JR東日本とジェイアール東日本物流は、新幹線を活用した荷物輸送の今年度2回目となるトライアルを8月31日に実施すると発表した。

  • 上越新幹線の臨時列車に荷物のみ積載し、新潟・東京の車両基地間で輸送トライアルを実施(写真は2019年6月の報道公開にて撮影)

6月に実施した1回目のトライアルでは旅客営業列車を使用したが、今回初めて臨時列車に荷物のみを積載し、車両基地間の輸送を実施する。

臨時列車は上越新幹線の12両編成。上りは新潟新幹線車両センターを9時31分に発車し、東京新幹線車両センターに11時56分に到着する。下りは東京新幹線車両センターを16時32分に発車し、新潟駅に18時48分に到着する。

上り列車の7~10号車(計4両)に、鮮魚、青果、菓子、酒類、生花、精密機器部品など約700箱を積載。下り列車の9~10号車(計2両)に、医療用医薬品、雑貨など約100箱を積み込む。一部商品は途中駅での積込みも行う予定だという。

  • 輸送する荷物のイメージ

  • 今回のトライアル輸送のイメージ

今回のトライアルでは、従来の駅ホームでの作業に比べてスペースと時間を十分に確保できる新幹線車両基地での荷扱いについて検証する。車両基地内のフォークリフトやターレットトラックなどの機材を活用することで、荷扱いの省力化についても検証する。

両社は今年度中に新幹線車両基地を活用した多量輸送のトライアルを引き続き予定しており、来年度以降の事業化に向けて取組みを進めるとしている。