元プロ野球選手で野球解説者の上原浩治氏が22日、YouTubeチャンネル『アスリートアカデミア【岡崎郁 公式チャンネル】』で公開された動画「【vol.3】藤浪晋太郎の剛腕がMLBを制す時/オリオールズ、レンジャーズ、レッドソックス、カブスを渡り歩いた9年間」に出演。オリオールズ・藤浪晋太郎が“覚醒”した理由を分析した。
■藤浪晋太郎にハマったのが中継ぎだった
リリーバーとして“覚醒”したという評価を受ける藤浪だが、上原氏は「(メジャー移籍後)最初は確かにヤバいな(と思っていた)」と明かしつつ、「でも行ったチームが良かったです。アスレチックスで良かったなって。あれが他のチームだったらちょっともう切られてる可能性もあったんで」と持論を展開。「契約内容とかも(マイナーに)落とせない内容を入れてくれたと思うんで。打たれようが何しようがずっと投げてたじゃないですか? あれが良かった」と解説する。
その上で、「マイナーに落ちるか、クビかってぐらいになってたと思う。そこで『先発がダメ、じゃあ中継ぎで』『ブルペンデーでいきなり先発で』っていろんな状況を試してもらえた。その中でハマったのが中継ぎだった」と考察。そして、「それで6月、7月にきちんといい成績が出て、トレードになって。トレードでもいい成績をきちんと残してますから。今のポジションが合ってるのかなと思います」としみじみと語る。
また、藤浪のポテンシャルについて「あんなに手足が長くて、腕もきちんと振れるんで、持ってるものはすごいと思う」と評価し、「彼はもう細かいコントロールは正直無理だと思う。今はキャッチャーが真ん中しか構えてないんで。(でも)それでいい。それが日本だったら、コースにってなるので、それが合わなかったんじゃないかなと。だから、今がすごく合ってるんだと思います」と分析していた。