ウェザーニューズは12月5日、「第二回花粉飛散傾向」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表した。それによると、今年は全国的に暖冬の傾向にあり、飛散開始が早まる見通しだという。

  • 花粉の飛散開始予想2024年

    花粉の飛散開始予想2024年

スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、寒さがピークを過ぎて暖かくなると花粉を飛ばす。そのため、冬の適度な寒さと春の気温の上昇が飛散開始のタイミングを左右する。

今年は、花粉の飛散開始時期に影響する2023年12月〜2024年2月の気温が全国的に高い傾向となるため、2024年春の花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と比べるとほぼ全国的に早くなると予想している。

1月下旬には九州や東海、関東の一部でスギ花粉の飛散が始まり、3月上旬にかけて全国で飛散が始まる見通し。本格的な飛散はスギ花粉が2月中旬から、ヒノキ花粉が3月中旬からと予想される。

飛散量については、平年(2014〜2023年の平均飛散量)と比べると、近畿から東北では平年をやや上回るエリアが多く、九州南部と中国・四国では平年並のエリアが多くなると予想。また、北海道では平年の約2倍と飛散量が多くなり、全国平均では平年比で128%となる見込んでいる。

なお、エリア別の2024年花粉飛散傾向は以下のとおり。

  • 北海道…前年比6倍の大量飛散予想、4月中旬に飛散開始
  • 東北北部…2月下旬から飛散開始、飛散量は2023年比で大幅増
  • 東北南部…2月中旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
  • 関東・山梨…1月下旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
  • 北陸・長野…2月中旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
  • 東海…1月下旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
  • 近畿…2月上旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想
  • 中国・四国…1月下旬から飛散開始、飛散量は前年比で半減も平年並の予想
  • 九州…1月下旬から飛散開始、飛散量は平年を上回る予想