LIFULL seniorは8月28日、「介護施設入居に関する実態調査 2023年度」の結果を発表した。調査は7月4日~7日、1年以内に家族または親族が介護施設に入居した20歳〜79歳の男女2,000名を対象にインターネットで行われた。
検討・見学ともに「入居する2~3ヶ月前」が最多
家族や親族が介護施設に入居した際に、いつから入居を考え始め、いつから入居先候補の施設を比較検討し、見学したかをそれぞれ聞いたところ、入居するかどうかを検討した時期は「入居する2~3ヶ月前」(19.3%)と「入居する4~6ヶ月前」(19.2%)が多く、見学は「入居する2~3ヶ月前」(26.6%)や「入居する1ヶ月前」(24.4%)が多い結果に。
また、入居した施設を決めるまでに何軒の施設に見学に行ったかを質問したところ、「2か所」(30.0%)や「1か所」(26.5%)が多く、半数以上の人が2か所以内の見学で施設を決めていることが明らかに。一方で、「見学には行っていない」という人も19.7%見受けられ、一定数の人が見学せずに入居を決めている実態が見て取れた。
見学せずに施設を決めた人も3割
続いて、前問の見学施設数について、「満足」(とても満足+満足+どちらかというと満足)・「不満足」(とても不満+不満+どちらかというと不満)別に比較してみたところ、満足と回答した人では「2か所」(30.87%)が最多で、次いで1か所(26.90%)という結果に。一方で、不満と回答した人の最多は「0か所」で29.03%。施設に不満を持っている人のうち、約3割が見学をせずに施設を決めていることがわかった。
また、老人ホームを見学した時期については、「満足」と回答した人の方が比較的余裕を持って見学を行なっているようで、43.16%が「入居する2~3ヶ月前」や「入居する4~6ヶ月前」に見学していることが多く、一方「不満」と回答した人の群で同時期に見学を行っている人の割合は、29.57%にとどまった。
入居施設を決める際に困ったことは?
続いて、入居施設を決める際に困ったことを聞いたところ、「急いで探す必要があった」(24.0%)、「入居待ちでなかなか入れない」(23.4%)、「入居にいくらかかるのかがイメージしづらい」(22.5%)、「希望する条件の施設が少ない、見つからない」(19.5%)、「選び方、比較のポイントがわからない」(19.5%)が上位に。
また、施設を検討する際に金額と立地以外で重視したものを教えてもらったところ、「入居者、スタッフの雰囲気」(37.1%)、「医療サービス体制」(36.3%)、「空室状況」(32.1%)、「提供しているサービス内容」(30.7%)といった項目で3割を超えた。