JR東海は4日、浜松工場で普段見られない新幹線の姿を見学し、その魅力に触れる機会として「JR東海 浜松工場へGO」ツアーを開催すると発表した。これまで開催されてきた「新幹線なるほど発見デー」を終了することもあわせて発表された。

  • 「JR東海 浜松工場へGO」ツアーで「ドクターイエロー」も展示(2018年9月の「新幹線なるほど発見デー」取材時に撮影)

新幹線のオーバーホールを行うJR東海浜松工場では、1995(平成7)年から工場内を一般開放する自由参加型のイベント「新幹線なるほど発見デー」を開催していたが、コロナ禍の影響により、2020年から開催を見送っていた。同イベントの終了を受けて、「今後は人数限定でゆっくりご見学いただける専用のツアーを主体に開催してまいります」とJR東海は説明する。

今年から新たに開催される「JR東海 浜松工場へGO」ツアーの出発日は10月21・22日(両日とも日帰り)。首都圏・中部・関西地区の各駅から団体専用列車で浜松工場へ直接入場するプランに加え、静岡県内のおもな駅から在来線の団体専用列車等で参加できるプラン(浜松駅から貸切バスで浜松工場へ)も設定される。首都圏地区発のプランは午前中、関西・中部地区発および静岡地区発のプランは午後に浜松工場へ入場する行程となる。

  • 新幹線の団体専用列車が浜松工場へ直接入場。「東海道新幹線唯一の踏切」も通る(「新幹線なるほど発見デー」取材時に撮影)

各プランとも浜松工場での滞在時間は2時間から2時間30分程度。「ドクターイエローの車内見学&記念撮影をしよう!」「先頭車同士を連結した2両編成の『日本一短い? 新幹線』を見てみよう!」「新幹線のまさに裏側! 下から新幹線を眺めよう!」などの見学・体験コンテンツを用意している。なお、「ドクターイエロー」の車内見学に関して、「観測ドーム」と運転台には入場できず、車内での写真撮影は不可とのこと。「日本一短い? 新幹線」は、今回のツアー専用にN700系の先頭車同士を連結したもので、自走はできず、車内の見学は不可とされている。

新幹線利用プランの旅行代金は、東京駅・品川駅発2万6,500~3万3,500円、新横浜駅発2万6,100~3万3,100円、名古屋駅発1万8,000~2万円、京都駅発2万5,900~3万2,900円、新大阪駅発2万7,500~3万4,500円。在来線利用プランの料金(復路の料金は含まず)は三島駅・沼津駅・富士駅発1万5,900円、清水駅・静岡駅発1万5,400円など。貸切バス利用プランの旅行代金は浜松駅発1万2,000円。ツアー商品はJR東海ツアーズにて、9月4日14時に発売される。