ニコニコ動画から生まれた漫画家・ルーツの新作漫画『亀戸お遊び組 ~古参ゲーム実況者の交友録~』が10月6日に発売される。

  • 『亀戸お遊び組 ~古参ゲーム実況者の交友録~』

ルーツは『するめいか』『てーきゅう』『お姉ちゃんはゲームをすると人が変わるお姉ちゃん』などで知られる漫画家。元々はニコニコ動画出身者のゲーム実況者で、ルーツ節と呼ばれる軽快なトークを武器に『クロノ・トリガー』『in those days!』『のべるげ!』などの実況で人気を博す。また、ルーツの実況を見た一部の人間はそのマシンガントーク気味の喋り方を自然と真似てしまうことから、敬愛を込めて「ルーツ菌」と呼ばれることもあった。

ゲーム実況以外にも、Live2Dでアニメを自主制作した『するめいか』を発表するなどマルチに活動し、ニコニコ動画の枠には収まりきらない程の才能を見せつけたルーツ。『てーきゅう』原作者としても活躍し、作品は第9期までアニメ化され、自身を代表するヒット作となった。

そんなルーツが現在連載中の漫画が『亀戸お遊び組 ~古参ゲーム実況者の交友録~』。2000年代後半からルーツと交友のあるゲーム実況者たち、通称「亀戸組」との青春の日々を描いた作品となっており、当時のゲーム実況者たちの空気感を追体験できる、資料的な意味でも貴重な一作だ。

そんな『亀戸お遊び組 ~古参ゲーム実況者の交友録~』のコミックス第1巻が10月に発売されるということで、X(旧:Twitter)の片隅で祭りが起きている。それもそのはず、コミックスが出るというだけでもおめでたいのに、発売を記念してイボーン、塩、たろちん、hacchi、はるしげ、藤原、まお、ゆとり組(しんすけ・タカ・ヤス・加藤)と古参実況者たちからの寄稿文が寄せられており、そしてゲスト寄稿者に稲葉百万鉄、囲炉裏、がみ、くらっぺ、五月病マリオ、さかな、サントス、スパーク、ぞの、セピア、高田健志、ドラゴン画廊・リー、なな湖、長谷川カオナシ(クリープハイプ)、はたさこ、羊飼いK、フルコン、めーや、もこう、れぷちん……といった彼らを取り巻く豪華な面々が揃っているからだ。また、幕末志士・坂本の帯文「塩の許可とったの?」はXでのトレンドにも入るほどの盛り上がりを見せた。

今や当たり前となったゲーム実況という文化。その黎明期に誕生した古参実況者たち(現在は全員おじさん)のきらめきをぜひ味わってほしい。

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