NHK総合で土曜日夜に放送中(19時30分から20時15分まで)の『ブラタモリ』。11月11日の放送では、「鯖街道・京都へ ~鯖街道は何を運んだ?~」と題し、福井県の小浜から京都までを結んだ「鯖街道」の謎解きを行いつつ、約72kmの街道を行く。

  • 11月11日放送の『ブラタモリ』は、小浜と京都を結ぶ「鯖街道」が舞台に

「鯖街道」は現在の福井県小浜市から京都府京都市に至る街道群の総称。古くから若狭湾で獲れた海産物を奈良・京都へ届ける物流ルートとして栄え、その中でも鯖がとくに多かったことから、近年になって「鯖街道」と呼ばれるようになった。街道沿いに社寺や町並み、民俗文化財などさまざまな往来文化遺産群もあり、2015年、「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群 ~御食国(みけつくに)若さと鯖街道~」として日本遺産に選定された。

これまで小浜と京都を直接結ぶ鉄道はなかったが、2016年、北陸新幹線の敦賀駅以西が「小浜・京都ルート」に決定。現在、開業に向けた手続きが行われている段階だが、小浜市を中心に開業後の観光誘客や交流人口・定住人口の拡大などが期待されている。

  • 旅のお題「鯖街道は何を運んだ?」を探りつつ、約72kmの街道を行く

番組では、旅のお題「鯖街道は何を運んだ?」を探り、「小浜の街中のちょっと広い道」が「鯖街道」の起点になった理由などを紹介。「鯖街道」は鯖だけでなく、アマダイやアナゴなど小浜の豊富な海の幸が京都へ運ばれ、「驚きの動物」が通ったこともあるという。「鯖街道」が物流の大動脈となった理由を宿場町の川筋から解き明かし、街道最大の宿場町・熊川の美しい町並みも紹介。京都祇園の老舗で、タモリさんが絶品鯖ずしを堪能する場面もあるとのこと。