エン・ジャパンは9月25日、総合求人サイト「エン転職」ユーザーを対象としたハラスメントに関する調査結果を発表した。調査期間は7月27日~28日、有効回答は8,857人。
まず、これまで職場でハラスメントを受けたことがあるか尋ねると、62%が「ある」と回答。年代別では、40代以上69%、20代47%と22ポイントの差があり、年代が高い人ほどハラスメントを受けた経験があることが判明した。
受けたことのあるハラスメントは、1位「パワハラ」(90%)、2位「セクハラ」(22%)、3位「カスハラ(カスタマーハラスメント)」(9%)との順に。男女別にみると、女性は男性に比べ「セクハラ」(男性5%、女性39%)を挙げた割合が多かった。
職場でハラスメントを受けたことがある人に、誰かに相談したか聞くと、「上司」が最も多く31%。相談をして解決した例として「別の上司に報告し同僚や先輩に守ってもらいながら人事に掛け合ったところ、パワハラしていた上司は左遷された」(24歳男性)といったエピソードが寄せられた。
一方、「誰にも相談していない」も同率の31%でトップに。「誰にも相談していない」と答えた人に理由を問うと、71%が「相談しても解決にならないと思ったから」と回答した。
また、現在の職場ではハラスメント対策を実施しているか質問したところ、「実施している」は41%、「実施していない」は33%。業界別では、実施率が高いのは「金融・保険」(69%)、「官公庁等」(54%)、実施率が低いのは「商社」(46%)、「不動産・建設・設備」(45%)となった。