるつるに仕上がる電動ネット刃のアタッチメント機能がついているということです。
「サロンプラス フェイシャルシェービングバーム」「サロンプラス V.I.O ダブルシェーバー」は2024年2月27日(火)より全国のドラッグストア等で発売開始(オープン価格)。「 V.I.O ダブルシェーバー」については、Amazon公式サイトにて2024年1月29日(月)より先行予約販売となります。
■美しい素肌に大切な「正しいフェイシャルシェービングの方法」とは
発表会には「まいこ ホリスティック スキン クリニック」院長で皮膚科医の山﨑まいこ医師も登壇し、「美しい素肌を育てる正しいお顔剃り」についてのトークセッションが行われました。
フェイシャルシェービングは「角質ケア」としてのメリットも
まず、フェイシャルシェービングによる肌へのメリットについて山﨑医師は、「お顔剃りには『角質ケアになる』というメリットがあります」と始めました。何もしていない状態だと古い角質が蓄積してしまうケースが多く、フェイシャルシェービングをすることで古い角質が取り除かれ、スキンケア成分の肌への浸透を良くできる効果があるそう。また、肌がトーンアップするという効果も期待できるといいます。
古い角質が残ったままで代謝がうまくいかない場合、メラニン色素が肌の深くに落ちてしまいレーザーで取らないと解決できないシミになってしまうそうですが、「フェイシャルシェービングにより角質除去をすることでシミ予防の効果が期待できる」と山﨑医師は続けます。
専用のシェービング剤で保護しながら、古い角質だけを取りのぞくことがポイント
正しいフェイシャルシェービングの方法については、「角質は取れば取るほど良いというわけではなく、『古い部分だけを取る』というのがベスト。正しいケアができていないと肌を傷つけてしまいますので、やはりシェービング剤を使うことが重要です」(山崎医師)。
さらに、シェービング剤を使うことの重要性も解説します。水や洗顔料で代用することは、何もつけないよりは良いものの、本来の目的と異なる使い方では欲しい効果が得られず、専用のシェービング剤を用いることで肌を保護・保湿しながら行うことだ大切なのだそう。
シェービングの適切なタイミングと頻度
シェービングを行うタイミングについては、肌が水分を含んでいてハリのある入浴後がベストだそう。頻度については、健康な肌の方は大体2~3週間ごと、過敏な方・肌が薄い方は大体4週間ごとが目安になり、「鼻の下や目の下などうぶ毛が生えやすい場所の部分的なシェービングは、人によっては大体1週間を目安に行うのが良いと思います」とのアドバイスも。
シェービング後の無防備な肌もケアが必要
シェービング後のケアについても、「シェービングすることで肌は無防備な状態になりがちなので、しっかり保湿をすることが大事です。人間の肌の細胞は、通常は皮脂膜という脂に包まれています。それを人工的な脂でもいいので再度包んであげると、肌の細胞は『保護されている』という認識を脳に送るんです」と山﨑医師。
反対に、何も防御されていない状態というのはどんどん免疫が過剰になり過敏な肌になってしまうため、何かで覆って保湿してあげるのが大事、とのことでした。
最後に山﨑医師は、「何かしらの方法で角質ケアをしている方は、70~80代になってもすごく肌が綺麗な方が多いです。自宅でできるケアとして、フェイシャルシェービングはとても良いですね。それに、専用のシェービング剤を使ったケアは、自分の肌を労わる『スペシャル感』がありますよね。ゆっくりと手で肌を触ってあげるだけで、ストレスホルモンが軽減し、免疫機能が回復することも科学的にわかっています。月に1~2回のスペシャルケアの時に大事に肌を扱ってあげるのも、健やかな肌にとって大切だと思います」と締めくくりました。
■「サロンプラス フェイシャルシェービングバーム」を体験
発表会の最後には、新製品の「サロンプラス フェイシャルシェービングバーム」を実際に体験。手に塗ってみると、なめらかでしっとりと潤うのに、嫌なべたつきが全くありません。
スティック状のオイルバームになっていることで、液だれや手の汚れを気にすることなく使い勝手がとても良さそうでした。そして、上品な香りが心地よく、ケアの際には気分が上がること間違いなしです。
今回の発表会では、「サロンプラス」ブランドやその新商品について知ることができたほか、フェイシャルシェービングの重要さを改めて認識しました。山﨑先生がおっしゃったように、専用のシェービング剤を使うとスペシャル感が増し、「ついでではない特別なお手入れ」を自宅にいながら簡単に実現できそうです。
サロンプラスには、フェイシャルシェービングだけでなく、体の部位に合わせた専用のシェービング製品がラインナップされています。専用のシェービング剤やカミソリを使うことで身体を労わり、ケアを楽しみながらシェービングを行いたいですね。